ライフの買取~2014年の販売終了で、査定価格は下がるか~

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2014年4月に販売が終了したライフは、後継車種の「N WGN」の人気によって、今後の査定での買取価格が変化すると見られています。

ここではライフの現在の中古車市場での価格相場を紹介しながら、N WGNの売れ行きなどによって今後の査定がどうなるかを予想してみます。

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ライフの中古車市場での価格相場

ライフの中古車の価格相場をモデル別にまとめると、2014年5月現在、下のようになっています。

・1997年モデル…1~48万円
・1998年モデル…1~69万円
・2003年モデル…4~105万円
・2008年モデル…24~134万円

ご覧の通り、1997年~2003年モデルの最安値はほぼタダ同然のものとなっています。新車時の価格でも100万円を切るものが多かったモデルなので、最高値もとても安くなっています。

販売終了は、ライフの買取価格にどう影響するか?

結論から言うと、おそらくマイナスに作用するでしょう。というのは、ライフが販売終了となった理由が、「ホンダのNシリーズの人気」だからです。

ホンダの軽自動車は、一時期スズキやダイハツなどの他社に押されていましたが、N BOXがヒットしたことで情勢が一変しました。

2013年にはN BOXの販売台数が、ワゴンRとタントを抜いて年間1位となり、ホンダが「軽自動車でもNo.1」という称号を手にすることとなりました。

ホンダはこの勢いにのって、「N BOX+」「N ONE」と次々にシリーズ車種をリリースし、その一環としてライフの販売を終了、「N WGN」を後継車種としたわけです。

・ホンダの軽自動車で、ライフを買う理由がもうない

こういう状況なので、軽自動車を求めるユーザーにも、ホンダ車を求めるユーザーにも、もはや「ライフを買う理由」はないんですね。

ワゴンRやダイハツにも勝った高スペック&低価格のNシリーズを買った方が、よほどいいわけです。

もちろん、中古車ならライフを選ぶ理由もあります。それは「Nシリーズより安い」ということです。逆に言えば、もうライフは「安くしないと売れない」わけです。

となれば当然、査定での買取価格も安くなります。Nシリーズの勢いはしばらく続くでしょうし、Nシリーズの知名度が上がれば上がるほど、相対的にライフの価値は落ちていきます。

つまり、時間が経てば経つほど、ライフの買取価格は落ちるということですから、この車種に限っていえば、できるだけ早く査定にかけた方がいいでしょう。

どんな中古車でも新しいほど高く売れるのは同じですが、ライフほど明確に「早く売った方がいい」という結論が出る車種も少ないかも知れません。

・ライフを懐かしむユーザーはいない

ライフにとっては冷たい言い方かも知れませんが、ライフのように「利便性」「低価格」によって売れてきた車の場合、この車種がなくなっても懐かしむユーザーはいません。

同じ2014年に車種が消滅した、スバルのレガシイツーリングワゴン(後継者のレヴォーグに変更)の場合、熱烈なファンもたくさんついています。

こうしたファンの方の間で、車種の消滅によってプレミアが付き、買取価格に多少プラスとなることもあるかも知れません。

しかしライフの場合、そういったことはあり得ないので、今回の販売終了が査定のプラスになる要素はまったくありません。ただでさえイメージが古くなりつつあったのが、これで決定的になったという状態です。

現時点ではガソリン高の影響などで、下で説明するように中古車市場でも一定の人気を保っていますが、時間が経つほど不利になる車種であることは間違いありません。

2014年4月からのガソリン高は査定のプラスに

2014年4月からの増税によるガソリン高は、軽自動車やハイブリッドカーにとってはプラスとなっています。それはライフでも同じで、これだけは唯一、査定で有利に働く要素と言っていいでしょう。

今後のガソリン価格がどうなるか、正確な予想は誰にもできませんが、日本人の多くが「上がる」と思っているはずです。

少なくとも2015年10月からの消費税10%により、この段階で値上がりすることは確実ですし、石油は今後減る一方なのですから、しばらくの間はやはり上がり続けるでしょう。

