ハリアーの買取 ~2013年モデルが中古に出回る前に査定すべき~

その走行性能の高さで、日本のSUVを代表する車種となっているハリアーは、通常モデル・ハイブリッド共に買取での査定価格も高くなっています。

ただし、2代目の2003年モデルと最新の2013年モデルの間にはかなりの買取価格の差があり、2003年モデルに乗っている方は、2013年モデルが中古車市場に出回る前に、早めに査定を受けた方がいい、などの注意点もあります。

ここではハリアーの買取に関する注意点や、この車種の人気などについて語ります。

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ハリアーの中古車市場での相場(モデル別一覧)

ハリアーの2014年5月13日時点での中古車市場での相場を一覧にします。

・1997年モデル…14~100万円
・2003年モデル…47万~438万円
・2013年モデル…296~580万円
(カーセンサーnetのデータより)

1997年モデルは上記の通り、最高値であっても大学生でも買えるくらいの値段となっています。特に最安値であれば原付レベルの価格なので、大学生の練習台に持ってこいの1台と言えるでしょう。

ハリアー2003年モデルのリセールバリュー(買取価格)

ハリアーのリセールバリューの目安は、2003年モデルの場合は「約3割」です。

自動車評論家の籠島康弘氏の2014年2月の記事で、2003年モデルのハリアー中古車の例が2つ紹介されており、それぞれ新車の33%、34%の価格で売られていました。(2014年2月10日のAll Aboutより)

再販価格でこの割合ということは、買取の際はもう少し安くなるということです。籠島氏の記事は「特にお買い得な中古車」を紹介するものなので、これらは特に安い例と考え、実際はもう少し高いと考えます。

そうすると、やはり買取価格の目安は「約3割」と考えておいた方がいいでしょう。

2013年モデルは約7割など非常に高いリセールバリューを誇っているハリアーですが、2003年モデルについては、すでに買取価格が落ち始めているということを意識した方がいいでしょう。

・2013年モデルが中古車市場に出回ると、さらに落ちる

2013年モデルはまだほとんど中古車市場に出ていません。(1年しか経っていないのだから当然ですね)

この状態では、まだ2003年モデルも中古車市場では「新しい」ということになるのでそれなりの価値がありますが、2013年モデルが出回り始めると、さらに価値が落ちてしまいます。

特に年をまたぐタイミングになると「○年落ち」の数字が一つ変わるということで、市場での価値も落ちてしまいます。

中古業者が売りさばくのにかかる時間を考えると、年が変わる数ヶ月前には査定に出さないと、この影響で買い叩かれるということです。(数ヶ月では少ないかもしれませんが、年が変わる半年前には売った方がいいでしょう)

ハリアーの最新モデルの人気について

上記の続きで、ハリアーの最新モデルがどれだけ人気あるのかを紹介しましょう。最新モデルが発表されたのは2013年の11月13日で、試乗会の開催は2月からでした。

つまり、評論家が新型を紹介できるのは2月以降だったのですが、2月の時点ですでに3万台の受注がありました。

これについて自動車評論家の国沢光宏氏は「皆さん自動車メディアの評価なしで買っているということか。私ら、役に立ってない?」と、ジョークを交えた評価をされています。(2014年2月27日のAll Aboutより)

これはつまり、メディアの評価を聞くまでもなく「新型ハリアーなら間違いない」と思って多くの方が買いに走ったということです。

買いに走らなかった方々の間でも「価格さえ安ければ、新型ハリアーに乗りたい」という潜在的需要は高いと考えていいでしょう。

このため、新型が中古車市場に出回り始めると、上記のように旧型は、ますます査定・買取で不利となってしまうわけです。

そうならないためにも、旧型の売却を考えている方は、2014年か2015年のうちに行動に移した方がいいでしょう。

ハリアーハイブリッドは査定でも有利か

震災や増税の影響で、ここ数年査定価格が上がっているハイブリッドカーですが、ハリアーの場合もやはり有利に働くといえます。

ハリアーのハイブリッドのいい点は、ただ燃費がいいというだけではなく、走行性能もすぐれているということです。

ハリアーハイブリッドの性能については、前述の籠島氏がさらに昔の記事で、「全開モードで異次元の加速感を味わってしまうと、普通のガソリン車では満足できなくなる」と評価されています。(2011年9月12日のAll Aboutより)

