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「Menatone」(メナトーン)~モデルがコロコロ変わる謎のエフェクター

メナトーン(Menatone)は、なかなか謎の多いエフェクターブランドです。どのペダルも正統派です。各ツマミが微妙な設定にされているので、欲しい出音をつくるのは少々難しく上級者向き?なのかもしれません。個性的な音は良質なサウンドです。

ただ、どうも、コロコロとモデルが変わりすぎるのが欠点、というか、こちらが追いつかないのです。追いついていけないのです。

※タイトル画像のエフェクター
トップ・ブースト(Top Boost in a Can)の8ノブ・バージョンです。フットスイッチの右側でブーストのオン・オフができるタイプです。

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メナトーン(Menatone)のトップ・ブースト、ノブの数が減りましたが、少々、機能が違うようです

画像2▲トップ・ブースト(Top Boost in a Can)の6ノブ・バージョン

メナトーン(Menatone)は表面に書かれているようにアメリカのブランドです。ただ、公式サイトを見ても「about us」とか自己紹介やブランドの説明がないのです。

どうやら、カリフォルニアのMena(メナ)さんが製作しているようなのですが、これも定かではありません。

フェイスブックを見ても「the finest handmade effects since 1996」の1文だけの紹介だけです。素直に、1996年からペダルをハンドメイドし始めた…と思っておきましょう。結構、古いですね。

売る気があるのか、ないのか、謎のひとつです。

メナトーン(Menatone)のトップ・ブースト、ノブの数が半分になりました、シンプルです

画像3▲トップ・ブースト(Top Boost in a Can)の4ノブ・バージョン

おそらく、これが初期型です。「おそらく」というのは、正直、分からないからです。

最初の頃は日本で取り扱いもなく、また、日本での代理店が決まった…と思ったら、ニューモデルが出ているのに旧型をサイトに掲載していたりしていて、はっきりと前後が判明しないのです。

やはり、売る気があるのか、ないのか、不明です。

トップ・ブースト(Top Boost in a Can)。これ以降、海外でも使われている頭文字をとった略語「TBIAC」で統一します。

始めて触った、音を出した、貸してもらったTBIACは、このバージョンでした

画像4▲TBIACの5ノブ・バージョン

ようやく、このエフェクターの説明をします。トップ・ブーストという言葉から気がつく方がいるかもしれませんが、これは往年のヴォックスAC30(VOX AC30)サウンドを狙ったペダルです。

この手のアンプ再現をうたったエフェクターは今でこそ他の会社からも出されていますが、そういう意味では先駆者でした。

カット(Cut)と書かれたツマミが特徴です。完全なアナログ回路で設計されており、ユニバーサル基盤を使った、パーツとパーツを直接、繋げる配線(いわゆるPointo to Point)になっています。

簡単にいうと、完全にハンドメイド、ということですね。

大量生産や安価な場合はプリント基板を使うのですが、ポイント・トゥ・ポイント配線(Pointo to Point)の方が音の劣化が少ないと言われています。

まあ、手間暇かかっているよ、ということです。

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メナトーン(Menatone)のTBIAC、サイズがMXRサイズに、小さくなりました

画像5▲TBIACの4ノブ・スモール・バージョン

普通のエフェクターサイズもありました。過去形です。いわゆるMXRサイズってやつです。さすがにフットスイッチも真ん中に付いています。中身は見たことがないのですがこれもポイント・トゥ・ポイント配線(Pointo to Point)のようです。

TBIACに限らないことなのですが、このメーカー、「突然」が多いです。最近、噂を聞かないな…と思ったら評判の良かったバージョンが突然消えたり、突然モデルチェンジしていたり、新しい製品を突然発表したり…と。

やる気があるのか、ないのか、これも謎のひとつです。

これが2014年始め現在、TBIACの現行バージョンです、マーク3(mk3)らしいのですが、なにがマーク1でマーク2なのか定かではありません

画像6▲TBIACの5ノブ・バージョン マーク3(mk3)

ここ数年、中古しか見かけませんでした。作っているのか、作っていないのかさえ分かりませんでした。しかし、2013年頃にまたもや突然出してきました。カリフォルニアでぼんやり過ごしていたのでしょうか。

また、プリント基板(PCB)になったようです。また、というのは8ノブのブースト付きバージョンで一度、プリント基板(PCB)になった後、4ノブ・スモール・バージョンでポイント・トゥ・ポイント配線に戻ったからです。

ビジネスとして本気を出したのでしょうか。重い腰を上げ、儲けを考えたのでしょうか。それとも、面倒になってきたのでしょうか。

またもや、謎です。こだわってきた完全ハンドメイドをここで捨てたようです。

最もホレてしまったのは「ザ・ダーティー・ブロンド(The DIRTY BLONDE)」でした

画像7▲メナトーン(Menatone)の「ザ・ダーティー・ブロンド(The DIRTY BLONDE)」

フェンダーのブロンドアンプをモデルにしたオーバードライブです。オーバードライブといっても、それほど歪みません。いわゆる、アンプライクなペダルです。アンプライクというのは、アンプそのものに似ているという意味です。

あまりにも自然すぎる出音にホレてしまいました。おそらく。2004年頃の製品です。新品は高いので、中古品を買ってしまいました。というか、その頃には、次のモデルが出る寸前で品薄であった、ということもあるのですが。

中身を見ると、基盤が丸出しです。よく、基盤にはモールドコーティングで回路や配線などが分からないように…まあ、企業秘密ですから…なっているのですが、これは丸見えでした。

中古だったので剥がしたのかもしれません。ただ、公式サイトにもあるインスタグラム(Instagram)…写真の共有サイト…でも自ら中身をさらしているので、あまり気にしていないのかもしれまん。

どうやら、この「ザ・ダーティー・ブロンド(The DIRTY BLONDE)」も新しいバージョンが出るようです。たとえ、新しいのが発売されても出音は違うでしょう。個人的にはこのバージョンが好きなので同じものを作って欲しいと思っているのですが。

やはり、いろいろと謎が多いブランドです、このメナトーン(Menatone)ってやつは。困ったものですが、キライじゃないブランドですね。つい、気になってしまいます。なんといっても良質なサウンドは最高ですから。

by yosh.ash

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