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清志郎をリスペクトしてやまない日本のロック界を支えるアーティスト

忌野清志郎がこの世を去って今年で5年。日本のロック界に遺した影響ははかり知れません。いまなお彼をリスペクトしてやまない多くのミュージシャンたちが日本ロック界を支えています。

彼が後輩たちに与えたもの。それはラブ&ピースと、日本語ロックの可能性です。

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『RCサクセションの子供達』に出演したバンドブームの主役たち

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▲清志郎の盟友・チャボとも盛んに交流しているTHE BOOMの宮沢和史

1992年にその名もズバリ、『RCサクセションの子供達』というライヴイベントが開催されました。

当時はバンドブームも後半といった時期でした。

出演者のラインナップもザ・ブームの宮沢和史、高野寛、ゴーバンズの森若香織、フライング・キッズの浜崎貴司、ジュンスカイウォーカーズの宮田和弥、たまの柳原幼一郎といったバンドブームを支えた若手ミュージシャンとなっています。

リアルタイムでこのライヴの存在を知ったときは正直「このメンツでRCを語らないでくれ!」とすら思ったものです。一種のジェラシーだったかもしれませんが(笑)。なんとなく、ほんとうにこの人たち、RCが好きなのかな?なんて思ったものです。

しかし20年以上が経ち、この日パフォーマンスしたメンバーが全員、清志郎ファンでまさに“RCサクセションの子供達”であったことがわかりました。

宮沢和史は清志郎の生前からRCサクセションのギタリストであった仲井戸“CHABO”麗市との交流を深め、たびたびライヴで共演。清志郎亡き後のイベント『忌野清志郎ロックンロール・ショー武道館』にも出演。

オープニングでは大勢の出演者の中からライヴの口火を切る形で「よォーこそ」を歌う重要な役割を果たしました。

高野寛「清志郎さんは日本のボーカリストで一番影響を受けた人」

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▲じつは清志郎からの多大な影響を受けている高野寛

シンガーソングライターとしてバンドブーム期には浮いた存在だった感のある高野寛。筆者は2012年に彼にインタビューする機会に恵まれたのですが、この時代に関して「孤独だったなあ…辛かったですよ」と振り返っていました。やはり本人もそう思ってたんですね。

彼はYMOやトッド・ラングレンの影響下にあることがプロフィールでは取り上げられがちです。

取材時のライヴでも「デイ・ドリーム・ビリーバー」やRCバージョンの「サマータイムブルース」を取り上げていたので清志郎の話を振ってみると「日本人ボーカリストで一番影響を受けた人」という答えが返ってきました。

彼曰く「歌詞カードを見なくてもなにを歌っているのかがよくわかる」ことに感銘を受けたそうです。

確かに最近のロックフェスのステージを観ても、演奏は轟音を鳴らしてノリは良いものの歌はなにを歌っているのかはっきりと聴こえないバンドがほとんどです。

日本語でロックをしている以上、ことばが伝わらないのは問題だと個人的には思います。清志郎のボーカルは、どんな音の中にいても明瞭にことばが聴こえました。

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「清志郎さんは、ボーカリストとして声がどうしたら届くかとか、晩年まで研究してたらしいんですよ。すごいですよね」と語る高野寛の言葉を聞いて、彼は本当に清志郎チルドレンなんだなと見る目が変わりました。

高野寛と共にRCファンのアンセム「君が僕を知ってる」を歌っているのがフライング・キッズの浜崎貴司。

「イカすバンド天国」の初代チャンピオンのバンドということで、色眼鏡で見ていたのですが(笑)。高野・浜崎コンビは2011年の武道館をはじめ、さまざまな場面でこの曲を歌っていますから信用できます。ほんとうに好きなんですね。

森若困惑!?ゴーバンズを無償でプロデュースした清志郎の謎にせまる!

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▲昨年デビュー25周年を迎えソロユニットとしてゴーバンズを復活させた森若香織

このライヴで唯一の女性出演者として「Sweet Soul Music」を披露しているゴーバンズの森若香織にとって、忌野清志郎はメジャーデビューのきっかけを作った恩人です。ゴーバンズが録音したデモをたまたま聴いた清志郎の一言でメジャーデビューしたのですから。

彼は東京に出てきたバンドの3人に親身になってアドバイスをしてくれたといいますからよほど彼女たちが気に入ったんでしょう。

のちに森若はあまりにも無償でバンドの面倒を見てくれる清志郎をあやしみ、ゴーバンズのメンバー2人に「だれか清志郎さんと寝た?」と確認したそうです(笑)。

もちろんだれともそんな関係にはなってなかったそうですが。森若のエキセントリックなボーカルは清志郎からの影響が色濃いですね。

ある意味バンドブームの象徴的存在なのが「たま」。中心的人物の柳原幼一郎は「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」を歌っていますが、後年のソロライヴでもこの曲をたびたび取り上げています。

たまのイメージはユーモラスでしたが、柳原自身はシリアスな雰囲気をまとっていたような気がします。それは、初期の3人編成RCサクセション時代の清志郎の雰囲気にも似ているような気がします。

社会と自分の間にある埋まることのない深い溝を歌にして叫んでいた20代前半の清志郎。風貌も含め柳原にはそんな時代の彼の姿が重なります。

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▲清志郎が遺したスピリットが音楽シーンから消えることはない

RCサクセション、忌野清志郎の影響下にあるミュージシャンはまだまだたくさんいます。現在活躍している若手ミュージシャンの中にも、隔世遺伝的にDNAに組み込まれているはず。

どれだけ偉大なミュージシャンだったのかを、多くの人に知ってもらいたいと思います。

文・岡本貴之

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