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サントラが強烈すぎて忘れられない70年代映画音楽ベスト10

切っても切れない映画と音楽。映画を観ていて思わず耳をそばだててしまう名曲があります。70年代の映画の中から、忘れられない音楽ベスト10を選んでみました。

第10位:人類は本当に月に行ったのか?と疑いたくなる『カプリコン・1』のハラハラ感をあおる劇中音楽

1977年に公開された、アメリカによる有人火星探査宇宙船「カプリコン・1」を巡る物語。

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火星に行ったという事実を捏造することを命じられ、宇宙船活動の芝居をおこなう飛行士たち。身の危険を感じて逃亡するシーンで流れるオーケストラによるハラハラドキドキの音楽がたまりません。

思わずスクリーンにむかって「逃げろー!」とさけんでしまいそうになります。

第9位:パニック映画『ジョーズ』のあのテーマ曲は思わず口にだしてしまう!

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▲緊張感あふれるテーマ曲をうえつけられた『ジョーズ』

1975年公開の『ジョーズ』。小さいころ、親に連れられて劇場に観にいったおぼえがあります。映画の内容はまったくといっていいほど記憶にないのに強烈に覚えているのが、劇中に流れる不気味な音楽です。

子供のころ、友達の背後に音も無く忍び寄り「デーデ…デーデ…」と自分でジョーズのテーマを口ずさみながらイタズラした人はたくさんいるはず。

スティーヴン・スピルバーグの名前を全世界に知らしめたこの名作。ちなみに「ジョーズ」とは英語で「顎」の意だそうです。ずっと「サメ」のことだと思っていました(笑)。知ってました?

第8位:クラシックに暴力性の響きをうえつけた名作『時計じかけのオレンジ』

1971年公開の『時計じかけのオレンジ』は、スタンリー・キューブリック監督の代表作であり、最大の問題作。「ナッドサット言葉」なるセリフの言い回しが印象的で、はじめて観たときは、なにがなんだかわかりませんでした。

この映画を強烈に印象づけているのが、登場人物たちが暴力を振るいながら歌う『雨に唄えば』。押し入った家庭の主人に蹴りを入れながら歌うシーンは残虐です。

この曲が使われた理由は単純でした。主演のマルコム・マクダウェルになにか歌を歌えとキューブリックが指示したところ、そのとき歌えたのがこの曲だったためです。意外とこだわりが無かったんですね。

アレックスが部屋でかける大音量のクラシック音楽も、悪との対比で鮮烈な印象を与えています。この映画を観ればベートーベンへの印象が変わるかも?

第7位:ヒーローになりたいときに聴きたくなる『スーパーマン』のテーマ曲

「あなたも空を翔べる!」というキャッチフレーズで1978年に登場した映画史上に残る傑作ヒーロー映画です。作曲は「ジョーズ」なども手掛けたジョン・ウィリアムズ。壮大なテーマ曲は普通の人間にも未知の力が備わっていることを教えてくれる力強いもの。

主演したクリストファー・リーヴは2004年に死去しましたが、最後まで生きる勇気を人々に伝えてくれた彼はほんとうの意味でスーパーマンでした。この曲は彼の人生のテーマ曲です。

第6位:ジーン・ハックマンとアル・パチーノ主演のロード・ムービー、なぜか日本でのみサントラ盤が出てるんです。

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▲なぜか日本でのみサントラ・シングル盤が発売された『スケアクロウ』

正反対の人格を有する二人の男が次第に友情を深めていく過程をえがいたロードムービーの名作です。なんとこの映画、世界で日本のみサントラ・シングル盤がリリースされています。演奏者は「スタンリー・マックスフィールド・オーケストラ」。

当時日本は映画のサントラ・ブーム。オリジナルの映画音楽をリリースするだけでなく、丸々コピーすることもしばしばあったようです。このサントラは当時から作曲家・ジャズ・ピアニストとして大活躍していた大野雄二が手がけたという説があるんです。

映画に精通していた大野ということもあり、「マックスフィールド」=「大野」というペンネームではないかという都市伝説となっています。真相を大野さんに訊いてみたいですね。

第5位:普及の名作『スターウォーズ』のテーマでいたずらするオトナたち

映画マニアならずともあまりにも有名な曲「スター・ウォーズのテーマ」。この曲をドイツのケルン大聖堂の前で、人々が突然あつまり目的を達成する行為“フラッシュモブ”として演奏した人々がいます。

「Star Wars flashmob!」というタイトルの動画をYouTubeで見ることができます。ぜひ一度ご覧あれ。かっこいいですよ。

第4位:音楽は都会派でオシャレ!主人公トラヴィスの表情からは想像もつきません(笑)

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▲大都市に暮らす主人公トラヴィスの紙一重の狂気を鎮めるにはオシャレな音楽しかない

1976年のマーティン・スコセッシ監督・ロバート・デ・ニーロ主演による傑作です。主人公トラヴィスのモヒカン頭からヴァイオレンス映画の印象がありますが、タクシーで街を流すシーンで使われる音楽はじつに都会的で洗練されています。

劇中音楽を手掛けたバーナード・ハーマンは最後のレコーディング・セッションが終了して12時間後に死去。これが遺作となりました。

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第3位:『エクソシスト』の音楽は無許可で使われた!?公開後に待っていた訴訟の方が怖かったりして…

少女に取り付いた悪魔パズズと二人の神父の戦いを描いたホラー映画の名作。マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」が有名です。

マイクが何年もかかって1人でコツコツと多重録音をおこなったこの曲はたいへん長く、映画ではその一部が使われています。

なんと映画には無断で使用されたとのことで公開後に裁判沙汰に発展。「俺は悪魔の為に音楽を作ってない!」とマイクは激怒したそうです。そりゃそうだ(笑)!

第2位:日本では暴走族のバイクで鳴らされてる音楽のイメージ!?『ゴッドファーザー』

『ゴッドファーザー』の哀愁ただよう名曲「ゴッドファーザー愛のテーマ」。決して後味がよいとはいえないエンディングの後、この曲がクレジットとともにながれだすと「いや~!いい映画を観た~!」という気持ちになれます。

日本ではなぜか暴走族のバイクに搭載された音というイメージもついてますが(笑)。あれを最初に始めた人はだれなんでしょうか?

第1位:『ロッキー』のテーマを聴いたら生卵を飲んで走り出したくなる!?永遠の男のテーマ曲です!

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▲エイドリア~ン!!ウォォォ~!!

説明不要の名曲『ロッキーのテーマ』の原題は意外とご存じない方も多いですが、『Gonna Fly Now』といいます。

この曲を聴きながら走ったり腹筋したりと、何歳になっても盛りあがってしまいませんか?世界中で最もアドレナリンが噴出する音楽なんじゃないでしょうか。

ときには作品そのものの内容はさっぱり覚えていないのに、音楽だけは耳に残ってる場合があります。作曲者の想像力が映画の世界を跳び越えてしまうのかもしれませんね。これからもそんな作品が出て来て欲しいものです。

文・岡本貴之

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