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大物アーティスト同士のコラボは必ずしも成功するとは限らない?

大物アーティスト同士のコラボレーションによる楽曲が発表され話題になることはよくあります。大ヒットを飛ばすものもあればコケることもある、ハイリスク・ハイリターンな試みに挑む理由とはなんでしょうか?

それは音楽家にしかわからない刺激が得られるからかもしれません。

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真面目なテーマで制作された歴史的な共演作です。スティービーの心の目にはポールがどう映っているのか気になります

画像2▲なんか気を遣ってそうなポールさん

ポール・マッカートニーとスティーヴィー・ワンダーの歴史的な共演で発表されたのが1982年の『エボニー・アンド・アイボリー』。ポールのアルバム『タッグ・オブ・ウォー』にも収録され、お互いのベストアルバムでも聴くことができます。

タイトルが示す通り、ピアノの鍵盤の白黒になぞらえて人種問題をとりあげています。人類の調和を歌ったこの楽曲は当然のようにビルボード1位を獲得しました。日本でも洋楽チャート1位になり、世界的な大ヒットとなりました。

大物アーティスト同士の夢の共演というと派手なコラボレーションが多い中で、こうしたしっかりとしたテーマを持つ楽曲になるのはさすが。現代社会にこそ伝えたいメッセージソングです。

同じテーマが歌われたマイケル・ジャクソンの1991年作品『ブラック・オア・ホワイト』は、ギターにガンズ&ローゼズのスラッシュが参加したことが大きな話題になりました。

ミュージック・ビデオの監督にはジョン・ランディス、共演には映画『ホームアローン』でお馴染みのマコーレー・カルキンを起用しました。過激な描写で物議を醸したMVではありますが、メッセージを伝える上でのポリシーを感じます。

ポールは黒人のソウルが欲しい時期だったのでしょうかね?

画像3▲ポール、後ろうしろ!スリラーが!

そしてポールとマイケルも共演作があります。1983年に発表の『セイ・セイ・セイ』。スティービーと共作した翌年ですから、ポールは何か黒人のソウルを求めていたんでしょうかね?

大物同士といえば忘れてはいけないのがミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイの大ヒット『ダンシング・イン・ザ・ストリート』。1985年にチャリティソングとして発売されました。

当時ミック初のソロアルバムが発売されたこともあり、このままストーンズに戻る気はないのでは!?とファンをやきもきさせていた時期ですね。あれからもう30年!まさかストーンズが6回目の来日をしているとは夢にも思わなかったです(笑)。

ちなみにこの曲はモータウンのグループ、マーサ&ザ・バンデラスが1964年にヒットさせたもの。余談ですが数年前に仲井戸“CHABO”麗市のライブでこの曲が日本語でカバーされていて驚きました。その際も「マーサ&ザ・バンデラスの曲」という紹介がされていました。

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つくづく惜しまれるホイットニーの死。マライアとの友情を感じる共演です

画像4▲女性同士の友情というのは怪しいものですが(偏見)、この2人の友情は永遠です

女性の大物同士を見てみましょう。ホイットニー・ヒューストン & マライア・キャリーの共演曲『ホエン・ユー・ビリーヴ』はドリームワークスの映画『プリンス・オブ・エジプト』の主題歌として制作されたもの。

これまた夢の共演だけあって、第71回アカデミー賞でミュージカル・コメディ部門の作曲賞、歌曲賞にノミネートされ歌曲賞を受賞しています。あまりヒットした印象がないのですが、2人の歌唱力の高さ・表現力が活かされた良い曲です。

それにしてもホイットニーの死は残念ですね。マライアは「彼女のその偉大な歌声は、永遠に忘れ去られることはない」とコメントを発表し、友情と哀悼の意を表しました。

マライアは自身の代表曲『恋人たちのクリスマス』をジャスティン・ビーバーとデュエットしています。やっぱり歌が上手いと色んなところから引く手あまたですね。

2人のキャラが強烈すぎる上にこの事件!どっちもイカレてて最高!

2003 MTV Video Music Awards - Show▲色々識者の方からの意見もありましたが、正直に言うと、うらやましい

ブリトニー・スピアーズft. マドンナとして 『ミー・アゲインスト・ザ・ミュージック』を発表したブリちゃんとマドンナ。楽曲よりもどうしても思い出してしまうのが2003年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでの2人のキス事件です。

同アワードでのパフォーマンス中にキスをして話題になったものですが、実は良く見るともう一人のクリスティーナ・アギレラにもキスしているんですよね。

しかしブリちゃんとのキスがあまりにもセクシーなのと、直後に映し出された恋人ジャスティン・ティンバーレイクの唖然とした表情が衝撃なので(笑)、こちらの印象が強すぎたんです。

後日マドンナはこのことを聞かれ「ブリトニーは良いキスをするわ。クール!」と答えたとか。さ、さすがですぜマドンナさま。

このように楽曲自体がヒットする場合と、2人のキャラが強烈すぎて曲を覚えていた場合がありますが(笑)、アーティストの個性や音楽性をより浮彫にさせるこうした企画はどんどん見せてほしいですね。

文・岡本貴之

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