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ギターフレーズの手グセ脱却のためにマイルス・デイヴィスを聴け!

マイルス・デイヴィスを聴いたことはありますか?熱狂的にマイルス・デイヴィスを支持しているのは、じつはジャズファンだけではないんです。ライバルと差をつけるなら、マイルス・デイヴィスの音楽の中からアヴァンギャルドなエッセンスをコピーしましょう。

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どうしても手グセでアドリブを弾いてしまう方にはがおすすめ

マイクの前で微笑むマイルス・デイヴィス▲マイルス・デイヴィスのトランペットを自分のギターに活かしましょう。

ある程度技術を身につけたロック系ギタリストの方の中には、どうしても手グセで弾いてしまっている方もいるのではないでしょうか?普段自分の好きなロックバンドやギタリストの曲ばかり聴いていると、どうしても煮詰まってしまうこともありますよね。

そんなあなたに聴いてほしいのが、ジャズトランペット奏者のマイルス・デイヴィスです。ジャズを聴かない方にも名前は有名ですよね。マイルス・デイヴィスはロックファンが聴いても先鋭的な音楽を数々を残しています。

東京ドームのジョン・レノン追悼コンサートで観たマイルス・デイヴィスは謎の演奏を披露

▲かつての来日公演からはこんなブートレッグCDもできています。

ちなみに僕の自慢はマイルス・デイヴィスが亡くなる前年、1990年に東京ドームにて行われたジョン・レノン追悼コンサートに出演した彼を生で観たことです。

その時に演奏したのが、ザ・ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の2曲です。正直、当時の僕にはまったくなにをやっているのかも、どこが良いのかもさっぱりわかりませんでした。

しかし音楽を聴いて「なんだこれは!?」という気持ちにさせられることなんてそうそうありません。つまりは、マイルス・デイヴィスの音楽の価値とはそんな「理解できない」というところにもあるといえるでしょう。

ジャズとはむずかしい音楽のように感じてしまう方もいるかもしれませんが、音楽は誰にでも聴けるもの。自分で感じたことがすべてです。そんな「なんだこれは!?」という違和感をあなたのギターにどんな形であれ、取りいれたらいいのです。

マイルス・デイヴィスをかたるうえで欠かせない作品が『カインド・オブ・ブルー』です。モダン・ジャズ屈指の傑作であり、モード・ジャズを代表する作品のひとつとしてかたられるアルバムです。これを聴いているだけでなんとなくジャズを知った気になります。

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ギターが入っていない『カインド・オブ・ブルー』だからこそギターフレーズが浮かび上がることもある

トランペットを吹く男性▲『カインド・オブ・ブルー』にギターで参加するつもりで弾いてみましょう。

このアルバムにはギターはいっさい入っていません。しかしビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、キャノンボール・アダレイ、ポール・チェンバース、ジミー・コブという一流のバックミュージシャンの演奏に合わせてギターを弾いてみることをおすすめします。

つまり、自分がマイルス・デイヴィスになったつもりでトランペットのフレーズをコピーしてみるのです。ギターじゃない楽器のコピーをするのはむずかしくもあり、普段の手グセから解放される手っ取り早い方法です。

ビル・エヴァンスのピアノに導かれてはじまる1曲目の「So What」をはじめ、いつも聴いているロックの「ズンチャン、ズズチャン」という2拍と4拍にアクセントのあるリズムとは違う4ビートの演奏ですので、新鮮に聴こえるはずです。

もうひとつ代表作といえるのが『ビッチェズ・ブリュー』です。『カインド・オブ・ブルー』を聴いたあとにこのアルバムを聴くとビックリするかもしれません。それくらいまったく毛色の違う作品です。

内容はエレクトリック・ジャズ路線を押し進めたもので、ジャンルとして「フュージョン」を確立したものという評価がありますが、むしろあやしいジャングルの中で演奏しているような印象は、ファンクの土着的なイメージにも近いものがあります。

ジョン・マクラフリンのギターもマイルス・デイヴィスに負けずおとらずのファンキーさ

ギターを弾くジョン・マクラフリン▲自分の名前が曲になったらどんな気持ちなんでしょうか、ジョン・マクラフリンさん?

この作品にはエレキ・ギターも存分に使われており、特に後半に顕著にあらわれています。「Spanish Key」では断片的ながらソリッドでファンキーなカッティングを聴くことができます。この曲を聴きながらセッションしてみることをおすすめします。

ギターを弾いているのはジョン・マクラフリンです。彼の名前はなんと「John McLaughlin」という曲にもなっているくらいですから、相当マイルス・デイヴィスに気に入られていたのでしょうね。

「John McLaughlin」ではタイトルどおりにジョン・マクラフリンが主役の曲になっておりパーカッションやピアノのリズムにのせてフリーキーなアドリブを聴かせています。このあたりも非常にサイケデリックなフレーズの参考にできると思います。

ジャズの世界でもマイルス・デイヴィスのような、ロックとの接点も大いにあったミュージシャンの作品からはロックバンドの演奏にも役立てられるフレーズがたくさん見つけられるはずです。

ロックギタリストのあなたにこそ、ギターをつまびきつつマイルス・デイヴィスのアルバムを聴いてみることをおすすめします。

文・okamoto

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