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ストラトキャスターを徹底比較~実際に弾いてこそ分かるその違い

エレキギターといえば、ほとんどの人がフェンダー・ストラトキャスターをイメージするのではないでしょうか?

ギタリストであれば、一度もストラトを弾いたことがない、という人はほとんどいません。このように、エレキの代名詞となっているストラトですが、実はさまざまな種類のものが存在しています。

興味のない人にとってはすべて同じに見えてしまうかもしれません。ですが、そんな細かい違いにもこだわりたいのがギター弾き、そしてギターマニアでしょう。

これからそんなエレキの基本・ストラトキャスターの話をして行きたいと思います。ここですべてを語ってしまうと膨大なスペースが必要となってしまうでしょう。なので、ここではプレイヤー視点に絞ってご紹介してみます。

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色んなストラトを弾いてみよう

スペックでどんなギターなのかをある程度判断することはできます。ですが、あまり頭デッカチになっては本質が見えなくなってしまいます。

ある程度、それぞれのモデルの特徴を知り、あとは実際に弾いて判断するようにしましょう。実際に筆者もさまざまなストラトキャスターを弾いてきました。

ストラトキャスター

一見同じように見えますが、そのスペックにはさまざまな違いがあるのです。

現行スタンダードストラトキャスターを試す

現在はアメリカンシリーズとして、少し前であればスタンダードシリーズとして販売されていたものが、いわゆる現行ストラトキャスターの基本となります。

実際に弾いてみて、このモデルのもっとも大きなメリットであると感じたのは2点支持のシンクロトレモロです。

従来の6点支持のものに比べると動きのスムーズさ、そしてチューニングの安定性は格段に高くなっています。また、調整も容易ですので簡単にフローティングさせることもできるでしょう。

現代のストラトキャスターの基準を知りたいのであればこのモデルをまずは手にとってみるべきです。

スタンダードモデル

エリック・クラプトンが近年メインギターとして使用している自身のシグネイチャーモデルも近代的なスペックが盛り込まれたスタンダードモデルに近い仕様になっています。

ハードテイルはまるでテレキャス?

一切アームを使わないというのであれば、ハードテイルスタイルも選択肢に入ってくるのではないでしょうか?

スペックだけを見ると、ストラトからアームがなくなっただけ…そう考えてしまう人も多いかと思います。ですが、実際に弾いてみると通常のストラトとはまるで違うということがわかるはずです。

筆者が実際に弾いたハードテイルは79年製のアニバーサリーモデルでした。アッシュボディにメイプルネック、ラージヘッドにモダンロゴの70年代後期仕様のものです。

ほぼ同じスペックのトレモロ付きモデルも同時に所有していましたので、これと比較してみると、サウンドに大きな違いがあることに気付きました。まず、倍音の出方がまるで違っています。

トレモロ付きモデルの方が明らかに多くの倍音が出ていますので、かなり広がりのあるサウンドでした。

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それに対して、ハードテイルのサウンドには広がりがほとんどなく、かなり固めの音です。ストラトというよりもテレキャスに近い印象を受けました。

このような違いが出てしまった最大の要因はスプリングの有無でしょう。アームの可動のために取りつけられているスプリングの共鳴があるかないか、これによって振動の仕方が変化し、その結果これほどまでに大きな違いが出てしまったのだと考えられます。

こう考えると、トレモロ構造を持たないテレキャスと似たサウンドになってしまったことに関しても説明することができるでしょう。

ただ単にアームがないだけのストラト、そう考えてハードテイルに手を出してしまうと予想外のサウンドに戸惑ってしまうことになるかもしれません。

ハードテイルスタイル

ただアームがついていないだけ…それだけではないのです。

ヴィンテージと現行復刻を比較する

近年現行モデルでもっとも高い人気を集めているストラトは、やはり60年代の復刻モデルでしょう。この復刻モデルはどのくらい正確にヴィンテージをコピーしているのでしょうか?

筆者は64年製のストラトを所有していますので、同じ年代の復刻モデルも入手し、比較してみました。

60年代の復刻モデル

60年代前半モデルを弾けば誰でもジョン・フルシアンテの様なトーンを出すことができるのでしょうか?

復刻モデルはカスタムショップのレギュラーラインモデルで、タイムマシンシリーズのNOS’60sモデルです。カラーは共にサンバーストです。

まず、見た目の面ではほぼ完ぺきに再現されていました。3トーンサンバーストの色味などもほぼ同じです。ネックのシェイプやボディのくびれなども、目を瞑って持つと、判断がつかないほどの再現度となっています。

見た目はほぼ完璧…ではサウンドはどうなのでしょう?もっとも大きな違いはサスティンです。クリーントーンで弾いてみても、現行モデルの方が明らかに音の伸びがありました。

単にピックアップの出力の違いかな?と思い、出力を確認してみましたが、そこにはほとんど違いはありませんでした。

そうなると、原因はボディにありそうです。そこで、重力を比較してみると、現行モデルの方が400gほど重い、ということがわかりました。おそらくこの違いがサスティンに影響していると思われます。

ボディが軽ければ軽いほど、ボディの振動が大きくなります。ボディの振動が大きすぎると、弦の振動を阻害してしまうことになり、サスティンが短くなってしまうのです。

こう言ってしまうとボディの振動は小さい方が良いのでは?と思われてしまうかもしれません。確かにサスティンだけの点で見ると重く、あまり振動しないボディの方が有利に思えます。

ですが、ボディの振動が小さければ、小さいほど倍音は少なくなり、音の深みや奥行は失われてしまいます。

では復刻モデルはサスティンはあっても深みや奥行のない音なのか…。しかし、そうでもありません。ボディの鳴りが小さい分、トレモロブロックの重量を軽くしたり、倍音を出しやすいピックアップを採用することで、見事にカバーされていました。

サウンドの面でも復刻モデルは本物のヴィンテージにかなり迫っています。それどころか、サスティン面などに関しては復刻モデルの方が優れている、という結論にいたりました。

カタログ上のスペックだけではそのギターの本当の魅力を知ることはできません。これからストラトの購入を考えられているのであれば、できるだけ多くのギターを実際に弾いてみることをお勧めします。

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