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ロックファンならたまにはミュージシャン自伝をどっぶりと読んでみよう

もうすぐゴールデンウィークですね。ロックファンにとっては音楽づけになれる貴重な期間、今年は部屋にいてミュージシャンの自伝関連の書籍を読破してみてはいかがでしょうか?彼らの波乱の人生は小説よりもおもしろいはずです。

 

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スラッシュは意外と真面目な音楽人だということがわかる本です

画像2▲スラッシュは結構ストイックなアーティストです。

まずは元ガンズ&ローゼズのギタリスト、スラッシュから。自身の出生に始まり、ヴェルベット・リボルバーのアルバム『リベルタド』制作までの道程を綴っています。

結局後年、ヴェルベット・リボルバーは解散してしまいましたが、彼の人生で一番落ち着いていたころなのかもしれません。やはり興味はガンズ在籍時代のエピソードですが、アクセルとの関係は修復不能なのだな、と思うと寂しくもなります。

次に、数年前にジョー・ペリーとの確執が原因でバンド脱退が取りざたされたスティーヴン・タイラーの自伝。エアロスミスのフロントマンとして、さらに近年ではテレビ番組「アメリカン・アイドル」の審査員としての全世界に注目された彼が赤裸々に語っています。

内容は「1980年代に使ったクスリ代2000万ドル(16億円ちょっと)」「ポルシェも飛行機も家も売ってドラッグを買い酒に溺れ無一文になるところだった」など、想像以上の乱れっぷりに驚愕してしまいます。

エアロスミスのライブでもいつもラリッており、ドラムヘッドの下に自分用のクスリを隠し入れていたというから尋常ではありません。「あれだけドラッグと酒に溺れてよく生きていられるもんだと感心する」それはこっちのセリフですよ、タイラーさん!

再始動したブラーは以前のような狂った暮らしはしていないのだろうか?

画像3▲今年武道館でライブをおこなったブラー。人気は衰えません。

ブラーのベーシスト、アレックス・ジェームスが発表した「ブリット・ポップと100万ポンドのシャンパンの日々」は少年時代からブリット・ポップ全盛期の様子、その後カントリー・ライフに目覚めるまでを綴る書籍です。

バンド人気最盛期のセックスとアルコールの日々に豪華セレブたちが実名で登場しており、衝撃を与えました。やっぱり世界的に売れたバンドのメンバーってかなり狂った暮らしを経験しています。常識人でいられる方がおかしいのかもしれません。

ローリング・ストーンズのギタリスト、ロン・ウッドの自伝は楽しい内容です。自他ともに認める交友関係の広さを持つロニーですから、エピソードも一冊の本に収まらない程たくさんあるのでしょう、かなりのボリュームがある本になっています。

家族、大勢のミュージシャンたちとの交流から始まり、ハイライトはやはりストーンズ加入に至る秘話です。ロックの生き証人としてさまざまなシーンを目撃しつつ、明るいキャラクターで人気者の彼ならではの読み物になっています。挿入された写真や絵も必見です。

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モトリークルーのヴィンス・ニールも自伝を書いています。結成から紆余曲折を経て再びバンドに戻るまで、メンバー間の確執も隠すことなく綴っています。

ソロ・シンガー、経営者としての顔も持つ彼の人生は波乱万丈です。結婚から離婚、ドラッグやリハビリ、そして逮捕。セックス・ドラッグ・ロックンロールを地で行くバンドのボーカリストはイメージ通り破天荒です。

マリリン・マンソンの生い立ちの記述はかなりショッキングです

画像4▲彼の人生を覗き見るのはちょっと怖い気もします。

『マリリン・マンソン自伝-地獄からの帰還-』は、彼がいかにして「アンチクライスト・スーパースター」になったのかが書かれています。

両親によってカトリックの学校に入学させられ、キリストについて毎日嫌というほど教育され、それに対する反発が反キリストとしての彼の人格を形成していったようです。

その他のエピソードでは父親や祖父、隣人等、彼にトラウマを植え付けた人間たちが出てきますが、はたして本当なのだろうか?という変人ばかりで衝撃的です。世界にはいろんな人がいるものです。

ジョン・ライドンはやっぱり良いやつだった!と確信できる一冊

画像5▲歴代パンクスでもっとも偉大なのは彼でしょう。

セックス・ピストルズのジョン・ライドンも自伝を出しています。最近ではテレビ番組にもコメンテーター的に出演していたり、人生そのものがエンターテイメントになっている感がある彼ですが、自伝も期待通りおもしろいエピソード満載の読み応えあるパンク本です。

マルコム・マクラレンからシド&ナンシーについてまで、登場人物はすべて実名で掲載されています。反体制でありながら常識人でありクレバーな彼のルーツがわかる一冊になっています。

この他、エリック・クラプトンやキース・リチャーズも自伝を書いていますが、正直言って内容はイマイチ…。クラプトンに至っては女性とドラッグの話しか出てきていないと思っていいです。

最近ミック・ジャガーが自伝を書かないのかと問われ「書くつもりはない。ウィキペディアを見てくれ」と話したことがニュースになりましたが、彼こそおもしろい自伝が書けるはず。気が変わることに期待したいです。

文・okamoto

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