フィットの中古車査定 ~初代モデルでも新型並の高い買取価格~

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フィットは中古車の買取でもっとも人気のある車種で、古いモデルでも新しいモデルとほぼ変わらない査定価格がつきます。

フィットが古いモデルでも高く買取されるのは、登場時からすでに完成度が高かったからですが、ここではそのようなフィットの特徴も合わせて、中古車市場での相場などを紹介します。

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フィットの中古車の価格相場

フィットのモデル別による中古車の価格相場は下のようになっています。(大まかな目安です)

・車種全体平均…70.4万円
・01~07年モデル…8万~190万円
・07~13年モデル…11万~190万円
・13年~現行モデル…10万~190万円
・ハイブリッド(10年~)…70万~210万

(2014年5月12日時点のカーセンサーラボのデータより)

ご覧のとおり、下限も上限もモデルによる変化が大きくはありません。フィットという車種自体が最初からほぼ完成されていたためというのもあるでしょう。

また、下限についてはこれ以上下げようがないレベルですし、他の車種と違ってフィットにはプレミアものなどもないため、上限も基本的に同じになるのだと言えます。

唯一ずば抜けているのはフィットハイブリッドで、上限はあまり変わっていませんが、下限は60万円近くと、他のモデルより大幅に高くなっています。

フィットは古いモデルでもなぜ高く買取してもらえるのか?

冒頭の相場表のように、フィットは古いモデルの中古車でも、最新モデルとほぼ変わらない値段で売られています。それはつまり、査定に出した時も高く買取してもらえるということです。

なぜ、フィットは古いモデルでもこのように高く買取してもらえるのでしょうか。その理由は、「初代も2代目も、驚くほどレベルが高かった」ということにあります。

・初代

たとえば初代フィットは、フルモデルチェンジが発表された後も売れ行きが落ちませんでした。

「あと1ヶ月で新しいモデルが出る」というくらいの時期にようやく少し落ちた程度で、発売開始から最初のモデルチェンジまでずっと売れ続けていたのです。

そのため、2代目の開発担当の方々は「最大のライバルは初代フィット」と当初から公言していました。実際に、2001年に登場してから日本だけでなく全世界で売れ続けていたフィットは、初代モデルからすでに「完成された車」だったのです。

・2代目

これだけ「完成された車」になると2代目の開発は当然苦労します。フィットの歴史のすごいところはここで、本来苦しむはずの2代目でも、評論家や消費者をうならせるような高性能なモデルを出してきたことにあります。

2代目の完成度の高さについて、自動車評論家の国沢光宏氏は、登場当時「これほどカンペキなフルモデルチェンジ、見たこと有りません」と評価しています。(2007年10月29日のAll Aboutより)

具体的には「スタートとブレーキの感触を改良した」「広さを保ち、安全性を高めても重さが変わっていない」などの点ですが、これらの「想像するのは簡単だけど、実現するのは難しい」ということを軒並み実現した点が高く評価されています。

評論家が一つの車種をこれほど激賞することは珍しく、このモデルチェンジがいかにすごかったかわかるでしょう。

同じ記事で国沢氏はフィットを「世界一コストパフォーマンスの高いコンパクトカーだと思う」と表して締めくくっていますが、この評価通り、2014年5月現在の人気中古車のランキング(価格.com)でも堂々の1位に輝いています。

・3代目

3代目のモデルチェンジも、非常に高く評価されています。登場直前の試乗で、自動車評論家の今井優杏女史は「ホンダの弱点だったインテリアの質感の低さを大幅改良」と評価しています。

つまり、3代目は「フィットを改良」しただけではなく、いわば「ホンダを改良」したとも言えます。

事実、試乗直前のプレゼンテーションでもホンダの担当者の方は、「これ以上、ホンダのクルマがつまらないと言われ続けるのは嫌だった」と、ホンダのイメージそのものの刷新を図ったことを語られています。

そうした「壮大な目的」を持ってリリースされた3代目は、市場にも好意的に受け取られており、2013年のリリースから2014年5月現在まで、好調な売れ行きを維持しています。

中古車市場でも前述のようにナンバーワンレベルの人気を誇っており、今後もホンダの看板車種の一つとして、売れ続けるでしょう。

ホンダの中古車買取の専門店だと、高く査定してもらえる?

