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イタリアのカーニバル限定の伝統菓子がちょっとおしゃれです

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キリスト教圏では2月はカーニバルのシーズンです。

カーニバルと聞くと、どんなお祭りを思い浮かべるでしょうか?

サンバのパレードが現れるブラジルのリオデジャネイロや、町中の人が仮面で仮装するイタリアのヴェネツィア…。テレビのニュースでも取り上げられる華やかな祝祭を、だれもがイメージすると思います。

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お祭りで盛り上がっているのは一部の地域だけです

でも実は、カーニバルだからといって町をあげて大騒ぎをするところは今ではもうほとんどありません。

イタリアでこの祝祭を大々的に行うのは、今も挙げたヴェネツィアと、ヴィアレッジョという海辺の小さなリゾート地だけです。

理由は単純で、今どき1ヶ月近くもの間みんなで仮装して大騒ぎしていたら仕事がなくなるからです。中世の農村ならともかく、現代社会で1ヶ月も浮かれて遊ばせてくれる会社は、いくらイタリアでもさすがにありません。

お祭りを観光業の目玉にできたごく一部の町だけが、2月に延々と騒げるだけです。

私の今住んでいるフィレンツェは、2月はとても静かです。仮装した人たちが通りに繰り出すことはありません。町をあげて盛り上がるような行事はひとつもなく、フィレンツェの2月は、1年のうちでももっとも地味な時期といえます。

ではフィレンツェに住んでいると、カーニバルだなと気づくこともないのでしょうか?いえいえ、そんなこともありません。大騒ぎはしなくなった今でも、昔の名残はお菓子にちゃんと残っています。

この町の人たちが大好きな、カーニバルに欠かせないお菓子を集めてみました。

スキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナは欠かせません

直訳をすれば「フィレンツェ風の平たいお菓子」という意味で、呼び名に町名が入っていることからもわかるように、これはフィレンツェだけのカーニバル伝統菓子です。

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切る前は35cm×25cmくらいの大きさで、上に白い粉砂糖がたっぷりかかっています。生地にオレンジの皮を混ぜ込んであるので、焼きあがったあとでも柑橘系の香りがふんわり漂うのが特徴。

お店で売られているものは、ケーキ表面に、町のマークを粉砂糖の型抜きで描いてあるものが多いですね。

他の町では食べられない、郷土愛としっかり結びついたカーニバル菓子です。

このスポンジ菓子は2月限定商品。だからこの町の人たちはみんな、思い残すことがないように1ヶ月間はこれを食べ続けます。

いい加減飽きてくると、真ん中でケーキを横切りにし、生クリームやジャムを挟んで少し豪華なバージョンにアレンジします。

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食事のたびにデザートとして食べるうえ、3時ごろにはおやつにバールでこれを齧っている人も珍しくありません。次にこのお菓子を食べられるのは1年後かと思うと、いくら食べても飽きないものなのでしょうか…。

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いえ、よく観察してみると、さすがにイタリア人でもこればかりというのは辛そうです。

だいたい、このドルチェに異常なほどの愛着を示すのは生粋のフィレンツェ人だけ。よその町で生まれた人は、他のカーニバル菓子も併せてよく食べています。

この季節のイタリアに欠かせないドルチェは、一般には揚げ菓子です。

2月はお店に揚げ菓子がたくさん並びます

中央のスキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナの左に、2種類の揚げ菓子が並べて売られていました。

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奥にある、白い粉砂糖がかかっている、ねじれた薄いお菓子は、中部イタリアのカーニバルの代表的なおやつでチェンチという名前です。薄い生地を高温の油で揚げたもので、ぱりぱりした食感が魅力。

これはイタリア中で食べられますが、地方によって呼び名が変わります。同じような形をしていても、ヴェネツィアではガラーニ、北東部ではブジエなどと呼ばれるようです。

このお菓子は、材料やカットの仕方が地方ごとに微妙に変わるそうですが、実際には味はどれも似たりよったりです。

チェンチの手前にある丸いドルチェも同じくカーニバルの伝統菓子で、フリッテッレと呼ばれます。今ではイタリア中のバールで食べられますが、もともとは中部が発祥だとか。

ミルクで煮たお米を丸めて揚げたもので、お米の粒の歯ごたえが感じられます。レモンの風味があり、揚げてある割りには爽やかです。

甘さも大きさも丁度よく、この季節のお菓子の中では私はフリッテッレが一番食べやすく感じます。

でもフリッテッレの一口サイズでは、イタリア人の胃袋は満足しないようです。たとえおやつでももっとボリュームが欲しいそうで、たいていのイタリア人はこれを食べるくらいならドーナツを買いに行きます。

ドーナツもカーニバル用にかわいくアレンジされます

ドーナツというとリング状の形を思い浮かべますが、ピロシキのような外観のものや球状のものまでいろいろあります。

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中にクリームやチョコレートを詰めたものが人気です。

イタリアではドーナツは、長い冬の暗い気分を慰めてくれる大切なお菓子。だからカーニバル限定というわけではなく、その前後も時期も加えてだいたい3ヶ月はこれがお菓子屋さんの店頭に並びます。

メインのカーニバル時期には、アレンジを加えてドーナツもかわいらしく一工夫。

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アイシングをかけた色とりどりのドーナツを見かけるようになります。

味はというと、ミスドの商品と比べるとどれもかなり甘めです。歯にしみるようなねっとりした砂糖の味にいつも参ってしまうのですが、これを齧ると、ああカーニバルなんだなという実感が沸いてきます。

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