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あこがれのギタリストのマネから学ぶ音作りの基本と応用

音作りの基本はマネをすることから…筆者はそう考えています。誰もがギターを始めるきっかけとなった、またはのめり込むきっかけとなったギタリストがいるのではないでしょうか?

筆者はガンズアンドローゼスのスラッシュをテレビで見たことをきっかけにギターを始め、スティーヴィー・レイ・ヴォーンに出会ってさらにのめり込みました。

ここでは筆者の音作りの経験を元に、好きなギタリストのマネをしながら音作りをする方法について考えてみましょう。

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スラッシュの音を再現するには?

時代によって異なりますが、スラッシュのサウンドはレスポール、そしてマーシャルアンプによって構成されています。

そのまますべて真似することができれば、近い音を作ることはそれほど難しくはないでしょう。

しかし、当時中学生だった筆者には彼の使用しているギブソン・レスポールを買うお金なんてありませんでしたし、マーシャルアンプを使用する機会なんてほとんどありません。

そこで似たサウンドを出すにはどうすれば良いのか、と考え、以下の機材を揃えました。

・グレコ・レスポールモデル…3万円
・マーシャル・ガバナーペダル…2万円

アンプに関しては予算が足りなかった上、もし購入したとしても持ち運びをすることができませんので、どこのスタジオにでも備え付けられているローランドのJCを使用することにしました。

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5万円でスラッシュサウンドを再現できたのか?

結論から言えば、中学生レベルの耳では十分に満足することができる程度の音を出すことはできました。もちろん、マーシャルJCM800とJCではサーキットの機構もスピーカーのサイズ、数もまったく違いますので、そのまんまと言うわけには行きません。

しかし、ハムバッカーピックアップと、ガバナーによるマーシャル系統の歪みを組み合わせることによって、スラッシュ的な王道ロックサウンドの雰囲気を味わうことができたのです。

スラッシュと同じ機材をそろえてしまうとなれば、必要な費用は軽く1000万円を超えてしまいます。それを考えれば、中学生当時の筆者のとった方法はかなりコストパフォーマンスの良いものであったと言えるのではないでしょうか。

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SRVとできるだけ同じ機材を揃える

スティーヴィー・レイ・ヴォーンにのめり込んだ頃にはもう大学生でしたので、中学生の頃に比べるとバイトの給料などで自由に使えるお金も多くなってきましたので、それなりに高価な機材を購入することができるようになりました。

そこで、筆者がSRVサウンドを再現するために選んだ機材は以下のものでした。

・フェンダー・スティーヴィー・レイ・ヴォーンシグネイチャーモデル(20万円)
・フェンダー・ヴァイブロヴァーブアンプ・リイシュー(30万円)

これらの機材を生まれて初めてのローンを組んで購入しました。さすがに中期以降にレイが使用していたダンブルアンプは数も少ない上に、価格も高すぎることから諦め、初期にレイが使用していたヴァイブロヴァーブの復刻モデルをチョイスしました。

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これでレイのサウンドを再現することができる!筆者はそう考えていましたが…。

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50万円も使ったのに再現できないサウンド

さっそくスタジオでセッティングし、音を出してみました。
しかし、それは期待していたSRVサウンドとは程遠いものでした。セッティングがおかしいのだろう、と考え、色々と試してみましたが、似た音すら出すことができませんでした。

もちろん、レイが使用しているエフェクターなどに関しても情報を集め、片っ端から試してみましたがどうしてもあの音に近づくことができません。

この機材のために結局50万円以上も使ったにもかかわらず、結局似たサウンドすら出せないままに終わってしまいました。

初めてギターを手にした日から、これほどまでに大きな挫折感、敗北感を味わったことはありませんでした。

試行錯誤の繰り返しで音作りを学ぶ

SRVサウンドに関しては現在も筆者はさまざまな研究や試行錯誤を繰り返していますが、いまだにその答えにたどり着くことができていません。

ゴールにたどり着くことができずに、紆余曲折を経たことによって、結果としてさまざまな音作りの方法を学びました。

ペダルの接続順を変える、ケーブルを変える、電源を変える…たったこれだけのことで出てくるサウンドは大きく変わって行く…ギター雑誌や教則本、ネットの情報でもある程度、知識を仕入れたとしても、実際に自分で体験してみなければ、音作りに活かすことはできません。

思った通りの音作りができることもあれば、できないこともあります。この結果も大切なものですが、それ以上にその結論にたどり着くまでの過程の中で、学ばなければならないことも多いのではないでしょうか。

その第一歩が、あこがれのギタリストのサウンドという明確な答えに向かって行くことであると筆者は考えています。

音作りに悩んでいるのであれば、まず、好きなギタリストのマネをすることからはじめてみてはいかがでしょう?

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