この「異次元の加速感」というのは「ハイブリッド+四輪駆動」による加速のことですが、評論家がこのように評価するくらい、ハリアーハイブリッドの走行性能は高いわけです。

「低燃費でもダサいエコカーは嫌だなあ」と思っているこだわりのドライバーにとっても、このような車種だったら受け入れられるため、他のハイブリッド以上に、市場での評価は高いと言えるでしょう。

ハリアー専門店での買取について

車種別で高く買取をしてもらう方法を考えると、「専門店での査定」というのはやはり有力な候補の一つです。ハリアーの場合、どのような専門店があるか見てみましょう。

・ビッグワンプレミアム店(千葉)

ハリアー専門店では、こちらのショップが一番良さそうです。系列店舗ではハリアー以外も扱っているようですが、千葉の店舗ではハリアーの買取・販売にとことん力を入れており、ホームページのクオリティも高いです。

・CSオートディーラー岩槻インター店(埼玉)

こちらの業者は、ハリアーだけでなくムラーノの専門店でもあります。CSオートディーラーという名前は、自動車の売買に詳しい方なら聞いたことがあるでしょう。

全国各地に店舗を持っており、それぞれで違う車種(一部は重複)の専門店として営業しています。過去に査定で利用したことがある方なら、勝手もわかっているため、より便利かもしれません。

・関東在住の人なら、査定でも有利になる可能性あり

これらの専門店はいずれも埼玉、千葉ということで関東です。関東エリアに住んでいる方なら、車両の輸送費や交通費もほとんどかからず、売却のプラスになることも多いでしょう。

しかし、その他のエリアの方の場合は輸送費・交通費でプラマイゼロになる可能性が大なので、あまりおすすめはできません。(それは専門店の方でも同意見だと思います。特にマイナスとなる場合)

そのため、関東在住でない方なら、通常通りの見積もりに出した方がいいでしょう。また、関東に住んでいる方でも、比較のために通常の見積もりも合わせてするべきだと思います。

・そもそも、一括見積もりの中にこれらの業者も入っている

最近、自動車の査定といったらもっぱらネットでの一括見積もりになっていますが、このシステムには上記で紹介したような専門店も参加していることが多いです。

そのため、これらのショップも含めた売却価格の目安を、簡単に知ることができます。個別で問い合わせをしてもいいでのすが、一括の方が断然楽でしょう。(ショップの方にとっても)

一括見積もりを利用することのデメリットというのは、ないと思いますので関東在住で専門店を検討している方にもおすすめします。

まとめ

車が好きな方ならご存知の通り、ハリアーは自動車の世界に「高級クロスオーバーSUV」というあらたな発想を持ち込んだ車種です。

SUVなのに高級セダンの快適さを兼ね備えている、というものですが、この成功によって世界中のメーカーで類似の車種が開発されるなど、トヨタの影響力をさらに高めるきっかけとなりました。

このように世界的知名度を持つ車種なので、その最新モデルの注目度は他の車種以上のものとなります。

当然トヨタも毎回気合いを入れて臨むということですが、それはつまり「モデルチェンジの度に、旧型の価値が落ちる割合が高い」ということでもあります。

もちろん、旧型でも十分に高性能なので他の車種と比較すれば価値は高いのですが、やはり新型にはかなわない、というのは間違いないことでしょう。(この記事の中でも紹介した通りです)

そのため、「メーカーが新型に特に力を入れる車種」を売却するタイミングを計る際は、モデルチェンジを強く警戒する必要があるでしょう。

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