引っ越し料金は移動距離が長くなればなるほど高くなります

引っ越しの料金は、移動距離と荷物の量とが大きな決定要素となります。

同じ荷物であっても、遠くへ運べばそれだけ高くなるというのは、常識的に考えてば分かることでしょう。

距離が長ければ、それだけ引越し業者のスタッフやトラックを長時間拘束することになりますし、燃料費だって多くかかるわけです。

ただし、近場の場合には移動距離で計算しないで時間で計算する業者も多いようです。

そういった計算方法で見積もりを作成する引越し業者の場合、1km先のマンションであっても10km離れたマンションにであっても料金的にはあまり変わらないことになります。

もしろん、そういった業者であっても長距離の場合には、移動距離に応じた計算をされます。

ここでは、引越し業者の料金が移動距離に応じてどのように決められるかについて、考えてみたいと思います。

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長距離の引っ越しににかかる費用の目安

引っ越し料金は、さまざまな要素が絡んで決まるために、移動距離だけで単純に算出することはできません。

移動距離のほかに、トラックの大きさ、作業に必要なスタッフの人数、荷物の総量などをもとに見積が作成されることになります。

さらに、階段なのかエレベーターがあるのか、部屋の前にトラックがつけられるのかつけられないのか、養生はどの程度必要かなども料金に大きく反映されることになります。

また、引っ越しをする時期や曜日、午前に作業を開始するのかそれとも午後からにするかなどによっても、見積もり金額が変わってしまいます。

それでも、ざっくりとで構わないので引越し料金がいくらくらいなのかを知りたいというときには、簡易的な計算の方法があります。

それは、以下のとおりです。

家族人数 × 3万円 + 移動距離(km) × 250円 = 料金の目安

この計算式によると、100kmごとに25,000円料金が高くなることになります。

実際に計算をしてみましょう。

家族人数4人で東京から名古屋へ引っ越す場合を想定して算出してみます。

当居から名古屋までの距離をおよそ350kmとすると以下の計算が成り立ちます。、

4 × 3万円 + 350 × 250 = 207,500 円 となります。

これは一つの目安ですので、これよりもずっと安い場合もあるかも知れませんし、逆に高い場合もあるかも知れません。

実際にどれくらいの見積もり金額になるのかは、引越し業者に来てもらって荷物の量などを把握した上で計算をしてもらわなければなりません。

「混載便」を利用すると長距離でも安くなります

冒頭にも書きましたが、長距離だと料金が高くなる理由は、トラックと運転手を長時間拘束することになるからです。

たとえば、東京から大阪までおよそ500km程度の距離の引っ越しをする場合には、ドライバーと助手との2人がほぼ1日がかりできりになります。

近場であれば、午前中に1件の引越し作業を終えたあとに、午後からはまた別の家族の引っ越し作業をするというようなことも可能ですが、長距離の場合にはそれができません。

もちろん、長距離になればスタッフの人件費だけではなく、ガソリン代や高速代もかさむことになります。

先ほどの計算式を使って、4人家族が10kmの距離で引っ越しをする場合と500kmの場合との料金を比較してみると、それぞれ122,500円と245,5000円になります。

つまり、同じ荷物の量であっても、これだけ距離が違うと123,000円もの差が生じてしまうことになるのです。

そこで最近では、引越しの荷物を他の荷物と一緒に運ぶことでコストダウンし、結果的に料金を安くすることのできる長距離引越しサービスも商品化されています。

同一方向に運ぶ荷物をまとめて、一台のトラックで一緒に輸送するやり方で、俗に混載便と呼ばれるものです。

大手の運送会社であれば、毎日のように全国各地に路線便が出ていますので、そこに引っ越しの荷物を混載して運ぶわけです。

最寄りの地域に到着したら、個別のトラックに乗せ換えて転居先まで届けるという方法です。

こうした「混載便」を利用すると、荷物の量によっては10万円以上も安くなるケースがあるようです。

長距離の引越しで、比較的荷物が少なめの人は利用してみるといいでしょう。

貨物列車を使った方法もあります

「混載便」と類似した方法ですが、長距離移動の部分をトラックではなくJRの列車を使って運ぶ方法で、こちらはエコ便などと呼ばれています。

トラックで集荷した荷物をJRのコンテナ駅で列車に載せ換え、そのまま引越し先の最寄りのコンテナ駅まで運びます。

そして、そのコンテナ駅で再びトラックに載せ換えて、転居先まで荷物を届けるという方法です。

トラックに2人乗って長距離を運転して運ぶ部分を、列車に置き換えてしまうことでコストが大幅にカットできます。

この方法を利用すると、移動距離が長くなればなるほど一般的な引越し料金とくらべて安くなることになります。


このように、長距離の引っ越しはとても高額になりやすいですので、他の荷物と一緒に運ぶ混載便や、JRの列車を使った輸送方法を選択するなどして、少しでも安く済ませるやり方を検討してみるといいでしょう。

下記のページでは料金を比較するコツについて紹介しています。
(http://www.siruzou.jp/hikkosigyousya/kisotisiki/111/)

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