menu

不動産査定Campus~マンションや不動産の売却のお役立ち情報

湘南の不動産売却にあたって今後の再開発の動向を見極めよう

昔から多くの物語や歌詞の舞台となり、若者を中心に親しまれている湘南エリアは、ここ数年特に不動産の売却が活発になった地域の一つでもあります。
その理由は、2011年に完成した大型ショッピング施設の「シークロス(C-X)」。
駅前にも関わらず2500台の駐車場スペースを持つ異例の大型施設として話題を呼びました。

ここでは、そんなシークロスに次ぐ多数の再開発計画によって盛り上がる湘南エリアの不動産売却事情について書いていみたいと思います。

湘南エリアの不動産市場の動向 ~売却価格への影響をさぐる

湘南エリアで売却を前提として不動産市場の動向を語る上で欠かせないのは、複数の地域で進んでいる再開発です。
湘南エリアでどのような再開発が進んでいるのか、主だったものを紹介します。

湘南C-X(シーエックス)

これは辻堂駅の駅前の再開発事業で、駅前を「商業、住宅、医療、産業、広域連携」という各ゾーンに分け、それぞれの機能を集約させて再編成しています。

目玉となっているのがテラスモール湘南。
2011年に完成した駅前としては異例の大型商業施設で、駅前にも関わらず2500台もの駐車スペースを持っています。

ショッピングはもちろん、カルチャースクール、映画館、クリニックなども多数入っており、ありとあらゆる生活のニーズがここで満たせるようになっています。

Fujisawaサスティナブル・スマートタウン構想

これは藤沢駅と辻堂駅の中間で進んでいる計画で、パナソニックの藤沢工場の跡地を再開発しています。
名前の通り「持続可能な発展」をテーマとした街で、住宅もオフィスも商業施設も、すべてがエコロジーな構造となる、というのが特徴です。

完成すれば日本を代表する「スマートタウン」となる見込みであり、商業的なにぎやかさとは別の意味でもでも、この湘南エリアの不動産市場を盛り上げてくれる計画となりそうです。

物件の売却を考える時に、注目すべきポイントでしょう。

日産車体工場跡地再開発

これも工場の跡地を再開発するもので、日産車体の工場跡地を再利用します。
現時点ではまだ三井不動産がこの土地を買い取ったというだけの段階で、どのような再開発がされるのかは未定です。

ただ、三井不動産が買い取ったということは、三井グループが各地で展開しているショッピング施設「ららぽーと」が建設される可能性もあります。
もちろん、三井不動産が展開している事業はららぽーとだけではありませんから、ららぽーとも含めて、グループの分譲マンションなども合わせて建設し、ショッピングと居住の両方のニーズを満たせる街区を、このエリアに生み出すことも予想されます。

そうなると、湘南地区での不動産の売却を考えている人にとっては追い風となるでしょう。

JRの新駅建設構想(村岡駅)

さらにこの湘南エリアの不動産市場を活気づけている話題が「JRの新駅構想」です。
構想が浮かんでいるのは、藤沢駅と大船駅の中間で、仮に「村岡駅」となっていますが、決定したら湘南の不動産市場に大きな影響を与えそうです。

何しろ、これが完成したら今まで「駅から徒歩20分」だった物件が「徒歩0分」になるケースも多数あるわけです。
当然この周辺の不動産の売却価格は激変することでしょう。

そのため、特に新駅エリアの周辺に不動産を持っている方は、売却にあたっては、この動向を重点的にチェックする必要があります。
マンションでも土地でも、建設が決定した瞬間、あるいは可能性が濃厚になった時点から、その地域の不動産の価格は大きく変わりはじめます。

そのチャンスを逃さずうまく売却につなげれば、通常では得られないような大きな売却益を得ることも可能です。
そのためにも、この新駅の構想については、特にしっかりアンテナを張り巡らすようにしましょう。

