ラパンの査定~モデルチェンジ直前、買取価格の下落に注意~

特に女性に人気の軽自動車・ラパンは、モデルチェンジを間近に控えていることもあり、今後の査定での買取価格が変動する(下がる)可能性があります。

そのため、ラパンを高く買取してもらいたい方は、モデルチェンジ前に売却できるよう、早めに査定を受けておいた方がおすすめです。特に2013年にリリースされた派生車種「ラパンショコラ」を買われた方はなおさらです。

買ってすぐモデルチェンジが起き、1年ちょっとで買取価格が激減した、ということにならないように、早めの査定を検討した方がいいでしょう。

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ラパンの中古車市場での価格目安・相場

ラパンにおける中古車価格の目安は下記のようになっています。
(2014年5月16日のカーセンサーラボより)

・2002年モデル…6~190万円
・2008年モデル…8~190万円

両者とも最高値が190万円となっているのは、190万以上の最高値グループがすべて「応相談」となっていたためです。

平均価格自体は、2002年モデルが「39.4万円」、2008年モデルが「100.2万円」なので、最高値は例外的な価格と考えていただいた方がいいでしょう。

低燃費車ブームは、ラパンの査定にもプラスとなるか

ブームというほど賑やかではないですが、今の中古車市場では確実に低燃費車が好まれています。

震災の精神的な影響がまだ残っていることに加えて、ご存知の通り、2014年の4月から消費税と温暖化対策税「ダブル増税」が起きたことで、ガソリン代が上がったからです。

このため低燃費の車がますます求められるようになり、コンパクトカー、軽自動車、ハイブリッドカーは中古車市場でも特に人気となっています。

反面、スポーツカーなどは不人気となっているわけですが、ラパンのオーナーにとっては、これは好都合な展開と言えるでしょう。

・ラパンの燃費は、どう評価されているか?

ラパンは軽自動車の中でも特に燃費のいい車種の一つです。

国産車に詳しい自動車ジャーナリストの国沢光宏氏は、現行モデルの登場時の試乗で「実用燃費は軽自動車でNo.1かも知れない」と評価されています。(2008年12月12日のAll Aboutより)

登場時はトップを狙えるレベルでしたが、2014年現在の「カーリサーチ」のランキングでは、「軽自動車燃費ランキング」の6位となっています。

(それでも、もともと燃費がいい軽自動車の中で6位ですから、全車種で見た場合にも相当いい方でしょうが)

そのカーリサーチのコメントでも「基本設計は古いが」という一文がある通り、モデルが古いことはラパンの燃費でも不利に働いています。

2008年のモデルチェンジからもう6年が経っているため、そろそろラパンもモデルチェンジをするだろうと言われています。

それによって最も影響を受けるのは、2013年にリリースされた派生車種「ラパンショコラ」ですが、次はそのショコラの買取について、詳しく説明します。

ラパンショコラの買取について

2013年、ラパンは「完全女性向け」のバージョンとして、派生車種の「ショコラ」をリリースしました。

まるで女性の部屋をそのまま車内に持ち込んだような、オシャレでかわいいインテリアは多くの女性の反響を呼び、ラパンの現行モデル末期であるにも関わらず、指名買いが続出しました。

人気は上々のショコラですが、買取で有利かと言われると難しいところがあります。というのは、上に書いた通り、もともとが「モデル末期」だからです。

・モデル末期の新車は、買った時点で不利

当然ですが、モデルチェンジをしたらそれまでのモデルの価値は落ちます。モデル末期ということは、「買った翌年には次のモデルチェンジが起き、価値が半減している」という可能性もあるということです。

ショコラのリリースは2013年6月なので、リリース直後に買った方でもまだ1年経っていないということです。しかし、最後のモデルチェンジが2008年のラパンは、そろそろモデルチェンジをする可能性が濃厚なんですね。

