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プロのミュージシャンと上達しないアマチュアの違いを生むある習慣

バンドをはじめて何年もたっているのにあまり上達しない人たちと、楽器を手にしてからたった数年で有名になるプロのミュージシャンとの間にはどんな違いがあるのでしょうか?

もちろん、テクニックが上達することだけが音楽の目的ではないでしょうし、趣味の合う仲間が集まればそれだけでかけがえのない時間だという意見には僕も大賛成です。

でも、もしあなたが将来プロのミュージシャンを目指そうと少しでも考えたことがあるなら、これからお話するプロのミュージシャンとアマチュアバンドマンとの「違いを生む習慣」についてご覧ください。

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演奏するときは必ずメトロノームを用意する

2▲どんな時にもメトロノームを使う習慣を身につけよう

楽器店やスタジオなどでバンドをやっている学生や社会人の方々の会話を耳にすることがありますが、常識と信じている非常識に大変驚かされることがあります。

たとえば「メトロノームって必要ないよな?だってメトロノームに合わせてもノレないし」という感じの誤解でしょうか。

メトロノームに合わせて演奏した時にグルーブ感が出ないのは、メトロノームのせいではなくて、演奏者がテンポの先にのったり、後にのったりしてグルーブ感を出せないことが原因です。

そこで、まずはタイムフィール(タイム感)を身につけましょう。

「タイム感」とは、一般的には「テンポ」と呼ばれることも多いようですが、ここで言うのは「一定のテンポをキープしながら、タイトに演奏できるようになろう」という意味で使っています。ちなみに「タイト」とはドラムのバスドラのキックとベースがきっちり一つ聞こえるような状態のことです。

最近はDAWソフトなどを使って自宅でレコーディングされる方も多いようですが、DTMをやりながら少しずつ上達すると、まず自分の演奏がずれていることに気がつきます。

それは「テンポ」だけにとどまらず、バスドラムとのズレであったり、ハイハットやスネアとのズレであったりしますが、初心者の場合、「待つ」ことができず、正しいタイムより早く演奏してしまっているケースがほとんどです。

しかし、ほとんどの場合、そのことには目を伏せて好きなフレーズを練習したり、スケールの練習に時間を掛けてしまっていることが多いと思います。

もちろんそれでも良いのですが、あなたがもし「将来プロになりたい、プロとして仕事をしたい」と考えているのなら、たった今からメトロノームなしで練習することをやめる決意をしてください。どんなことがあっても、どんな時でもメトロノームでテンポを決めて、それに合わせて練習してください。

メトロノームの選び方

3▲大きいメトロノームは携帯に不利ですが音が大きく良いクリック音が得られます

メトロノームにはさまざまな種類がありますが、私がおすすめするのは電子式で、スピーカーの大きい物です。本体が大きいとかさばりますが、その代わり音色が良く、聞こえやすいというメリットもあります。

ピアノで使われることが多い、ピラミッドのような形のメトロノームはあまりおすすめしません。まず、大きいので携帯しにくいことと、物理的な仕掛けで動いているので、何年も使っていると狂ってくることも多々あるからです。

個人的には音色を一番重要視していて、「ピッピッ」という電子音よりもクリック音のものを選んでいます。その理由は、クリック音だと音の始まりと終わりをとらえやすいので、実際のドラムやベースととても環境が似ているからです。

「カチッ」という音の「カ」に合わせるのか「チ」に合わせるのか、上級者になればそこまでコントロールして練習できるようになります。

また一般的なスタジオではヘッドフォンの返し(モニター)でクリック音を使用しているので単純に同じ環境のほうが使いやすいということもあります。

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メトロノームを使った練習法

4▲メトロノームを効果的に使ってグルーブ感を育てましょう

常にメトロノームを使って練習すれば、練習を繰り返すうちに正確なテンポやテクニックが身につきますが、さらに効果的なメトロノームの使い方を紹介します。

メトロノームを用意したら、ます演奏するテンポの半分の早さに設定し、2拍目と4拍目に音がなるように設定して練習します。

慣れるまではメトロノームがスネアドラムの代わりだと思えばスムーズに演奏できるのではないでしょうか。

1拍目と3拍目に音がないので慣れるまでは、ちょっと苦労するかもしれませんが、これがテンポをキープしたり、グルーブ感を養うのに最高の練習法になります。
自分の演奏を完全にコントロールすれば、メトロノームがオンにもレイトにも聞こえますので、上達したら挑戦してみましょう。

プロが「楽譜を読める」という時の本当の意味

5▲楽譜は経験と慣れで必ず読めるようになります

音楽で仕事がしたいなら楽譜を読めるようになっておくべきです。ただし「楽譜が読める」という言葉の意味するところはあなたの想像しているものとはきっと違います。

たとえば一般的なスタジオの仕事の場合、現場で譜面を渡されることがほとんどですが、その譜面には音符による表記、いわゆる「おたまじゃくし」が常にびっしり並んでいるわけではありません。

大抵の場合、それぞれのパート譜面はイントロや間奏などの一部の決まっているフレーズを除き、リズムとコードの表記くらいの場合が多いです。「あとはあなたのセンスでいい感じにお願いします」というわけです。(近年、演奏するパートには直接関係のないメロディラインが併記されているケースは多くなっています)

まれに8部音符がびっしり並んでいる譜面を渡されて、うまくその通りに弾けなかったとしても、その時あなたがその部分をアドリブで乗り切り、それが使えるテイクになったのなら、それでOKなる場合もあります。

大事なのは演奏が始まったら、決して止まらず最後まで良い演奏をしようとすることで、要は楽譜通りに弾けることより、良い演奏を求められることが多いということです。

それでもまったく楽譜が読めなくては、音楽家同士の意思疎通ができずにとても不便ですし、楽譜を読むということは経験と慣れが必要なだけで誰でも読めるようになりますのであせらず根気よく訓練してください。

一般的なイメージではプロのミュージシャンになるのは難しいことのように思われていますが、実は音楽でプロになるだけのことなら、ちっとも難しいことはありません。

誰からも注目されるようなテクニックなど要りませんし、特別高価な楽器も必要ありません。仕事の現場で必要とされるスキルさえ身につけ「使える」状態であるなら仕事はあります。

By内藤孝昌

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