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現代の3大ギタリストが多くのファンに愛される本当の理由

かつて3大ギタリストと呼ばれたのは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの3人でした。
しかし、これは1970年代の話です。

それに対して現代の3大ギタリストと呼ばれているのが、ジョン・フルシアンテ、ジョン・メイヤー、デレク・トラックスの3人です。

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JフルシアンテとDトラックスに関しては、それぞれ別々の記事で紹介させていただきました。

現代のギターシーンを語る上で決して外すことのできないこの3人がどうして多くの音楽ファンをとりこにしているのかを考えてみました。

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古い音楽へのリスペクトを忘れない姿勢

まったく新しいジャンルの音楽の中には、それ以前の音楽を頭から否定してしまうようなものも少なくありません。

しかし、この3人に共通するのはそれ以前の音楽を深く愛し、リスペクトを忘れないという点です。

Jフルシアンテであれば、ファンクや創生期のロックンロール、Jメイヤーであればブルース、Dトラックスであれば民俗音楽やサザンロック…それぞれが先人の築き上げてきた音楽文化から強い影響を受け、それを独自の形に昇華しているのです。

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Jフルシアンテのバックグラウンド

レッド・ホット・チリペッパーズはミクスチャーと呼ばれる近代的なジャンルの旗手として若い世代の間でとても高い人気を集めています。

音楽シーンには彼らのフォロワーも非常に多く、90年代以降のロックシーンの基盤を築いたバンドであると言えるでしょう。

このバンドで新しい一つのジャンルを作った彼ですが、古い音楽からのリスペクトを決して忘れることはありません。

近代的で斬新なフレーズの中に、ジミ・ヘンドリクスからの影響を強く感じさせられるパートを織り交ぜるなど、オールドロックへの強い愛を感じることができます。

また、チリペッパーズが活躍した1980年代はハイテクギターの全盛期でした。ハイパワーなピックアップが搭載され、派手なアーミングが可能なフロイドローズ・アームユニットが搭載されたモデルがスタンダードとなっていました。

当然、このようなスタイルのギターを使用するアーティストが非常に多くなっていた時代に、彼はあえて、ヴィンテージスタイルのストラトキャスターを使用していました。

その理由としては、初代ギタリストであり急逝したヒレル・スヴァロクが愛用していたから、という面もあるかと思います。それと、敬愛するジミ・ヘンドリクスらの影響も少なくなかったものと思われます。

最新スタイルのジャンルを築きながらも古き時代の音楽へのリスペクトも忘れない…その姿勢からJフルシアンテは幅広い世代に愛されるギタリストになれたのでしょう。

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永遠のギターキッズ、ジョン・メイヤー

誰にでもギターを手にしたきっかけとなったアイドルが存在するのではないでしょうか?そして、アイドルに近づきたい、そんな思いで練習に明け暮れた経験もあるかと思います。

そんな気持ちを忘れずに、ギターヒーローを追いかけ続けているのがJメイヤーです。彼のヒーローは80年代のブルースロック界に大旋風を巻き起こし、90年に他界したスティーヴィー・レイ・ヴォーンです。

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音楽界随一のSRVマニアとしても知られる彼のプレイはまさにテキサス・ハリケーン。もし、レイが現代に生きていたらこのようなスタイルのギタリストだったのかもしれない…そんな妄想をしてしまうほどです。

彼はその甘いマスクからデビュー当時はまるでアイドルのような路線で売り出されました。そして、一度は成功を手にしています。

しかし、彼が求めていたのはそんなものではありませんでした。レイに一歩でも近づきたい…その思いから、その成功をすべて捨て去る覚悟でディープなブルースの世界に足を踏み入れています。

当初はそんな彼を批判する人も少なくありませんでしたし、多くのファンを失ってしまうことにも繋がりました。

それでも、彼はレイの姿を追い続け、ようやく自身の望む形での成功を手に入れることができたのです。

数年前には、レイのバンドであるダブルトラブルとの共演も果たし、確実に彼のギターヒーローに向かって前進しています。永遠のギターキッズ…彼にはそんな呼び名がぴったりでしょう。

好きなものへむかって突き進むそんな姿勢も、彼が多くのファンに愛される要因の一つなのかもしれません。

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オールマン直系!現代のスライドマスター

別記事でも紹介していますが、オールマンズバンドの現ギタリストであるデレク・トラックスもJフルシアンテと同様に近代的で斬新な音楽へのアプローチと、過去の音楽へのリスペクトを共存させることに成功しています。

オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナルドラマーであるブッチ・トラックスを叔父に持つという家系、そして巧みなスライドプレイは往年の名ギタリスト、デュアン・オールマンを彷彿とさせます。

しかし、彼はそれだけのギタリストでは終わりませんでした。民俗音楽などさまざまなワールドミュージックを取り入れることによって、これまでのブルースロックにはない斬新なサウンド、そしてプレイスタイルを確立しています。

古き良き時代のロックにプラスされた新しい魅力…それが彼の最大の武器であり、多くのファンに愛される理由でしょう。

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ここで紹介させていただいた3人は、初代3大ギタリストにも負けない魅力を持っています。現代の音楽ファンにはもちろんのこと、オールドロックファンにも彼らが愛されるにはこんな理由があるのです。

byチリペッパー眞木

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