N-BOXの買取査定の今後は?~在庫がだぶつく前に売却がベスト

登場以来、快進撃を続けるN-BOXは、その人気から兄弟車も次々にリリースされ、買取査定においても大変高い評価を得ています。

そんな爆発的に売れているホンダN-BOXならではの、独自の買取査定に関する情報を解説していきたいと思います。N-BOXの買取査定を少しでも有利に進めたい方は、ぜひ参考にして下さい。

kaitori01

order6

中古車の価格相場はどうなっている?

ホンダ・N-BOXの中古車市場での価格は「80~228万円」が相場です。N-BOXはまだ登場して間もないクルマなので、中古車と言えどもそれなりの高額になっています。

平均価格も中古の軽自動車としては驚きの143万円となっています。(2014年5月22日時点のカーセンサーnetより)

新しいクルマのイメージがあるN-BOXも、登場からすでに3年がたち中古車市場にも多くの在庫が出回り始めました。

現時点のカーセンサーnetでも「1661台」と、新しいクルマの割には豊富な在庫がそろっています。

今後この在庫はさらに増え、N-BOXの買取査定の評価はやや下落していく可能性があります。

新車が大ヒットした上に、安いから乗り換えも簡単

「新車が大ヒットした車は、数年後に査定価格が大きく落ちる」というのは中古車市場の常識です。

一般に新車の登場から3年目を境にして、「たくさん売れた新車」が一気に中古車市場に流れてくるからです。

2011年に登場したN-BOXは、まさに「3年目」を迎えたところなので、今がもっとも査定の評価が変化するタイミングだといえます。

さらにN-BOXの査定に大きく関係するのがそのリセールバリューの高さです。これはつまり下取り価格が高いので「旧型→新型」への乗り換えがしやすいということを意味しています。

3年目を前にして「車検受けるよりも、下取り価格も高いし別の車に乗り換えるか」という選択が、簡単にできるということです。

・次々にヒットするNシリーズが与える影響

N-BOXから始まった「Nシリーズ」の売り上げは好調で、この数年の間にN-BOXプラス、N-ONE、N-スポーツ、N-WGNがリリースされ、さらに今後N-FREE、N-エコなどの追加車種も販売される予定です。

これだけ選択肢が多いと、3年目の最初の車検のときに、「新しいクルマに変えようかな?」というユーザーも多くなるでしょう。

また、N-BOXに乗っていた数年間の間に子供が増えたり、成長したり、その他ライフスタイルが変化することで、求める車のタイプも微妙に変わることもあるでしょう。

その「微妙な変化」を刺激するかのように、Nシリーズがこれだけのラインナップを用意しているわけですから、当然乗り換えユーザーも増えます。

そうなると、それだけN-BOXが中古車市場に流れる割合も増えるわけです。N-BOXが市場にたくさん流れてくれば、当然ながら査定額や買取価格は下落傾向になります。

これは需要と供給のバランスが変化することで起こる経済現象ですから、致し方のないところです。

競合車種が与える影響について考える

N-BOXの買取の動向を占うには、当然、競合車種の動向もチェックすることが必要です。N-BOXの競合車種は主にダイハツのタント、スズキのパレット&ハスラーなどです。

パレットはタイプが似ているものの、売上はその他の3車種に及ばないので、さほど意識しなくていいでしょう。N-BOXの買取に影響を与えるのは、やはりタントとハスラーです。

タントはご存知の通りダイハツを代表する軽自動車の人気車種であり、2013年のモデルチェンジによって、旧型が中古車市場に多く流れています。

ハスラーは2014年に登場したばかりの新車ですが、価格自体が安いので、新車でも十分N-BOXの買取に影響を与えます。

実際、ハスラーの「軽自動車SUV」というジャンルは業界でも初めてのもので、比較すべき車種がありません。

そのため、この新しさに引かれたユーザーが新車のハスラーに走り、中古市場で「お客を奪われる」という現象も起きています。

ただ、現時点でN-BOXの買取に直接影響を与えるのは、やはりタントの方でしょう。ハスラーの中古車はまだ出回っていませんし、デザインがモダンなため、シニア層などは敬遠しがちです。

その点、歴史が長く知名度も人気もあるタントは、シニア層も惹きつけることができるクルマなので、N-BOXの買取査定に影響を及ぼす一番のライバルとなりやすいでしょう。

兄弟車(姉妹車)による影響はどうか?

上でも少し触れた通り、実はN-BOX以降の兄弟車(姉妹車)のヒットは、N-BOXの買取査定にとってマイナスとなります。

これはNシリーズに限らずすべての車種に言えることですが、どんな車でも中古の買取査定に影響する最大のライバルとなるのは「兄弟車」なのです。

よく考えれば当然で、両者はメーカー・タイプ・価格帯・デザイン…とありとあらゆる条件が共通しているわけですから、「お客の取り合いが起きる」のも当然のことです。

兄弟車というと、一見味方のように感じてしまいますが、実はN-BOXの買取査定を考えた場合一番のライバルとなるんですね。

・Nシリーズはラインナップが最も多い車種の一つ

「Nスポーツ」などはスポーツカー的なのでN-BOXとはだいぶカテゴリーが違いますが、ほかの兄弟車たちは、そのままN-BOXと買取査定の市場で被ることになります。

まだ販売から間もない新車種については、現時点での影響は少ないですが、これが2~3年後にこれらの兄弟車が中古車市場に多く流れると、N-BOXの買取査定への影響はますます大きくなるわけです。

新車の段階でも、価格の安さからすでに影響が出ているわけですから、これが同じ価格帯の中古車同士になったら、さらにし烈な争いとなると予想できます。

できるだけ早めに売りに出すべき?

車を買取査定に出すのは早い方が有利というのはあたり前の話しですが、特にN-BOXの場合はその傾向が強いです。

理由は、今後も続々とシリーズ車種が販売されることが決まっており「シリーズ内競争」が激しくなるからです。

中古車の価格というのは、その車自体の価値だけではなく「ライバルの動向」によっても決まります。

通常、ライバルの動向はどうなるか予測が難しいものですが、Nシリーズの場合は今後、兄弟車追加など、競争が激化することがはっきりとわかっているわけです。

これだけ「数年後の売却が不利になる」とはっきりしている車種も珍しいといえます。

新車が売れる、派生車種も売れる、ということはメーカーにとっては吉ですが、既存のオーナーにとっては、実はマイナスなのです。

皮肉な話ですが、Nシリーズの人気が高まれば高まるほど、既に乗っている車の買取価格は不利になることが多いため、売る予定のある方は査定を急いだ方がいいわけです。

まとめ

N-BOXのようにヒットした車種は、リリースから1年程度であれば、中古車市場にはほとんど出回っていません。

そのため、登場時の人気が中古市場でも維持されており、特に最初の半年くらいは「新車より価格が高い」というケースすらあります。

しかし、たくさん売れたがゆえに将来的に在庫がだぶついてくることになり、長く乗れば乗るほど買取査定に関しては不利になっていきます。

N-BOXの人気に便乗して、買取査定の評価が高いうちに売却したいと考えている方は、早めに行動した方が吉と出るでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る