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ローリング・ストーンズの夢のような初日ライブもいよいよ終盤…(連載第3回)

初めての方は第1回の記事から読んで下さい。

ローリング・ストーンズの日本公演、初日のライブもいよいよ中盤戦に差し掛かりました。「ホンキー・トンク・ウィメン」が終わり、メンバー紹介へ。サポートメンバーの紹介では、サックスのボビー・キーズが一番の声援を受けていた気がします。

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チャーリーの大人気は相変わらず凄い!彼がいないとバンドにならないですもんね。

Rolling Stones "50 & Counting" Tour Opener▲かつて「“俺のドラマー”なんて二度と言うんじゃねえ!」と殴ったらしいです。意外と短気!(※写真は海外公演時のもの)

やはりマニアックなファンも多いストーンズ。バンドの歴史を踏まえた上での声援が多いのも頷けます。ストーンズのメンバーはロニー、チャーリーの順番で紹介。チャーリーの時の大歓声は凄いものがありました。

それを受け彼を前に押し出そうとするミックと抵抗するチャーリーのやりとりが、今も若い頃のバンド仲間と同じ感覚でいる雰囲気を見せていて嬉しくなりました。

「オンギター、キース・リチャーズ!」との声に待ってましたとばかりの拍手と声援。ドラムセットの裏に居た彼が笑顔でマイクの前に立ちます。曲は「スリッピング・アウェイ」。大好きなバラードです。

ふと見るとゲストのミック・テイラーがなぜかひょっこり登場。レスポールを持ちマイクスタンドの前に立ちました。レジェンドともいえるメンバーをあっさりステージにあげたので拍子抜けした感じでした。

テイラーが辞めてかなり経ってからの楽曲を共にやるというのはどんな意図だったんでしょうかね?しかもコーラスまでやっていました。これはキースの友情の証なんでしょうか?

2曲目に「ビフォア・ゼイ・メイク・ミー・ラン」を演奏。ロニーの鋭いギターの音色が光ります。今日の彼はなかなかのキレだった気がします。

リアルタイムでミック・テイラー時代を知らない者にとっては夢のような共演。

画像3▲恰幅よくなるのは健康な証拠!気にしないように。(※写真は海外公演時のもの)

ミック・ジャガーが再登場してブルースハープを吹き出すと再びテイラーも加わり「ミッドナイト・ランブラー」へ。チャーリーのドラムセットの前に集まり演奏するストーンズ達。なんという幸福な光景でしょうか?生きてて良かった!

終盤のブレイクもバッチリ決めていよいよライブも後半へ。「ミス・ユー」では花道を通ってコーラスを促し、続く「黒くぬれ!」から「ギミー・シェルター」へのヘビィなマイナー調の流れに突入します。

途中、ハイトーンのコーラス部分に近づくとリサ・フィッシャーが随分巨大化した体をゆさゆさ揺さぶりながら前方へ。凄まじいシャウトを響かせもちろんファンは大喝采。いつものシーンではありますが、これには本当に魂を揺さぶられました。

「スタート・ミー・アップ」から怒涛のヒットパレードといった様相に。楽しいのと同時に、「ああ、もうすぐライブが終わってしまう」という気持ちも少し感じながら、サビでは大合唱。

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「スタート・ミー・アップ」の歌い方の変化はどうしてなんでしょう?

画像4▲年齢と共に歌い方も変わるんですね。(※写真は海外公演時のもの)

初めて買ったアルバムが『スティル・ライフ』だった筆者にはこの曲は特別思い入れがあります。あの作品で「ロッケンロ~!」と叫んでこの曲が始まる所はいつ聴いてもたまりません。

ところでいつからか最後の「ヨーヨー!」と歌ってたところを「ユーユー!」と歌うようになりましたよね?なんでだろう?

「ブラウン・シュガー」ではボビーのサックスソロにも盛り上がります。前はキースが必ず横に来てコードを掻き鳴らしていましたよね。最近は足を運ぶのが疲れるんでしょうか、定位置から動きませんでした。

最後はお約束の「イエーイエーイエー、フゥー!」で両手を挙げジャンプ!この時ばかりは老若男女関係なく全身で音楽を楽しんでいます。

「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」のリフが鳴ると爆発的に盛り上がる東京ドーム。何回も聴いてきた曲ですがやっぱり最高です。

そしてライブ本編の最後を飾るのは「悪魔を憐れむ歌」ストーンズの曲で一番好きな曲はこれです。イントロの打ち込みのリズムとドラムが重なるとステージは真っ赤な照明に染まりました。

巨大ビジョンには木々と燃え盛る炎が広がり、スモークも焚かれ、本当の火事のような状態に。「フッフー!」お馴染みのコーラスとカオスな演奏と共に燃え尽きるようにいったんライブは終了。

しばしのインターミッションのあと、ステージは大勢の人影が。日本人コーラス隊が左右に分かれ登場しました。曲は「無情の世界」。ギターのコードカッティングに導かれてアコギを弾きながらミックが歌い出します。ベレー帽にシャツ姿には1978年『サム・ガールズ』発表時の北米ツアーの映像を思い起こしました。

誰もが大満足で家路についたことでしょう。でもこれが最後の来日になんてなって欲しくない!

画像5▲終演後も物販大行列。帰宅してからネットでも買えるとか、そういう問題じゃねえんです!

何度目かのコーラスを観客に歌わせると曲を終え、コーラス隊が紹介され舞台を降ります。すかさず始まったのが「サティスファクション」。大満足な表情で「アイキャンゲットノー!」と歌っている不思議なロックファン(笑)。

年齢と比較して語られがちなストーンズですが、広いドームのステージを端から端まで走り抜けるミック・ジャガーの姿は若いミュージシャンでも太刀打ちできないと思います。8年間待った甲斐があった、とにかく最高なライブでした。残り2日間も最高にロックなライブに期待大です。

文・岡本貴之

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