キャッシングとカードローンは具体的に何がちがうの?

2014.4.14|基礎知識

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カードローンという言葉も一般的なものとなってきました。

しかし、同時にキャッシングという言葉もよく使われるようになっていますので、その違いがどこにあるのか、と混乱してしまう方も多いようです。

カードローンとキャッシング、それぞれの違いについて考えてみたいと思います。

クレジットカードの機能としてのキャッシング

信販会社の発行するショッピング向けのクレジットカードを持っている方は、サービス内容について確認してみてください。キャッシングという機能がついていませんか?

利用明細などに「キャッシングご利用可能額」といった項目を見つけることができれば、そのカードにはキャッシング機能がつけられていることを意味します。

このキャッシングは、ATMなどを利用して利用可能額内の現金を借入れることのできるサービスにあたります。利用可能額内であればいつでも好きな時に借入をすることができますので、いざという時に力になってくれることでしょう。

カードがいつでも借入をすることが可能

カードローンもクレジットカードに搭載されているキャッシングとほぼ同じサービスにあたります。提携している金融機関のATMであればいつでも現金の借入をすることが可能です。

カードローンとキャッシング、違った名称で呼ばれていますが、実際のサービス内容はほとんど同じです。では、どうして二つの名称が存在しているのでしょうか?

違いが不明瞭になってしまった理由

そもそも、昔はそれぞれが違った役割を持っていました。まず、カードローンは借入れをした額をリボルビング払いなどで分割して支払いをすることを意味していました。

ローンという言葉は基本的に分割で返済することを意味しますので、理解しやすいのではないでしょうか?一方、キャッシングは基本的に借入をした額を決まった期間で一括返済するものを意味しています。

しかし、今ではキャッシングの返済においてもリボルビング払いを利用することができるところが多くなっています。つまり、カードローンとキャッシングは、もともと違った意味を持っていましたが、キャッシングのサービスが多様化したことにより、その違いが不明瞭になってしまいました。

金利に違いはあるの?

サービス内容は、ほぼ同じになりましたが、金利には違いがあるのでしょうか?結論から言えば、キャッシングの方が少し金利が高くなる傾向があります。

その理由はとてもシンプルなものです。キャッシングは基本的に一括で返済することが前提とされていますので、返済までの期間が短くなります。その期間で金融機関が利益を確保するために高めの金利を設定することになります。

一方、カードローンの場合は分割払いが前提となっていますので、金利は少し低くなります。ですので、同じ額を借りて、同じ期間で返済する場合、最終的に支払うことになる利息の額はカードローンの方が少し低くなることが多くなります。

とても似たサービスになりますので、金利もほぼ同等になると考えてしまいがちですが、実際に利用を開始する前に金利の点もしっかりと確認するようにしましょう。

利用可能額に違いはある?

金利と同様に、利用可能額にも違いがあります。理由も同じで、一括での返済を前提としている分、同じ条件の場合、利用可能額はキャッシングの方が少なくなることが多くなります。

もちろん、それぞれ再審査を受けることによって額を変更することは可能ですが、その額の幅にも違いが出てきます。

もちろん、収入や信用度などの条件によって額は違ってきますので、極端な違いが出ることはありませんが、少しでも利用可能額を大きくしたいのであれば、キャッシングよりもカードローンを選ぶようにすべきでしょう。

審査の厳しさの違いはあるの?

同じようにフリーローンになりますので、基本的にはほぼ同様の基準で審査されることになります。しかし、クレジットカードの機能としてキャッシングをとらえると、ややカードローンよりも審査の基準は甘くなる傾向があるようです。

ショッピングクレジットの場合は、利用の目的が「ショッピング」と限定されていますので、現金の借入をするよりも審査が少しだけ甘くなります。そこに付帯する形になりますので、カードローン単体で申込みをするよりも審査は甘くなりがちです。

ただ、これはあくまで傾向の一つです。それぞれの金融機関によって審査の基準はことなっていますし、逆に消費者金融系のカードローンにショッピングクレジットの機能が付加されるケースも多くなっていますので、一概にどちらの審査の方が甘くなる、と言い切ることはできません。

ですので、簡易的な仮審査などを利用して、自分の通りやすい金融機関を探し、申込みをするようにしましょう。

さらに他の呼び名が今後増えてくる可能性も…

違いはたしかに存在していますが、最終的には、それぞれの会社の金利やサービスなどをしっかりと比較することが大切です。

かつて、カードローンやキャッシングという言葉の他にも、「消費者ローン」や「サラリーローン」という言葉も存在していました。基本的に似たようなサービスであっても、別な名称で呼ばれるようになることがあります。

今後、新しい呼び名が増えることもあるかと思いますが、その名前に振り回されすぎずに、しっかりとその内容を確認するようにしましょう。さまざまな金融サービスの中でも、特にカードローンとキャッシングの違いはわかりづらいものです。

もちろん、ここで挙げさせていただきましたように、傾向に違いはありますが、最終的にはあまり大きな違いはなくなってきていると言えます。

大切なのは言葉の違いにばかりこだわるのではなく、条件を比較して自分に一番合っているものをチョイスすることです。自分にぴったりのものを見つけることができれば、さらに生活を豊かにすることができるでしょう。

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