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バンド演奏でリズムをととのえるテクニック~決め手は呼吸だった!

バンドで演奏するとき、あなたはどの楽器の音を聞きながら演奏をしますか?ハイハット?バスドラム?ベース?それとも全部の楽器?今日のお話は「演奏中、リズムを合わせるために」です。

リズムをととのえるために必要なことは??

バンド演奏をする上で「リズムを意識しましょう」なんて、「今さら何を!」という話でしょう。バンド経験の長い人なら長い人ほど、リズムを意識した演奏なんて無意識のうちに出来ているはず…
本当でしょうか?

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今日も、オーケストラからヒントをもらって、「バンド演奏に必要なリズム感」について考えましょう。

オーケストラのリズムの合わせ方

画像2▲どうやってオーケストラはリズムをとるのでしょう?

さて。みなさんはオーケストラの演奏を見て不思議に思ったことはありませんか?オーケストラには、常にリズムを打つ楽器が存在していません。
当然始まる前の4カウントもありませんし、曲中にテンポが揺れる箇所があっても大きく崩れることはありません。どうやっているのでしょうか?

「指揮者に合わせてるんでしょ?」と思ったあなたは残念ながら間違いです。
上手いオーケストラになればなるほど、指揮者は基本的に「音楽の方向性を示していく」役割をする人で、リズムを合わせる役割はよっぽどの箇所以外はしません。

ここで少し脱線しましょう。複数人で一斉に何かの事を行うときに、よく「せーの!」という掛け声が使われます。

ちょっと音楽をかじった方なら分かるとおり、あの掛け声は4拍子を想定した上で、「せ」が1拍目、「ー」が2拍目、「の」が3拍目、4拍目に一呼吸おいて次の小説の1拍目を揃えます。

もう少し難易度の高い合わせ方になると一本締めがあります。「よー!パン!」ってあれです。あれは2拍子ですね。「よ」の入りが1拍目、「ー」の音程変化で何となく1拍目の裏を示して、「パン!」につなげます。

ここで音楽に戻ります。オーケストラのリズムを揃えているもの。それは演奏者全員の呼吸です。基本的に人間は息を吐くと同時に動作を行います。

逆に言うと、息を吸うタイミング、スピードを揃えることで、音の出だし・音質が揃うのです。上に書いた「せーの!」も「よー!パン!」も最終的に全員で揃えたい動作の前には1拍分の間があります。

そこが「息を吸うタイミング」。吸うタイミングを揃えることで動作を揃えます。
この「せーの!」とか「よー!パン!」は簡単に言うと「リズムのトレーニングを受けていなくてもリズムを揃えることが出来る方法」です。未就学児でも簡単に出来ますね。

ではバンドではどうやってリズムをとるのでしょうか??

画像3▲ドラムのカウントは必要?

さて。ここでバンドのリズム感の話に戻ります。もう一度始めの部分を思い出してみてください。なぜバンドは曲の始まりにドラム4カウントがいるのですか?
本当に必要ですか??

もちろん4カウントが曲のイントロとして必要な曲なら問題はないでしょう。でもそうなるとバンドの曲は9割近くの曲が、イントロは4カウントから始まる曲になってしまいますね。そんなことって有り得ますか?

みなさんのバンドの曲も、試しに、初めの一音を出す直前をカウントではなく、全員のブレスで始めてみてください。今までとは全く違った一体感が曲の出だしから実現できるかもしれませんよ。

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しっかりと意識できていますか?音楽をやる上での呼吸の仕方

画像4▲呼吸の仕方を意識したことはありますか?

さて。ここまで、リズムを合わせるために呼吸が必要であることをお話してきましたが、ここからは具体的な合わせ方です。
まあこれについては慣れればそれほど難しいことではありません(慣れるまでは意識的に行いましょう)。

<ココからの話は4拍子を前提に進めていきます>

基本的には「4拍目に息を吸う」だけです。もう少し細かく言うと、「4拍目に、4拍目の長さと同じ時間、息を吸う」です。
言葉で言うとややこしい感じがしますが、やっていただくと次の小節の1拍目にスムーズに入れることに気づかれるでしょう。

これをバンドメンバー全員で無意識に行えるようになれば、多少のテンポ変化にも全く問題なく対応できるはずです。

これが出来たところから第二ステップ。次は「息の吸い方」を揃えます。息のスピード・吸う量などを揃えることで、次の1拍目の音質が揃います(実は初めの方に書いたオーケストラの指揮者の仕事はこれです)。

せっかく真面目に音楽やってるのに、『「せーの!」が無いと分かりません…』なんてかっこ悪いですものね☆

意識を変えることによって、リズムを揃えてみましょう!

画像5▲バンドでリズムを揃えるために

一番初めに書いた「どの音を聞くか?」。答えは「音を聞く事は関係ない」ですね(笑)

ちなみにオーケストラの場合は演奏者同士が離れていることもあって、「音を聞く」ことに捉われていると、遠くの奏者の音は遅れて聞こえてくるので「あえて聞かない」という事も行います。

このときに使うのは「演奏者の手・口の動きを見てそこに合わせる」というもの。
私自身もバンド演奏中に経験したことですが、複数の音が大音量で鳴っているバンド演奏下では、この方法も使えます。

聴覚を遮断して、ドラムの右手(ハイハットの刻みの動き)だけを見ていることで、まるでクリックに合わせて弾いている気分にもなれます。

この作業を行った上で改めてご自分のバンドの音を聞いてみてください。素人耳にも分かるほどにまとまりが出来ているはずです。
みなさんもバンドのリズムに悩んでいたら、是非お試しください。

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