ヒトプラセンタは医療現場のみで使用できるプラセンタです

ヒトプラセンタは、その名称の通り人の胎盤から抽出されたプラセンタのことをいいます。

このヒトプラセンタは現在、特定の製薬会社だけが製造を許可されており、主に医薬品として活用されており、サプリメントや化粧品に配合して活用することは禁止されています。そのため、豚プラセンタや馬プラセンタなどのように普段の生活の中で気軽に使うことは出来ないというのが特徴と言えるでしょう。

医療現場でのみ使用できるヒトプラセンタ

医薬品として使われているということで、医療機関でプラセンタ注射、プラセンタ点滴といった方法でお世話になることになります。

実は、ヒトプラセンタも過去には広く流通し様々な方法で活用されていたのですが、平成15年に薬事法が改正され、それ以来ヒトプラセンタは医療現場でのみ使用してよいというふうに変わりました。

なぜこのように法律が変わったのかというと、まずはヒトプラセンタを使用した際の拒絶反応を防ぐため、そして日本の少子高齢化によって子供の数が減り、それに伴いヒトプラセンタの数が非常に少なくなってしまったことが理由となっています。

美容・健康目的で使用する場合は全額自費

二の腕を気にする女の子
医薬品として使われることが主な目的ということで、ヒトプラセンタは更年期障害、肝機能障害といった症状を改善するための治療薬として使われることが多くなっています。

こうした症状の改善を目的としている場合には健康保険が適用され費用を抑えることが可能ですが、ヒトプラセンタを美容・健康目的で使用する場合には健康保険が適用されないため、全額自費負担しなければなりません。

感染症を防ぐため、献血はできません

この点から、ヒトプラセンタを美容・健康目的で使用するということはあまりないと言えます。サプリメントや化粧品には使われていない、さらにプラセンタ注射やプラセンタ点滴も美容・健康目的の場合は費用がかかってしまうため、他のプラセンタと比較してあまり一般的ではないということになります。

さらに、ヒトプラセンタを使用した場合、献血が出来なくなってしまいます。これは感染症などを防ぐための措置で、実際に感染したという事例はまだないのですが、ヒト由来の成分であるということを考慮してこのような措置がとられるようになっています。

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