個人信用情報機関とブラックリストの関係~あなたは借りられますか?

2014.3.26|基礎知識

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もしかするとブラックリストに入っている?カードローンの申し込みをする際にそんな不安に駆られてしまう方も少なくないでしょう。

金融機関の個人信用情報機関に登録される、いわゆるブラックリストの存在はとても有名なものです。しかし、その実態についてはあまり知られていないようです。

審査を落とされてしまった…ブラックリストに入っているから?

どこのカードローン会社に申し込みをしてみても、審査をパスすることができない…もしかしてブラックリストに入っているから?と疑ってしまいがちです。

もちろん、何らかの理由で本当に入っていることもありますが、過去に長期間の延滞をしているといったことがなければ別の理由で落とされています。

1日でも支払が遅れてしまったら即リスト入り、というほどにシビアなものではありませんので気付かないうちにリスト入りしていた…ということはほとんどないと言っていいでしょう。

そのリストはどうやって作られているの?

俗にブラックリストと呼ばれているものは、CICやJICCという機関の作っている個人信用情報機関で作られたものです。返済の延滞などの情報をすべてこの機関で参照することができるようになっています。

金融機関はこの情報を元に審査をすることになりますので、長期間にわたる延滞などをしてしまうと、借り入れが難しくなってしまいます。これが俗に言うブラックリスト入りという状態です。

どのくらい延滞すれば借り入れができなくなってしまう?

ネット上などには、このリスト入りについてさまざまな情報が飛び交っています。しかし、最終的に審査をするのはそれぞれの金融機関ですので、どこからがリスト入り、と呼べるのかははっきりと定義することができません。

会社によっては過去に1日でも返済を遅延したことがあれば落とされることもあります。また、逆に2ヶ月遅延していても、審査をパスできることだってあります。

最終的には過去の情報だけではなく、収入や職業、勤務年数なども含めて総合的に判断されますので、絶対に審査に落ちてしまう、と断言することはできません。

ただし、理由もなく3ヶ月以上の延滞をしてしまうと、完全な取引「事故」扱いになってしまいますので、ほとんどの金融機関で審査を通過することができなくなってしまうようです。

リスト入りすることで就職に不利になってしまう?

世を飛び交っている噂の中には、個人信用情報機関の情報が就職に影響してしまう、というものもあります。つまり、ブラックリスト入りしてしまうと、就職に不利になってしまう、というものです。

基本的には、この情報を個人の身辺調査のために使用することはできませんし、金融機関でもない一般の会社がその情報を見ることはできません。ですので、就職に不利になってしまうということはないでしょう。

ただし、就職先が金融機関であった場合、本来はNGですが、情報を見ることは不可能ではありませんので、100%影響がないとは言い切れません。

家族にも影響してしまうの?

個人信用情報機関の情報に傷がついてしまうと家族にも影響してしまうことがあるのでしょうか?この点に関しては基本的にはほとんど影響がないと言えるでしょう。あくまでこの情報は「個人」のものですので、家族の審査などには影響することはありません。

ただし、家族が保証人となっている場合は、情報に記載されてしまいますので注意してください。

リストに一度入ってしまうと、もう二度と借り入れはできない?

一度信用に傷がついてしまうと、二度と借り入れをすることができなくなってしまうのでしょうか?そんなことはありません。しっかりとすべてを返済し終えて一定の期間で情報は消去されます。

その期間は返済を終えてから5年間です。ただし、各金融機関内部の情報は、それ以上の期間保存され続けることがありますので、実際に延滞をしてしまった会社の審査にはなかなか通らなくなってしまう可能性があります。

5年間で消去されるのはあくまで個人信用情報機関の情報のみです。自己破産申請などの公的な情報は7年間から10年間は残ることになりますので注意しましょう。

過払い金の請求でブラックリスト入り?

数年前、大きな話題となった利息の過払い金問題。この請求をするとブラックリスト入りしてしまう可能性がある、と一部で話題になっています。

この請求は個人信用情報機関に記録されることになりますので、それが原因で会社によっては審査に影響してしまうことがあります。

結果として記録の残っている5年間はどこの会社でもカードを作ることができなかった、借り入れをすることができなかった、というケースはあります。

もちろん、この場合は情報からの削除を申請することも可能ですが、かならずその申請が通るとは限りません。

できれば、利用する前の段階で実質年率などをしっかりと確認し、トラブルを未然に防ぐようにすべきでしょう。

ブラックリスト情報を抹消してくれる機関がある?

ネット上で検索をかけると「個人信用情報機関への抹消請求請け負います!」またはストレートに「ブラックリスト情報抹消します!」といった広告を見かけることがあるでしょう。

前述のように、しっかりとした理由があれば申請をすることは可能ですが、実際に長期間の延滞をしている場合などには申請を出しても通ることはありません。

もちろん、しっかりとした相談を受け、個人信用情報機関への申請を代行してくれる業者も存在しています。しかし、中には詐欺を目的としている所もありますので、しっかりと確認するようにしましょう。

自分自身の信用情報を確認することができる?

さまざまな会社で申込みをしてみても審査に落ちてしまう…。その理由ってもしかして信用情報にある?そう思ったのであれば、一度自分自身の目で確認してみてはいかがでしょう?

代表的な個人信用情報機関であるCICやJICCに申し込むことによって、自分自身の情報を確認することができるようになっています。

申し込み方法は機関によってことなりますが、必要書類の郵送やネットでの申し込みにも対応していますので、それほど手間のかかることでもありません。

もしかしたら…と不安なのであれば、一度取り寄せて確認してみると良いでしょう。

携帯電話代の滞納でリスト入りしてしまう?

とくに意識していなくても借り入れをしているケースがあるのをご存じでしょうか?最近では携帯電話の契約の際に割賦支払契約を結んでしまっていることがあります。

スマートフォンなどの高額な端末の場合、毎月の料金の一部として分割で支払う、というケースも多くなってきています。契約時の書類には書かれているものの、それを見落としてしまうケースもあることから、文字通り、無意識にローンを抱えることになります。

割賦契約を結んでいる状態で携帯代を滞納してしまうと、クレジットカードの支払が遅れているのと同じことです。

携帯代の支払いが遅れただけだから…と甘く考えていると、いつの間にかブラックリスト入りしてしまい、カードローンやクレジットなどを利用することができなくなってしまった、というケースも増えてきています。

まず第一に滞納をしないのは当たり前のことですが、携帯電話の契約内容をもう一度確認しておくようにしましょう。

借り入れをしたことのある方であれば、誰もが気になるブラックリストに関する疑問。その一部をご説明させていただきましたがいかがでしょうか?

当たり前に利用していれば、リスト入りしてしまうことはありません。しっかりと計画性を持って借り入れをし、遅れずに返済するようにしましょう。

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