(しばらくというのは、シェールガスを使える車が本格的に登場するまでです。そうなると状況は一変します)

特に日本人の場合は、東日本大震災の精神的な影響がまだ残っていますから、あれ以来「できるだけ低燃費の車を」という意識は、多くの人に共有されているはずです。

そのため、「軽自動車」「低燃費」という点でライフの需要は今後もあり、Nシリーズがどんどん中古車市場に流れてくるまでの間は、一定の人気を保ち続けるでしょう。

しかし、Nシリーズが大量に流れ始めたら、人気も移ってしまうので、残念ながら買取価格はさらに下がってしまうでしょう。

ライフ・ホンダ専門店での買取について

ライフの専門店は、2014年5月現在、大阪府門真市に1軒あります。TK CAR SALEというショップさんですが、近畿圏に住んでいる方の場合は、こうした専門店に買取に出すというのもいいかも知れません。

ただ、ライフ自体が販売を終了したので、こうしたショップさんは今後も専門店として営業されるのかどうかは不明です。(Nシリーズの専門店として、再スタートされる可能性も高いと思います)

・ホンダ専門店での買取

ホンダ専門店の場合は全国各地に無数にありますが、これらの店舗で査定を受けるのもいいかも知れません。

ただ、ホンダの直営サイト「オープンテラス」では、自分が買う側の場合、全国の専門店から一括で検索できるのですが、売る側の場合は一括査定ができません。

ですから、専門店での買取にこだわる場合、1軒1軒自分で連絡して、買取を依頼する必要があります。

・一括査定にはホンダの専門店も入っている

上に書いたようなやり方は明らかに面倒なので、時間の短縮のためにも一括査定を利用することをおすすめします。

一括査定には各地のホンダ専門店も参加していることが多いですし、仮に個別に専門店へ依頼するにしても、一括査定での買取価格を知っておいた方がいいからです。
(つまり、どの道使うということです)

年式、走行距離などの簡単な情報を入力するだけでOKなので、気軽にお試しとして、使ってみるのがいいでしょう。

まとめ

上で「ライフの消滅を惜しむ人はいない」と書いたものの、やはり車に興味がある方からしたら、ライフが登場してから、タント、ワゴンR、ムーヴなどと軽自動車の覇を競ってきた歴史は、懐かしいものがあると思います。
(それと乗りたいかどうかはまた別ですが)

スバルのレガシイツーリングワゴンの消滅を見ても、日本の自動車業界の歴史は、確実に変わっているのだなと感じます。

マークⅡからの長い歴史を受け継ぐマークXにしても、セダンの不振の影響で「もはやマークXではない」というくらいのモデルチェンジ案を出し、それすら白紙に戻ったという状況です。

往年の人気車種がこうしてどんどん姿を消していくのを見ると、市場の好みの移り変わりの激しさをあらためて感じさせられます。

そして、「車を安く買う」「高く売る」というのは、こうした「市場の動き」に自分を合わせ、「自分の好みでは行動しない」ということなのかも知れません。

わかりやすい例を挙げると「ピンクの車が好きでも、ピンクの車は中古として売れないので買わない」とか「今の車にもっと乗りたいけど、今高く売れるみたいなので、今売る」というような判断です。

これがいいかどうかは別として、「高く売る、安く買う」ということを目的とするなら、一番合理的な方法かも知れません。

逆に言えば、「高く売る、安く買う」ということにそれほどこだわらなくてもいいのかな、という気もします。

車を買う理由は人それぞれでしょうが、「運転を楽しむために買う」という要素が強い方であれば、リセールバリューなどはあまり気にせず「乗りたい車に乗る」という発想でもいいのかも知れません。

「100点満点の買い物」はどこにもないので、「何を捨てたくないか」「何なら捨ててもいいか」という基準も大事かと思います。

そして、「100点満点がない」ということは売却をする時でも同じなので、100点を狙って行動しないよりは、まずはすばやく行動して、経験や情報を蓄積することを大事にしていただきたいと思います。

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