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ギターは国産中堅ブランドとヴィンテージのどちらを選ぶべきか?

良いギターが欲しいけどそんなお金はない……。楽器店に並んだ高級ギターをながめながらため息をつく毎日を送っているギタリストは筆者だけではないでしょう。

そこで、低価格でありながら良いギターを入手する方法を考えてみましょう。少し視点を切り替えてみると、逆にギターに高いお金を出すことがバカバカしくなってしまうかもしれません。

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ブランド信仰を一度捨ててみよう

安価によいギターを手に入れるためにまずやるべきことは、ブランド信仰を捨て去ってしまうことです。フェンダーやギブソン、PRSなど、有名ブランドのギターはあまり値下がりすることはありません。需要が大きいことから中古でもかなり高額です。

できるだけお金をかけたくない場合、あえて人気の高いメジャーブランドを避けるようにしましょう。ギターはやっぱりギブソンだ!そんな信仰があなたのギターライフを経済的に圧迫しているのかもしれません。

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やっぱり憧れのギブソン!ですが、一度その憧れを捨てて考えてみましょう。

だからといって激安ギターはどうなの?

楽器店へ行けばまったく聞いたこともないブランドのギターが激安で売られています。では、これらでも十分にフェンダーやギブソンに対抗することができるのでしょうか?
その答えはNOです。

一般的に無名ブランドの激安ギターは初心者などを対象として作られていますので、ある程度のレベルになると粗ばかりが目立つようになります。

モノによっては耐久性も低く、すぐにネックがねじれてしまったり、電気系統が壊れてしまうことだってあります。もちろん、サウンドだってチープなものです。

なかにはこういったギターを改造することによって「いいギター」にしてしまおう、と考える方もいます。

ベースとなる木部の品質や加工精度がよくない場合、どんなに優秀なパーツを乗せたとしても理想的なサウンドに近づけることは難しいでしょう。高額な改造費用をかけたにもかかわらず中途半端なギターになってしまった……そんな可能性だってあります。

もちろん、大化けすることもありますので一概にダメだとはいいませんが、ギャンブル的な要素を覚悟する必要はあるでしょう。

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近年話題の激安ブランドSX。改造のしがいはありそうですが、やはりギャンブルです。

国産中堅ブランドをねらってみる

品質が高く、低予算で購入することのできるギターを真剣に探すのであれば、まずは国産中堅ブランドをねらってみましょう。バッカス、フェルナンデス、グレコ、トーカイ、アイバニーズ、……。この辺りのブランドを中心にとらえてみるとそのコストパフォーマンスに驚かされるかもしれません。

ねらい目はこれらのブランドのミドルクラス以上のモデルです。価格で言えば8万円から15万円前後でしょうか。

それ以下になると国外工場で生産された前述の激安ギターと同じカテゴリーに入ってしまいますし、それ以上になるとフェンダーやギブソンも視野に入ってしまいます。

フェンダーの廉価ブランドであるフェンダージャパンやスクワイア、ギブソン系のエピフォンなどが登場したことによって、国内中堅ブランドのミドルクラスは正直なところ、あまり人気がありません。

その結果、新品でも投げ売りのような形で格安で入手することができますし、中古であればさらに安価に購入することが可能です。

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高い技術を持ったメイドインジャパンブランドですので、品質の高さではアメリカン高級ブランドにひけをとりません。価格は安いわりには素晴らしいコストパフォーマンスを発揮してくれます。

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国産中堅ブランドの雄・バッカス。ミドルクラス以上のモデルの品質はかなり優れています。

リセールバリューを考える

一本のギターを一生弾き続けるのであれば、中古市場の価格などあまり気にする必要はないかもしれません。好みの傾向が変わってしまう可能性だってあるでしょう。

リセールバリューを考えてみましょう。前述の国産ブランドの場合、どうしても売却する際の価格はかなり安くなってしまいます。
フェンダー、ギブソンなどの有名ブランドであれば、それなりに安定してはいますが、やはり新品で購入する際の価格を考えるとかなり安く感じられるでしょう。

いつか売却してしまうことまで考えるのであれば、やはりヴィンテージです。ストラトやレスポールといった定番モデルであれば、その価格は下落する所か上昇する可能性だってあります。

10年前と現在のヴィンテージの価格を比較してみればすぐに解ります。手元にある2000年のギター雑誌の広告では1962年製のストラトキャスターが約80万円で販売されています。しかし、現在では300万円を超えるものも少なくありません。

こういった点を考えてみると、もちろん最初に購入するために必要な費用が大きくなってしまいますが、のちに売却することまで考えるとレアなヴィンテージモデルに手を出してみるのも間違いではありません。

最初の描いた「ブランド信仰を捨てる」という考えとは矛盾してしまいますが、リセールバリューまで考えてみるとやはり有名ブランドのヴィンテージは強いといえるでしょう。

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1962年製ストラトキャスター。現在も価格が高騰し続けています。

コストパフォーマンスにはさまざまな考え方があります。単に品質の高いギターを求めるのか、それともリセールバリューまで考えるかどうかで、選ぶべきギターは変わってきます。

ギター選びの際には、さまざまな視点から考えてみるようにすべきです。

Byチリペッパー眞木

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