湘南エリアで不動産売却をする際の注意点

このエリアは日本でも屈指の「若者の街」です。
文化やファッションでは渋谷や原宿の方が一歩先を行っているかも知れませんが、「海」や「マリンスポーツ」というカテゴリーとなると、沖縄と並んで日本でも屈指の人気エリアと言えるでしょう。

湘南はそのような街なので、当然住むこと自体をステータスに感じている若者がたくさんいます。
そうした若者がこの地域でマンションを探す場合、古めの物件、見た目があまりおしゃれでない物件を求めるというのは考えにくいことです。

マリンスポーツなどに「競技」として取り組んでいるストイックな方であればともかく、基本的には「おしゃれな生活」を求めることでしょう。
そう考えると、特にマンションなど居住用の物件を売却する場合には、他の地域以上に「おしゃれさ」が問われることになります。

高値で売却できるなら、リノベーションも積極的に

マンションを売却する場合、それがリノベーション可能な物件であればリノベーションするというのはまず一つの手です。
リノベーションはリフォームとは違い、芸術的なセンスの問われる領域です。
センスのいい業者とそうでない業者を見分けるには、自分自身にもそれなりのセンスが必要になります。

といっても、プロのインテリアコーディネーター並みのセンスが要求されるわけではありません。
世間一般の価値観と照らし合わせて「この部屋はきれい」と感じられる程度のセンスがあれば十分でしょう。

たとえばハウジングセンターなどのモデルハウスは、世間の人々がおしゃれと感じるようなインテリア、家具配置になっています。
それらを一通り見て、そのセンスに目を慣らしておく程度でも、業者が提案したリノベーションがおしゃれなものかそうでないか、判断できるようになるでしょう。

より高値で物件を売却するために、リノベーションをする際にはこうした最低限の芸術センスも身につけておくと有利になります。

物件の内覧時の演出も重要

不動産の売却にあたって物件の内覧を受け付ける場合は、その時の内覧をどう演出するかも重要です。
特に湘南の場合海に近い物件もあるかも知れませんが、そうした物件を売却する時には「いかに潮風が気持ちいいか」という点をアピールをすることが重要です。

そのため、できるだけ風が室内を通り抜けるようにセッティングすることが重要です。
家具や物を減らしたり、家具の配置も窓からドアへ風が通り抜けるルートを確保するようにする、などです。

このような工夫をすることで「潮風を感じながら暮らす」という購入希望者が求めているライフスタイルをイメージしてもらうことができ、より高値で売却できるようになります。

実際、それだけ潮風の気持ちいい物件なのですから、それを求めている方には売却時の損得抜きで教えてあげるべきでしょう。

もちろん、海沿いの物件でなくても内覧時にできる工夫はたくさんあります。
海沿いにしろ内陸にしろ、この湘南らしい「おしゃれな生活」を演出できれば、それは確実に高値での売却につながるでしょう。

もちろんこれも、リノベーション同様にセンスが要ることです。
特にその物件にいま現在自分が住んでいるという場合には、生活感を抑えながら、美しいインテリアを演出することが大切です。

元々インテリアのセンスのある方の場合は、実際に住んでいるということがむしろ売却にプラスになるケースもあります。
「この部屋で、こうい家具や雑貨を置くと、こういう生活が待っています」ということを、リアルに伝えることができるからです。

内覧時に売主本人がまだ住んでいるということは、売却ではマイナスになることが多いとも言われますが、売主のセンスによってはむしろ売却のプラスになることもあるわけです。

湘南の不動産売却について ~まとめ~

基本的には、湘南という土地は長年続いてきたブランドのおかげで、不動産の価値が大きく下落することはない場所です。
バブルのように不動産市場の動きで価値が決まっているのではなく、「美しい海」という変わらない自然によって価値が決まっているわけですから。

価値が大幅に下落することがないばかりか、今回の新駅の構想のような計画によっては「上がる」こともあるわけです。
あとは、どこまで上がった時に売却すべきかといタイミングの問題になります。

いずれにしましても、不動産の売却においては、あまり欲張らないで、ここと思った時に手放すのが吉とでるケースが多いようです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントは利用できません。