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吉野家の株主優待と長期展望~15万円の株で6000円分の牛丼券!

株式投資を始める方が最初に投資先の候補にするのが「マクドナルドか吉野家」でしょう。

理由はもちろん「株主優待」です。

「株価が上がらなくても、牛丼やマックを食べられるならいいや」というわけですね。

実際、吉野家の場合は約15万円(14年2月14日時点)の株券で年間6000円分の牛丼が食べられますから、お得と言えばお得です(利回りにしたら4%以上です)

ここでは吉野家株について「とりあえず株主優待をもらう」というレベルから「長期投資で利益が出るか」というところまで考えていきます。

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15万円から投資可能、5.3%の高利回り

上にも書いたように、現時点の吉野家株は「約15万円」から投資可能です。

利回りは「優待(牛丼)+配当(現金)」で計算しますが、まず優待だけで4%あります。

そして、現時点(2月14日)の配当利回りが1.32%なので、合算して「約5.3%」と、なかなかの高利回りです。


■吉野家株の購入費用の計算

吉野家株は「最低100株から」購入できます。この時、優待券も半年で「3000円分」つくので、1年間で「6000円分」ということです。

株価は現時点で1株1511円なので、それを100株で「約15万円」ということです。

優待をもらおうと思ったら、15万円から投資可能ということになります。

(なお、吉野家は以前は「1株から」買えましたが、 2013年4月から「最低100株」という「単位株」に移行しています)

この6ヶ月で、約30%の上昇

吉野家株は、6ヶ月前の13年8月時点では、約11万6000円でした。

その頃のAll Aboutの記事がこちらです。↓
年間6000円分の牛丼が無料に!8月のオススメ優待銘柄

11万6000円から15万円に上がったわけですから、約30%の上昇です。これはなかなかの上げ相場と言っていいでしょう。

吉野家の株はなぜ上がっているのでしょうか。

異なる2つの戦略を成功させている

吉野家は2013年4月から、「牛丼280円」を復活させました。つまり「安さ勝負」をまた極め始めたわけです。

その一方で、3ヶ月前から「牛すき鍋膳」などの高単価メニューが登場しています。

牛すき鍋膳は580円と、吉野家にしてはかなり高いメニューですが、これもアベノミクス効果もあってか、この冬とてもよく売れました。

安さ勝負で勝利しつつ、正反対の高級路線も模索しある程度成功させている。

ということで「短期的にも長期的にも見通しが明るい」ということで、株価が上がっているわけです。

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吉野家のこの戦略転換については、東洋経済オンラインでも記事が書かれています。↓
吉野家580円定食で考える仕事の「潮目」


実際、牛すき鍋膳が来年も売れるかはわかりませんし、春や夏は同じような高級メニューが売れるかわかりません。

(今年の夏の「うな丼」は、あまり評判がよくなかったようです)

ただ、長い歴史と蓄積した内部留保があるので、そう簡単に倒れはしませんし、狂牛病問題なども乗り越えてきた実績があります。

加えてこういう新しいチャレンジも一定以上の成功を収めているわけですから、長期的にもそれなりに期待できると言えるでしょう。

吉野家の株主優待はいつもらえる?

吉野家の株主優待をもらうためには、「2月末」「8月末」のどちらかの時点で、株券を持っている必要があります。

これを「権利確定日」といいますが、逆にいうと、この時期だけ株を買ってすぐに売れば、株主優待だけもらうこともできるのです。

ただ、当然ですがこの時期は株価が上がります。

そして、権利確定日が過ぎたら一気に下がります。

「安い時に買って、高い時に売る」が株の鉄則ですが、それの真逆をやるわけなので、場合によっては優待分以上の損をする、ということも覚悟しましょう。

15万円を数ヶ月寝かせられるなら、確定日が過ぎた後で買い、近づいた時に売れば得する確率が高いです。

(この方法については、マクドナルド株でも解説したので、興味がある方は読んでみてください。↓)

マクドナルドの株主優待を逆手にとって、確実に利益を出す投資手法

*なお、この記事の「6ヶ月前との株価の比較」は、両方共2月、8月という「優待で高くなる時期」で比較しているので、優待効果で株価が変化したのではありません。


■優待券はいつ届く?

2月末で確定したものが5月下旬、8月末で確定したものが11月下旬と言われています。(年度によって前後することもあります)

なので、「大体3ヶ月後」と思っておけばいいでしょう。

ずっと保有している人にとっては特に関係ない話ですが、完全に株主優待だけを目当てに一時的に買った人の場合、この3ヶ月というタイムラグはちょっと長いかも知れません。


■300円券が10枚もらえる

優待の「半年で3000円」の形態ですが、これは「300円券×10枚」です。

これに現金をプラスすればもっと高い料理ももちろん食べられます。

「別に牛丼好きじゃない」という人でも金券ショップで現金にすることもできるので、吉野家株の利回り約5%は、実際に現金でも受け取れると考えていいでしょう。

吉野家が好きな方、飲食系に投資してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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コメント

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  • コメント (2)

    • ほりこじ
    • 2014年 2月 20日

    >吉野家株は1株から買えます。
    >しかし、1株では優待(牛丼)はつきません。

    この表現って間違えていると思いますが・・・。
    吉野家の単位株数は100株だから通常の取引では1株では買えません。
    ミニ株とかはしらんけど・・・
    単位株数変更前は1株だったので混同しているのでは?

    • 知る蔵
    • 2014年 2月 21日

    ほりこじ様
    ご指摘ありがとうございます。

    早速記事の方を修正させていただきました。

    今後とも「知る蔵」をよろしくお願いいたします。

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