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ライブ中にエフェクターを踏み間違えた!~LED交換で視認性アップ

コンパクトエフェクターの代表である、BOSSのOD-3やSD-1はLEDが薄暗くてオンになっているかわかりにくいですよね。そんなときは眩しいほどに輝く「超高光度のLED」に交換してしまいましょう。

一見するとLED交換作業は難しそうですが、ちょっとした道具と知識さえあれば誰でも簡単に行うことができます。

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LEDを交換して「視認性」を向上させるメリットとは?

薄暗い場所でオンにした状態▲薄暗い場所でエフェクターをオンにした状態。かなり明るさに差がある。(画像1)

LEDの交換といえばエフェクターの定番モディファイの1つです。コンデンサ類などをいじらなくても、LEDを青に変えるだけで「改造感」が出ますよね。

まず、BOSSやIBANESなどが販売しているコンパクトエフェクターは「一般的な赤のLED」を使用しています。これらは決して粗悪な部品ではありません。逆を言えば、決して良い物でもありません。

さっそくですが画像1をご覧ください。画面左が「超高光度の青」に交換したペダル、画面右がオリジナルの赤いLEDです。実物を見て頂いた方が早いのですが、画面左のペダルの方が「強い光を放っている」ことがわかります。

それに対して画面右の赤いLEDはどことなく弱々しさを感じてしまいます。ですが、いつも私たちが使っているBOSSの「OD-3」や「SD-1」などがこの明るさなのです。それだけ画面左の超高光度が明るいということになります。

タイトルにも書いたように、スイッチがオンになっているわからない状態は「エフェクターを踏み間違える可能性」があります。冷静になっているときはともかく、ライブ中などのヒートアップした状態では、LEDの明かりを見落としてしまうことがあるはずです。

それが画面左にあるような超高光度のモデルは相当な光量があるので、まず見落とす心配はありません。むしろ眩しいと感じてしまうほどの明るさです。これによりエフェクターの踏み間違え事故を防ぐことができます。デメリットが特にないのも嬉しいですね。

交換作業を始める前に知っておきたいこと

アノード(+)とカソード(-)▲LEDには「+」「-」という極性がある。それぞれアノード(+)、カソード(-)と呼ぶ。(画像2)

さっそく作業開始といきたいところですが、LEDを交換するにあたって、何点か注意点があるので覚えておいてください。

まずは「熱を与え過ぎない」ことです。これはどの部品にも共通して言えることですが、エフェクターに使われているコンデンサなどの部品は熱に弱いという特徴があります。作業にはハンダごてを使うわけですが、「相当な熱量」を部品及び基板に与えることになります。

新品の部品でも、過度な量の熱を与えてしまうと壊れてしますので、「作業はできるだけ迅速」に行います。

次に「極性」です。ダイオードや電解コンデンサ、そしてLEDは「+」と「-」の極性があります。それぞれ「アノード」、「カソード」と呼ぶので覚えておきましょう。画像2を見ればわかるように、「部品の足の長さ」で見分けることができます。

部品の極性がわかったら、「基板に記載されている方向」に挿していきます。基板に「+」とだけ記載されていたり、「記号」が載っている基板もあります。製品によって異なりますが、大抵はわかりやすいように記載されているので心配ありません。

仮に「極性を逆」に挿してしまっても点灯しないくらいで済みます。電解コンデンサのように破裂するようなことはないのでご安心ください。

極性の方向を見極める手段として手っ取り早いのが「LEDの内部」を見ることです。改めて画像2をご覧ください。先端の透明な部分(赤く囲ったところ)に、「サイズが異なる三角形が2個」入っていることがわかります。

この三角形が極性の目安になります。もともと付いていた方向と同じように挿し換えればいいので、基板の極性が完全にわからないときに有効です。

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初心者でも簡単にできる。LEDの交換作業に挑戦してみよう

DIGITECHのDIGIDELAY▲DIGITECHのDIGIDELAYの基板。(画像3)

基板を裏から見た状態▲基板を裏から見た状態。赤く囲った部分のハンダを取り除く。(画像4)

もともとあった部品を取り除いた後▲もともとあった部品を取り除いた後。この基板は極性がわかりにくい。(画像5)

作業終了▲交換終了。ピカピカに輝いているので視認性はバツグンだ。(画像6)

それではLEDの交換作業を実際にやってみましょう。用意するものは

・ハンダごて
・ハンダ吸い取り機(吸い取り線でも可)
・ハンダ(Kester44など)

といった3種類のアイテムです。モディファイには必要不可欠の道具ですね。

この先エフェクターのモディファイなどをやってみたい方は、できるだけ「良質なハンダごて」を用意しましょう。温度調整ができるモデルがオススメです。

まずはエフェクターの分解を行います。今回は私物であるDIGITECHのDIGIDELAYを使っていきます。デジタル製品ですがLEDの交換は可能です。

DIGITECH製品を分解するためにはインチサイズの六角レンチが必要なので事前に用意しておきます。中を開けてみると、画像3のような基板が出てきました。大量生産品らしく、米粒ほど小さいチップを使った基板になっています。

基板を裏返したのが画像4です。赤く囲った部分にLEDがハンダ付けされています。これを取り除き、新しく超高光度のモデルを刺し換えることにします。

さっそくハンダ吸い取り線などを使って除去していきます。この基板はスルーホールといって非常に面倒な基板なので除去するのも一苦労です。どうしても除去できない場合、新しくハンダを流してからもう一度吸い取ると成功しやすいです。

画像5は部品を取り除いた写真です。基板を見てみると、左側に白いマークがあることがわかります。明らかに極性を示しているのでしょうが、これだけではわかりません。なので、前述の「先端内部にある三角形」を参考にして挿し込んでみました。

後はハンダ付けするだけです。これで交換作業は終了ですが、果たして極性が合っていたのか心配です。スイッチをオンにすると、画像6のように眩しく光りました。とりあえず大丈夫だったようです。後はケースに戻して、タイトル画像のようになれば完成です。

いかがでしょうか?青いLEDに変えただけでDIGIDELAYがかなりカッコよく見えますよね。サウンド面に変化はないものの、外見に大きな変化が出ました。視認性も良く、これなら薄暗いところでも踏み間違える心配はありません。

ご覧のように、作業自体は非常にシンプルで簡単です。部品自体は数十円程度で販売されている上、通販でも購入することができます。「これからモディファイをやってみたい」という方は、LEDの交換から始めてみましょう。

By黄昏症候群

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