そうなると「新しいにも関わらず」、そのショコラを査定に出す時には、安い買取価格を提示されてしまうわけです。

このことは自動車関連のメディアも指摘しており、ショコラ発売時のガリバーのコラムでは、「モデル末期のクルマを指名買いしたら、スズキの思うつぼ」とコメントしているくらいです。

(これはショコラを批判する記事ではなく褒める記事であり、あくまで「モデルチェンジ前だから、買う時は値引きをするように」という内容です)

・ショコラのオーナーは、特に早く査定を受けるべき

こうした理由から、ショコラのオーナーの方(おそらく女性ですが)は、できるだけ早く査定を受けるべき、と言えます。モデルチェンジ前に売り抜けてしまえば、モデル末期に買ったデメリットは何もないからです。

むしろそれを理由にディーラーから買い叩いた(値引きした)方は、かなり得することでしょう。「安く買って、高く売れるうちに売った」ということだからです。ショコラを高く売るとしたら、せいぜいあと1年~2年の間です。

ショコラ以外にも気になる車があって、乗り換えをしてもかまわないという場合は、査定だけでも早めに受け、買取に出すシミュレーションを具体的に始めるのもいいでしょう。(査定はあくまで、情報収集の手段と気軽に考えるべきです)

ラパンの専門店で査定すると、買取価格も高くなるか?

ラパンの専門店は、現在ウェブで情報が確認できるものでは、下記のような業者さんが存在します。

・トータス(神奈川)…ラパンとタントの専門店
・ICHIGOICHIE(大阪)…ラパン、ラシーン、パオの専門店
・サムオートプロデュース(大阪)ラパンとワゴンRの専門店
・Car Shop MSW(宮城)…ラパンとパジェロミニの専門店

ラパン単独で扱っているわけではありませんが、2~3車種ということでかなり絞られています。集まる購入者も当然ラパンを買う気が高いということで、販売しやすい経路ではあります。

ただ、ラパンのように大衆受けしている車種については、このような専門店でなくても十分売れるでしょう。

むしろ多くの業者を相手に査定を受けた方がいいので、この車種に関しては特に一括査定をおすすめします。

上記で紹介した専門店が近場にあるという方に限っては、車両の輸送費などでマイナスとなることもないので、これらの専門店で買取を依頼するのもいいかと思います。

まとめ

ショコラを買う時、「モデルチェンジ直前で、買取で不利になるからやめておけ」というアドバイスをもらった女性は多いかも知れません。

たしかにこれは正しい指摘なのですが、車は「売る時のこと」を考えれば考えるほど、自分の乗りたい車に乗れなくなる、というのも事実です。

ショコラに関して言えば、先に書いた通り「モデル末期というタイミング」自体が、もうマイナスなわけです。

リセールバリュー重視で車を買う方からしたら「絶対にNGな選択」なわけですが、ショコラを本当に気に入ったのであれば、そこで買ってもいいと思うのですね。

なまじ買った後ある程度の金額で売れてしまうため、私たちはつい、自動車の「資産価値」を考えてしまいます。

もちろん、これは自動車に対する見識としても、マネーに関する教養としてもいいものなのですが、それをたまに無視した方が、自分の感性を活かせるというのはたしかです。

芸術家は往々にして金銭感覚が破綻しているものですが、彼らの感覚からしたら「リセールバリューを考えて車を買う」というのは、「まったくわけがわからないこと」なのでしょう。

そういう発想が正しいとは言いませんが、新車を買う時、そういう自分の中の「芸術家」の部分がうずいて「これに乗りたい!」と思ったなら、素直に乗ってしまってもいいのだと思います。

そこで手に入るものは、おそらく自動車そのものではなく、好きなものを素直に好きと思う「感性」なのでしょう。

・補足情報 ~「ラパン」と「アルトラパン」の違いについて~

この両者は同じものです。もともとラパンは、スズキの軽セダンであるアルトを基本として造っているため、この名前がつきました。

正式名称は「アルトラパン」なのですが、当のスズキでも公の場面で「ラパン」と呼ぶなど、正式名称は特に意識しなくていいとされています。

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