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ギターの弦は切れるまで替えない?~弦はたった2週間で死ぬんです!

エレキギター初心者の方が見落としてしまいがちなポイントの一つに弦があります。切れてしまうまで張り替える必要はない…とりあえず一番安いものでいいや…と考えていませんか?

弦はサウンドやプレイアビリティにも大きな影響を及ぼします。一度しっかりと見つめなおしてみましょう。

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弦はどのくらいの頻度で張り替えればいいの?

まず、弦の寿命はどのくらいなのかご存じでしょうか?いわゆる弦が死んだ状態の定義が曖昧ですので、はっきりとしたことは言えません。しかし、一般的には2週間、長くても1ヶ月が限度だと考えるようにしましょう。

もちろん、毎日長時間プレイする場合はそれだけ劣化も早くなってしまいますので、より高い頻度での交換が必要となります。

弦の寿命は意外に短いものです。

弦が死んだ状態で起こるデメリットとは?

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▲古くなった弦はサウンドだけでなくギターそのものにも悪影響を…

まず、弦が死んでいる、とはどのような状態を指すのでしょうか?もっとも解りやすいのが、歪ませた時のエッジ感の減少です。低音弦(巻弦)を鳴らした時のギラギラした感じがなくなると、もうその弦は死んでいます。

明らかに音抜けが悪くなってしまいますので、それなりに経験を積めば誰もが体感することができるでしょう。

サウンドの変化以外にも、多くのデメリットが起こります。まず、チューニングが合わなくなってしまいます。何度チューニングしてもすぐにずれてしまう…そんな時はまず弦を疑ってみるべきです。

さらに劣化が進み、変色したり錆が出てきたりすると末期状態です。すべりが悪くなりますので、フレットや指板を痛めてしまう原因にもなります。また、スライドやグリスの際に指を怪我してしまう危険さえあります。

古い弦を張ったままプレイを続けることにはこんなに多くのデメリットがあるのです。

弦の太さはどうやって選べばいいの?

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▲自分に合ったゲージを把握できていますか?

交換頻度について理解することができたら、次は自分にあった太さ(ゲージ)を選ぶようにしましょう。

時々、ゲージが太くなればなるほどにサウンドは良くなると言う人がいます。確かに音の張りやアタック感が強調されたサウンドになりますので、これは正しいと言えるでしょう。

しかし、あまり太くしすぎると問題が起こる可能性があることも頭に入れておかなければなりません。

もっとも大きなデメリットが、サスティンの減少です。太ければ太いほどにテンション(張りの強さ)が高くなってしまいますので、振動を阻害してしまいます。振動する時間が短くなってしまえば当然、音の伸び(サスティン)は悪くなってしまいます。

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また、このテンションはプレイアビリティにも大きく影響します。あまりにも高くなるとチョーキングやビブラートが困難になってしまうこともあります。

初心者の場合は、まず細めの弦を選び、プレイに余裕が出てきてから徐々に太さを変え、自分に合ったゲージを選ぶようにしましょう。

ゲージを変更する際に注意したいこと

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▲単にゲージを変えれば良いというものでもありません

前述のゲージの変更についてですが、単に違う太さの弦を張れば良いというものではありません。

大幅に太さを変更した場合は、ナットの溝幅を修正する必要があります。無理に幅に合っていないサイズの弦を押し込んでしまうと、最悪、割れてしまう可能性もあります。

割れずにおさまったとしても、チューニングが不安定になってしまったり、ビビりが発生してしまいます。ナット専用のやすりを使えば自分でも調整することができますが、最初はやはりプロのリペアマンにお願いすべきでしょう。

また、忘れられてしまいがちなポイントですが、オクターブチューニングも欠かせません。これがずれていると、ハイポジションが音痴になってしまい、何とも情けない演奏になってしまいます。

少し面倒かもしれませんが、自分に合ったゲージを見つけることができれば、それほど頻繁に調整する必要はなくなります。ゆっくりと乗り越えて行きましょう。

弦の余った部分を切らずにヘッドの先で丸める…これってOKなの?

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▲弦をカットせずに丸めてしまうリッチー・ブラックモア…初心者にはおすすめできません

プロギタリストの中にも、余った部分を切らずに丸めてヘッドにぶら下げている方がいます。これをマネしてしまう方も少なくないでしょう。

しかし、これはあまりお勧めすることはできません。まず、チューニングする際に邪魔になってしまいます。さらに余った部分が何らかの拍子で伸び、自分自身や周囲の人に刺さってしまう可能性だってあります。

サウンドの面から言えば、ヘッドの質量が若干多くなりますのでサスティンの向上を期待することができます。しかし、微々たる差ですし、それ以上にノイズの原因になってしまうリスクの方が大きいでしょう。

ですので、筆者はできるだけ弦は適切な長さでカットすることをお勧めしています。

初心者の方の多くが見落としてしまっている弦について…あなたはどのくらい意識できていましたか?大切なギターの一部だと考えれば、疎かにすることはできないでしょう。

まずは、使っている弦が古くなっていないか、そして自分に合ったゲージを使っているか、そこから確認してみましょう。

Byチリペッパー眞木

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