フィット専門の買取業者というものは存在しませんが、ホンダ専門の買取業者は存在します。国内にいくつかホンダ車専門の中古車市場があるので、こうした業者さんはそこで引き取ったホンダ車を販売するわけです。

こうした場所にフィットを持ち込むと通常より高く査定してもらえるかどうかですが、これは微妙なところだな、と感じます。というのは、フィットは「ホンダファンが買う」というタイプのクルマではないからです。

BMWやフェラーリなどのように、そのメーカーのクルマでないと絶対に嫌だ、というファンを抱えているメーカーの車種の場合、専門店で売る意味もあるでしょう。

ホンダも一応そうしたファンの方々はいますが、フィットに関してはそうしたファンはあまりいないでしょう。「便利で安い、いいクルマ」ということでフィットに乗ってはいても、別に熱烈なファンというわけではない、ということがほとんどです。

なので、フィットの場合はホンダ専門店で買取を依頼するメリットがあまりないのです。むしろ、思い切り大衆向けの車であるフィットを閉ざされた市場で売るというのは、デメリットの方が大きいでしょう。

ネットの一括査定なら、ホンダ専門業者も入っている

上のように書いたものの、ホンダ専門の買取業者が実際にフィットに高い査定価格をつけてくれる可能性はあります。要はどこが相手だろうと「高く査定してもらえればいい」というのがほとんどの方の本音だと思いますが、その点、ネットの一括査定は有効です。

こうした一括査定はそれを提供する会社にもよりますが、何十もの会社が参加していて、十数社から見積もりを取れるということが多いです。

そのため、一括査定を利用すればその中にホンダ専門の買取業者が入っている可能性もあり、「他の業者の見積もりを取りつつも」、そうした専門業者からも見積もりを取ることができるのです。

このようなやり方なら、売る側に何の手間もリスクもなく、非常に合理的だといえます。

基本的にフィットのような大衆的な車は、一般的な大手の中古車市場で売った方が高く売れますから、メインはそちらと考えて、ホンダの専門業者などはあくまで「査定価格をチェックしてみる」程度に考えておいた方がいいでしょう。

最新モデルは年度の切り替わりに注意

フィットの最新モデルは2013年からなので、車両によってはまだ1年経ってない、というものも多いでしょう。こうした新しいモデル、車両は年をまたぐ度に大幅に査定価格が変わってしまいます。

それまで「1年落ち」だったものが、年をまたいだ途端に「2年落ち」となってしまうからです。6年落ちの車が7年落ちになるくらいなら大したことではありませんが、1年落ちが2年落ち、2年落ちが3年落ちというのはとても大きな違いです。

そのため、買ったばかりだけどすでに売却を考えていてタイミングを計っている、という方の場合は、こうした「年度の切り替わり」を意識するようにしましょう。それより半年~数ヶ月前に売るようにする、ということです。

・モデルチェンジはさほど警戒しなくていい

逆にさほど警戒しなくていいのは「モデルチェンジ」です。普通の車種の場合はモデルチェンジが発表されると大幅に買取価格が落ちてしまいますが、フィットは冒頭で述べたように、モデルによる価格の違いが小さいからです。

そのため、状態をきれいに保つなどの基本だけ注意して、あとは年度をまたぐタイミングなども意識すれば、高値で買取してもらえるでしょう。

まとめ

以上フィットの中古車を売りに出すときのヒントや注意点をまとめさせていただきました。フィットの売却を考えている方はぜひ参考にしていただけたらと思います。

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