初心者バンドマンが聴くべきビートルズ１０選～これは絶対はずせない

「俺はバンド王になる！」と、ワンピースの主人公ばりに宣言して楽器を手にしたものの、いったい何からやって良いかわからないそこの初心者バンドマンのあなた！そんな悩みは皆同じ。楽器の上達には耳コピが一番ということですが、あれこれ聴いても逆に混乱しちゃいます。

そこで、ザ・ビートルズの楽曲に絞って聴きながら楽器の練習に役立てましょう。

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ビートルズの曲からバンド・サウンドを学ぼうじゃありませんか！

▲なんとなくスマップに似ているなんて思っちゃいました（笑）。アイドルって感じ？

まずはデビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』から、「ツイスト・アンド・シャウト」を聴いてみましょう。有名なこの曲ですが、実はビートルズの曲ではなく、アイズレー・ブラザーズのカバー曲です。

リードボーカルはジョン・レノンです。ギターの特徴的なイントロを弾けるようになるだけでも「おぉ！俺ビートルズじゃん！」となること間違い無しです。ドラマーも大したフィルもなく叩けるはずなので基本の一曲ですね。

『ウィズ・ザ・ビートルズ』からはスモーキー・ロビンソン＆ミラクルズの「ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」も捨てがたいですが、やはりここは最後の曲「マネー」でしょう。

これもカバーですが、とにかくバンドが一丸となって突き進む力強さが参考になります。特にお金の無いバンド小僧は「マネー！」と叫ぶだけでも一体感を得られるはず。僕も未だに叫んでいます！トホホホ…。

とりあえず似た感じの音が出た時の喜びを『ハード・デイズ・ナイト』で感じて欲しい

▲彼らも一生懸命練習していたんでしょうか？ジョンが練習なんてするのかと失礼な疑問。

『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』こと『ハード・デイズ・ナイト』の中からはもちろん「ハード・デイズ・ナイト」がマストです。

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冒頭の「ジャーン」G7sus4onDというコードを鳴らすだけで大満足なはず。彼らの音楽の特徴といえばコーラスですが、難しいことは楽器が出来るようになってからにしましょう（笑）！

『ビートルズ・フォー・セール』はちょっと飛ばしてですね（笑）、『HELP！』にいきましょう。ただし曲は「悲しみはぶっとばせ（ユーヴ・ゴット・トゥ・ハイド・ユア・ラヴ・アウェイ）」を聴いてみて下さい。

アコギで「ジャンジャカジャカ、ジャンジャカジャカ」と弾き語る楽曲ですからドラマーもベーシストも必要なし。バンド内で喧嘩が起こった時のためにマスターしておいて損はありません。ドラマーがいたらタンバリンはお願いしましょうね。

なんとなく簡単そうな曲でもむずかしいことやってたりするからやっかい

▲こういうスタジオのオフショットって良いですよね！

「ラバーソウル」からは「ドライブ・マイ・カー」と言いたい所なんですが、初心者向けならきっと「インマイライフ」が良いのではないでしょうか。

ゆったりとしたリズムでドラムも簡単なはずです。ベースも曲中にやたら動くイメージのポールからするとさほど難しくないのではないでしょうか。

問題は間奏のハープシコードのソロ。何故かここだけプログレ調に感じてしまうのですが（笑）。これ実はハープシコードではなくピアノソロなんだそうです。

録音された4トラックのテープを半分の速度で再生してオーヴァー・ダビングしたんだとか。プロデューサー、ジョージ・マーティンの凄さがわかるサウンドになっていますね。う～ん凄い。

続いて『リボルバー』。いよいよサウンドプロダクションが複雑になってバンドでの演奏に不向きになってきそうですね（笑）。

ここは素直に「タックスマン」を聴いてみましょう。やはりポイントはベースのハネ具合です。かっこいいベースとはこのことだ！

ちなみにこの曲はスティーヴィー・レイ・ヴォーンがカバーしておりベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』の1曲目で聴くことができます。ギタリストはこちらを聴くことを強く推奨します！

そして『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』からはこの曲です。「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」。ドラマーに華を持たせる意味合いでリンゴ同様、ボーカルを取ってもらうのはどうでしょうか。

バンドが長続きする秘訣はお互いに気を遣い合うこと！なんか年寄臭いことをいってしまいましたが（笑）。歌いたいドラマーにとっては簡単なリズムで歌いやすいのではないでしょうか？

さあ、問題作『ザ・ビートルズ』の登場です。LPでは4枚、CDでは2枚組の同作品の多くの収録曲から是非ギタリストにおすすめしたいのが「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」。なんですが、これはクラプトンがギターを弾いている為却下！

ここで敢えて聴いてほしいのが「エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー」。な、長いタイトル！

性急にぶっ飛ばす曲ですが、バンド全員が一丸となってめちゃくちゃやれる曲ではないでしょうか。オリジナルはギターもベースもドラムも簡単だと思います。ただしサビのキメだけはバシっと決めましょう。

『イエローサブマリン』は飛ばしまして、次は『アビーロード』。ここではやはりジョージ・ハリソンの名曲「サムシング」を聴いて欲しいです。なんといってもポールの歌うようなフレージング。ギターソロなのに裏のベースが気になるんですよねえ。

大人になるにつれて音楽も成熟していくものなのでしょうか？若い時とは違うシンプルな演奏がやけにグッときます

▲すっかりみなさんダンディになってしまいましたね。ジョージは若い！

さて最後は『レット・イット・ビー』からやはり「レット・イット・ビー」でしょう。テンポもゆったりですし、ここはひとつギターソロの練習として完コピしてみてはいかがでしょうか？

曲によっては複雑な演奏をしている彼らですが、簡単にやろうと思えばきっとできる曲もあるはず。まずはじっくり聴き込んでから一緒に音を出すことから始めてみましょう！

文・岡本貴之

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