人身傷害保険なら万が一のとき実損分を補ってくれます

自動車保険の支払金額を少しでも抑えたいと考えているのであれば「人身傷害保険」特約をつけない方が掛け金は安く済みます。

しかし、家族が車を共有していて皆がよく運転する場合や、人の車を運転する機会が多い人、自転車で交通量の多い場所を通勤している人、サイクリングやランニング、ウオーキングを趣味にしている場合は、事故を起こしてしまったときの実損分をカバーしてくれる「人身傷害保険」に加入することを検討してみるべきだと思います。

歩いているときの事故でも実損分を補ってくれる

任意の自動車保険に加入している車に乗っている人(運転者、搭乗者の両方)が事故を起こして自分自身が怪我をしたり死亡してしまったとき、または後遺症が残ってしまったときに支払われるのが人身傷害保険です。

「実損払い」なので、保険を契約したときに設定した限度額の範囲なら実際に受けた損害のすべてを補償してくれます。実際に受けた損害には入院費、治療費、休業補償や慰謝料などが含まれます。

自分自身に過失があるときでも保険が支払われますし、知り合いや友人の車に乗っているときでも補償の対象になります。自動車だけではなく、歩いているときや自転車に乗っているときでも支払われます。

どんなメリットがあるのでしょうか

交通事故を起こしたしまったとき、当事者同士でどちらにより多くの過失があったのかが補償金額を決める際に重要になってきます。

自分の過失がゼロの場合は相手の対人賠償保険から100%補償されるのですが、自分の方に50%の過失があったときは、相手側からは事故による損害金額の半分しか補償されません。残りの半分は自分で負担しなくてはいけなくなってしまいます。

人身傷害保険は、この相殺されてしまう分(減額されてしまう分)を補ってくれる保険です。相手の自動車保険から支払われない50%の自己負担分はこの特約がカバーしてくれます。相手が自賠責保険(強制保険)にしか加入していなくて、自賠責の低い限度額の中でしか補償されないときでも、損害賠償に足りない分をすべて補償してくれます。

スピードオーバーでカーブを曲がりきれず、カードレールに突っ込んでしまったといった相手のいない単独事故で起こしてしまった時の損害賠償も対象になります。

賠償金は当事者同士の示談が成立した後でないと支払われないのが普通ですが、このプランは示談の状況とは関係なく、実際にかかっている費用分を受け取ることができます。入院費用や治療費がすぐに必要な場合に助かります。

もしもの場合で見直してみよう

もし100%自分に過失がある事故を起こしてしまったら、相手側の自動車保険から一銭も補償されません。その事故による損害を全額自己負担しなくてはいけなくなります。自動車保険から補償はされますが過失の度合いによっては減額されてしまった補償金額では損害額に届かないことが起こりえるのです。

自分に過失がある時でも損害の全額を補償してくれる「人身傷害保険」に加入しておけばもしものときも完全に損害を補償してくれます。

歩いているときや自転車に乗っているときに起きてしまった事故、友人の車を運転しているときの事故でも保険に加入している本人とその家族分まで支払いの対象になります。

アウトドアスポーツやトレーニングを日常的に行っている人や、家族で自動車を使っての外出の機会が多い人、友人・知人ともよくレジャーに出かけて、出先でお互いの車を運転し合うこともよくあるといったアクティブな生活を送っているのであれば、カーライフの必要な予算として「人身傷害保険」を計上すべきです。

補償内容を見直すとき、掛け金を抑えることばかりに目をやらないで家族のためにも、大きな安心が手にはいる人身傷害保険特約を付け加えることを考えてみましょう。

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