カードローンの審査に通る人と通らない人は何が違うのでしょうか?

2014.3.24|基礎知識

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実際にカードローンの申し込みをしてみても、だれもが必ず利用することができるわけではありません。それぞれの会社の基準にもとづいて審査をパスしなければなりません。

ほとんどの方が「自分は審査を通過することができるのだろうか?」と不安に思っているのではないでしょうか?

そもそも審査基準はどのように定められているの?

会社によって判断材料も基準も異なっていますので、一概にどのような条件を満たしていればパスすることができると断言することはできませんが、それぞれの会社の業態によってある程度の傾向を知ることはできます。

まず知っておきたいのが総量規制についてです。年収の3分の1以上の額は借り入れすることができないという制度です。これは、現時点での借り入れ額が年収の3分の1以上を超えている場合、規制にかかってしまいます。その場合は、総量規制の対象となる金融機関にカードローンの申し込みをしたとしても審査を通過することはまずできないでしょう。

銀行系の金融機関の場合は、この総量規制の対象ではありませんので、もし、年収の3分の1を超える借り入れをすでにしている場合、選択肢は銀行系のみに絞られることになります。これを知らずに消費者金融系や信販会社系のカードローンに何度申し込んでも、パスすることはできませんのでしっかりと確認しておきましょう。

一番基準が緩いのはどこ?

一般的に、消費者金融系がもっとも審査の基準が甘く、逆に銀行系がもっとも厳しいと言われています。しかし最近では、その基準がすべてであると断言することが難しくなってきています。

金融機関のさまざまな業態の合併や吸収などが増えたことにより、銀行系であっても基準が甘くなっていることもあります。逆に消費者金融系でもかなり厳しい基準を設けているケースもあります。この基準は一般に公開されているものではありませんので、明確にどの会社がパスしやすいと言い切ることはできません。

どのような人がパスしやすいの?

ほとんどの金融機関で基準とされるのが、年収、職業、勤務年数です。当たり前の話ですが、年収は多ければ多いほど良いですし、職業も中小企業よりも大手企業に勤めている方が有利になります。勤務年数に関しても長ければ長いほど有利になります。

だからといって、収入が不安定な個人事業者がかならず審査を通過することができないわけではありません。あくまで、比較的有利か不利か、という話になります。

ただ、勤務年数に関しては、その仕事をはじめて3年に満たない場合に、パスし辛くなってしまう傾向が強いようです。もう少しで勤務年数が3年になるという場合は、少し待ってから申し込みをした方が有利かもしれません。

ブラックリストとは?

俗にいわれるブラックリストに入ってしまうと、なかなかパスすることができなくなってしまいます。過去に金融機関に借り入れをし、3ヶ月以上の滞納をしたことのある人や、短期間であっても何度も返済が遅れたことがあるという場合は、ブラックリスト入りしてしまっている可能性があります。

この場合は、対象となる借り入れをすべて返済し終えてから最低でも5年が経過しなければ、リストから削除されませんので、その間は、新たな借り入れをすることができなくなってしまいます。

総量規制の対象となる消費者金融系や信販会社系のカードローンの場合は、年収のない主婦や学生の方は基本的に利用することができませんので、覚えておきましょう。どうしても利用したいのであれば、規制の対象外となる銀行系をチョイスしてください。

過去の利用回数なども判断基準になる?

年収や職業などの他に、過去の取引などが判断の基準になることもあります。過去に借り入れをし、しっかりと返済ができていれば、それが「信用」となりますので、審査を通過しやすくなります。

過去の借り入れに関する情報も、ブラックリスト同様に過去5年程度は参照できるようになっていますので、どこかで借り入れをしても、しっかりと返済していれば、その5年以内にカードローンの申し込みをしてみるとやや有利になるでしょう。

書類の不備や記入漏れがあると借り入れできない?

そんなこと今更言われなくてもわかってる!という声が聞こえてきそうですが、意外に多いのが申込み書類の不備や記入漏れによって落とされてしまうというケースです。

特に初めての申し込みの場合は、必要事項をどのように記入すれば良いのかわからない、というケースも多いのではないでしょうか?それを自己判断で適当に記入してしまったり、空欄にしてしまうと、そもそも審査をすることもできません。申し込みも正しくできない=信用することができない、と判断されてしまう可能性もあります。

申し込みの際にわからないことがあれば、放置するのではなく、必ず確認するようにしましょう。問い合わせの電話やメールをしたからと言って、それが悪影響を及ぼすことはありませんので、問い合わせ窓口をしっかりと利用してください。

引っ越しが多いと不利になってしまう?

会社によっては居住年数を重視するケースもあるようです。ブラックリストに入る覚えもないし、安定した収入もある、勤務年数だって長い…それなのに落ちてしまった場合は、この居住年数によって落とされてしまった可能性もあります。

居住年数で有利となる基準は5年から10年と言われています。転勤による引っ越しが多い場合は仕方ありませんので、いくつかの会社に申し込みをしてみるようにしましょう。

逆に、年収などの面に不安があったとしても、居住年数が重視されパスすることができる可能性もあります。年収、勤務年数、居住年数のすべてが一定の条件を満たしているに越したことはありませんが、そのどれか一つだけを満たしているだけでも、十分に審査をパスすることができる可能性があるのです。

金利が低いほどハードルは高いのか?

一般的に、金利が低い=審査が厳しい、と言われています。これはかつて、消費者金融系は基準が甘く、金利が高いのに対して、銀行系は基準が厳しく、金利が低かったことに由来していると思われます。

しかし、別の項目でもお話しました通り、異なった業態の会社提携などが多くなってきている今日では、必ずしもこれが当てはまるとは言えなくなっています。あまり自信がないからといって、わざわざ金利の高いカードローンを選ぶ必要はありません。自分が理想とする金利のもの、あるいは、求めているサービスが採用されている会社を選んでまずは申込みをしてみましょう。

一社に申し込みをすると、もう他の会社に申し込みができないわけではありません。落ちてしまった時は他の所に申し込みをしてみれば良いだけです。同時に多くの会社に申し込みをする、といった形にならないかぎり、これが審査に悪影響を及ぼすことはありません。

最近では各社の金利やサービスを比較するウェブサイトなども多くなってきていますので、これらを利用して自分の希望する条件に近いところから順番に申し込みをしてみるのも良いでしょう。

カードローンを利用できる人、できない人の違い…。ネット上ではさまざまなことが語られていますが、実際には会社によって判断の材料、基準が異なりますのではっきりとした定義を作ることはできません。ここでご紹介しました通り、ある程度の傾向は存在していますので、申し込みの際の参考にしていただければ幸いです。

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