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リバーブはシンプルだけど奥が深い~使いこなすにはツマミを知れ

あなたはリバーブをどんな時に使いますか?ボーカルやギターなど、リバーブはあらゆる楽器に使える空間エフェクターですよね。ですが「細かい使い方は知らないけど何となく使っている」という方も多いはず。

今回はシンプルな様で奥が深い、リバーブの使い方を紹介します。

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リバーブにはどんなツマミがある?リバーブの基本をおさらいしよう!

画像2▲筆者も愛用しているWave社のRverb。非常にクリアな音質で使いやすい。(画像1)

「あなたはリバーブを使いますか?」という質問に対して、多くの宅録ミュージシャンが「はい」と答えるでしょう。

なぜならリバーブの用途は幅広く、ボーカルを筆頭に、たくさんのパートに使えるからです。特に難しい操作は必要なく、リバーブを通すだけで音の広がりを感じる事ができるので、何となく使っているという方も多いでしょう。

ただ、各ツマミの動作を知っている方は少ないのではないでしょうか。

さっそくですが、画像1をご覧ください。画像1は筆者がミキシングによく使うVstのリバーブです。有料のプラグインですが、持っていて損の無い素晴らしいプラグインです。
画像1を見てわかるように、リバーブにはたくさんのツマミがあります。今回はそれぞれのツマミをいじることで、どのような音の変化があるのかツマミ別に説明していきます。

たくさんある中でも、特に重要なのが

・Reverb
・wet/dry
・Predelay
・Time
・Size
・Reverb Type

あたりでしょうか。何が何やらといったところですが、それぞれのツマミに意味があります。ちなみにリバーブによってツマミの名称が変わっている事が多々ありますが、大体同じような意味を持つ単語なのでわかりやすいと思います。

ツマミの動きを理解してリバーブを使いこなそう!

画像3▲画像のような大ホールの響きもシュミレートすることができます。

まずはReverbから解説していきます。このツマミは文字通り、リバーブの入力レベルを調整するツマミです。ツマミを下げればリバーブの音量が下がり、残響効果が無くなっていきます。これは比較的簡単なツマミですね。

次にwet/dryについてですが、このツマミは原音と残響のバランスを取るツマミですね。
wet/dryのツマミを上げていくと、より深いリバーブがかかるようになります。Wetは濡れているという意味で、dryは乾いているという意味ですね。

使い方として、ボーカルに薄くリバーブをかけたい時は弱めで、コンサートホールのような広がりを持たせたい時は強めに調整します。

Predelayは残響が効き始めるまでの時間を調整するツマミです。かなり使いこなすのが難しいですが、空間の大きさを調整する役割があります。慣れるまではいじらない方が良いかもしれません。

Timeは残響の長さを調整するツマミですね。Timeを長くすると、当然ながら残響が消えるまでの時間が無くなります。音に長い余韻を持たせたい時に調整すると良いでしょう。

Sizeは空間の幅を調整するツマミです。Predelayより断然わかりやすく、効果も感じやすいです。

最後にReverb Typeについてです。リバーブには何種類かあり、それぞれ残響音が違います。画像1で例えるならば、Reverb TypeはHall1になっていますよね。ホールですから、コンサートホールなどの広い空間をシュミレートした音になります。

この他にもPlateという楽器向けのリバーブもあります。それぞれ得意分野が違うので、各パートの音に合わせてReverb Typeを変えてみましょう。

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すぐに使える!リバーブを使ったミキシングテクニック!

画像4▲ボーカルパートにリバーブは必須。自然な残響になるのがポイントです。

実際にリバーブを使ったミキシングテクニックを紹介したいと思います。

まずはReverb Typeの選び方ですが、曲調に合わせて選ぶと良いです。例えば、ロック系ボーカルの場合はプレートタイプのリバーブが合うでしょうし、アンビエント系ボーカルの場合はホールタイプが合うと思います。リバーブの残響を意識して、それぞれのツマミを調整していきます。

調整の方法に正解は無いので、自分が納得するサウンドになればそれ良いと思います。

ここでちょっとしたテクニックですが「リバーブの後ろにイコライザー」を刺してください。アナライザーを通してみればわかるのですが、低音と中音が増えており、全体的にモヤっとした印象になってしまいます。

ですので、イコライザーによる調整が必要になってきます。音全体を引き締める為にも、イコライザーを使って余分な音を削る事をオススメします。「リバーブの後にイコライザー」と覚えておいてください。

リバーブを使いこなせれば音作りの幅が広がる!

画像5▲リバーブを使いこなせれば一人前です!

冒頭でも書いたように、リバーブは通すだけでも十分な効果を得られるエフェクターです。
ですが、完璧に使いこなすのが難しいエフェクターでもあります。リバーブは意外と軽視されやすいですが、その実態は奥が深いマニア向けのエフェクターです。

例えば、電源ケーブルを高級な物にするだけで音の広がり方が違う、という方もいます。
正直言ってそこまで意識する必要は無いですが、リバーブを使いこなすことができれば、音作りの幅が広がるのは間違いありません。

リバーブのプラグインは様々な種類があるので、自分のサウンドに使えそうな物を探してみましょう。

By黄昏症候群

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