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コピペが最近話題になっています~コピペチェックソフトは使えるか?

2014.06.21

コピペが最近話題になっています~コピペチェックソフトは使えるか? はコメントを受け付けていません

このところ世間を騒がせているコピペ問題。大学の論文をコピペチェックするソフト、コピペルナーなどいろいろな名前を聞くようになりました。

本当にそんなツールでコピペチェックができるの?その仕組みを説明してみましょう。

コピペという言葉の語源はPC用語です

パソコンの画面

パソコンを使う方であれば「コピーアンドペースト」という言葉はご存知でしょう。

要はコピーして貼り付ける、という意味です。最近ではスマホでもガラケーでもそんな機能はついていますので、きっとあなたも使っているはずです。

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では今回、社会問題にまで発展したコピペ問題ですが、最近この言葉の使い方は変化してきています。

コピペという言葉が二つ意味を持つようになったと考えてもいいでしょう。

1)従来通り、メールなどをするときに必要な部分をコピーして貼り付ける場合

2)文献やウェブ上にある「著作権」の存在する文章などの、無断引用や使用

今回のテーマは後者のコピペですが、ではどこまでがコピペ?

著作権ってなに?と首をかしげるあなたのために分かりやすく説明しましょう。

特にこれからWEB上で文章を書いたり、論文を書く場合はコピペチェックは欠かせなくなります。

まず著作権について理解してみよう

実際には著作権というものの適用範囲は広く建築や写真など物理的に目に見えるものから、音楽やプログラムなど「知的著作権」というものまであります。

音楽であればJASRACという機関をご存知の方は多いのではないでしょうか?

要するに第三者が作ったものは有形無形にかかわらず、この著作権という権利で保護されているわけです。

あまりに専門的な話はさておき、今回は「文章」に関する著作権とコピペについて考えてみましょう。

オリジナルの文章なら問題ありませんがその境界線は?

しかめっ面で本を読む子供

たとえば、あなたがこれから論文を書くとしましょう。当然ながら「参考にする文献」や資料、あるいはネット上のソースは存在しますよね?

何も勉強せず、何も参考にしないで論文を書ける人なんて存在しませんから。

結論からいいますと、どこまでが大丈夫で、どこからがアウトという線引きはありません。

だからこそ最初に書いたようなコピペルナーなどのようなツールやソフトが必要になってくるわけです。

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このようなコピペチェックソフトは、自動的にあなたの書いた文章を、文献やネット上にあるすべての言葉と照らし合わせて検索します。

基本的にこれらのソフトは「規定文字数以上の同じ言葉のかぶり」「全体的な内容の類似性」を自動的にチェックするわけです。

もちろん15~20文字程度であれば「偶然」一致してしまうことはよくあります。

たとえば「このような問題は、真剣に考えられるべきである」たった22文字ですが、このような一般的な表現は重複するのは当たり前です。

ただコピペチェックツールは機械、というかソフトですので、そこまでの判別はしてくれません。

最終的にはチェックソフトがはじき出した「怪しい」部分を、人間の目で確認するしかありません。

リライト力を身につけてコピペと判定されないようにする方法

あなたの書いた文章が「オリジナル」でありコピペしたものではない、と安心できる基準を例にして説明しましょう。

参考文献に「空中に浮かぶ雲は水蒸気となって蒸発した水でできています。

それが大きくなると空に浮かんでいられなくなり雨として落ちてきます」とあるとしましょう。

それを文章の順番も変えずに少しだけ言葉を変えたとします。

コピペとしてチェックソフトで検出される例「空に浮かんでいる雲。それは蒸発した水でできている。

それがどんどん大きくなって落ちてくるのが雨です」

言葉は少し変えられていますが、文章の並びや使っている言葉はほとんど同じです。

これではコピペと判定されてもしかたありません。この文章をオリジナルとしてリライト(書き直し)してみましょう

コピペとならない例
「雨が空から降ってくるのは、雲から水蒸気が落ちてくるということを意味します。

蒸発した空気が空中でその重さに耐えられなくなりなります。このような現象を、雨が降る、といいます」

ここでは原文に含まれていない、あなた自身の言葉で作られた文章になっています。

カラフルな本

注意点
いくら上記のように「オリジナル」の文章を作ったとしても、1つのソースからすべての情報を持ってくるのはコピペと見なされます

先ほど述べたコピペチェックツールやグーグルなどの検索エンジンは、文章全体の意味を比較する機能を持っています。

したがってあなたが論文やWEB上の記事などを書く際は、必ず複数のソースを参考にして「オリジナル文章」を書くようにしましょう。

今後はコピペに対する対処はどんどん厳しくなってくると思います。

自分でしっかりと判断した上で、ライティングを始めて見てください。

文|床田仁グッチ

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