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ミュートマスの魅力にせまる!21世紀最高ライブバンドのパフォーマンス

今まで数多くのライブを体験していますが、アメリカはニューオリンズ出身のミュートマスのライブパフォーマンスはすごい!なにがすごいかって?

「レディオヘッド・ミーツ・レッドツェッペリン」と評されるほどのサウンドをもった彼ら。僕は、さらにポリスを足したような感覚をこのバンドに持っています。

そのくらい変幻自在で多才な彼ら。そしてさらにライブパフォーマンスがまたピカイチなんです。2000年以降最も成功したバンドはコールドプレイといわれていますが、僕のなかではこのミュートマスかもしれません。

いろいろなバンドに揶揄されるミュートマスですが、結局はどのバンドにも似ていないそんな彼らの魅力をのぞいてみましょう。

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キャッチーな曲で踊れちゃう

ポール・ミーニー(ボーカル)、ダレン・キング(ドラム)、ロイ・ミッチェル・カルデナス(ベース)、グレッグ・ヒル(ギター)の四人で結成されたミュートマス。

シングルカットされた「ティピカル」、「スポットライト」、その他「ナーヴ」、「グッバイ」など、軽快でキャッチーな曲で踊れる曲が彼らの特徴です。

ポールの声は若干ハスキーでスティングのよう。とても耳障りの良い曲調に加えてかなり重厚に音を重ねているので、どこか幻想的でもあります。

ちなみに「スポットライト」は08年公開の映画「トワイライト」に提供されています。

画像2▲楽曲も良いし、ルックスも良い!

幻想的で後半盛り上がる!静と動の楽曲

キャッチーな一方で、ミディアムテンポな幻想的で奥の深い曲が多くアルバムに収録されています。主に後半に入っているので、さわりしか聴かないリスナーにミュートマスの理解は難しいかもしれません。キャッチーさと幻想的を通して味わっていくとミュートマスの素晴らしさがみえてきます。

涙がでてきそうなほどのポールの優しいボーカルに、静かに燃え上がるような「静と動」をあわせ持つ楽曲。「ストール・アウト」、「リセット」、「バードン」、「ロストイヤー」は秀逸ですね。部屋を暗くして大音量で聴いてみてください。

ヘヴィーでソリッド!強力なリズムセクション

そしてミュートマスの最大の武器はリズムセクションです。幻想的な曲調にダイナミックなドラミングとうねるベース。
3rdアルバムでは、それまでに比べ楽曲の変調が多く、ヘヴィーでソリッドな音になっており、まさに現代のレッドツェッペリン。

「オール・オア・ナッシング」、「キャバルリーズ」、「クォランティーン」は最高にしびれます。曲の後半はダレンがここでもかと叩きまくっています。
幻想的で悲しげ、それでいて時折キャッチーでダイナミック。それが「ミュートマス」最大の魅力です。

ライブを観たらみんな必ずイチコロです

僕はミュートマスのライブに二度行っていますが、彼らのプロフェッショナルぶりには脱帽です。2011年の渋谷AXでのライブでは、始まったかと思ったらフロアの後ろから登場。

ドラムのダレンはスネアを叩きまくって、ベースのロイはバスドラをズンズンと叩き、ポールは軽快にタンバリンで登場。そのまま観客のなかに突撃!一瞬にしてオーディエンスの心をわしづかみにしてくれました。

そこから一気に二時間。ポールはアグレッシブにジャンプしたりくねくねとセクシーに踊ったり。しまいにはキーボードを弾きながらそのまま前転してみたり。もうむちゃくちゃです。でも歌はすごく上手いんです。

ダレンはスネアに水をかけて「ブルーマン」のごとく水しぶきをあげながらぶっとい腕で叩きまくったり、立ったまま叩いたり。最近のドラムのなかではピカイチではないでしょうか。それほど存在感があってテクニックで魅せてくれます。

ロイは70年代を彷彿させるようなストレートな長髪と黒ブチメガネでベースをうねらせます。存在自体が渋いんです。

ギターのグレッグ・ヒルは脱退してしまいこのツアーには参加していませんでしたが、サポートがギターをかき鳴らす。ミュートマスはそんな強者ぞろいなんです。

2011年発売の最新アルバム「オッド・ソウル」ツアーだったので、中心はこのアルバムからでしたが、ヘヴィーで骨太な楽曲のなかにかつてのヒット曲をぶち込んでオーディエンスを飽きさせないテクニックはさすが。

ヒット曲の「スポットライト」では、早いテンポにみんなの体のリズムも一体化していき、集団トリップのような混沌とした雰囲気に。

画像3▲ゴムボートに乗ってポールはオーディエンスのなかに!

画像4▲気持ちよく歌ってますねー

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ドラムキットはステージの後ろではなく、右サイドに

ダレンのドラムキットはステージ後方ではなく、右にセットされていました。それだけ彼のドラミングが見応えある証拠です。ミュートマスのなかで一番年少ですが、ダイナミックでテクニシャンな世界的にも有名なドラマーなんです。

そしてポールと同じくパフォーマンス旺盛で、ライブの後半にはオーディエンスのなかに突っ込んでドラムを披露してしまいます。これがまた興奮するんです。

画像5▲オーディエンスを目の前にするドラムのダレンと物静かなベースのロイ

画像6▲オーディエンスのなかにも入っていってのドラミング!

画像7▲ライブの一体感はハンパないです

何回でも観たいミュートマス

息切らすことなく、歌って、踊って、叫んで、飛び込んで、二時間のライブをこなすミュートマス。またいつでも帰ってきて欲しいミュートマス。

パフォーマンスだけでなく、楽曲と演奏、そしてルックス、全てにおいてレベルが高いバンドです。来日するたびに必ず行きたいと思わせる貴重なライブバンドです!

By石井ボウイ

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