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アレクサンドリアの驚くべき知恵~紀元前に自動販売機や自動ドア!?

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18世紀のなかばに発明された蒸気エンジンにより、産業は飛躍的に成長しました。今ではこれを産業革命とよんでいます。

しかし、この蒸気エンジンは紀元前の大国アレクサンドリアにてすでに発明されていたのをご存知でしょうか?

それどころか、自動ドアや自動販売機までもが発明され、実際に使われていたというのだから驚きです。

当時のアレクサンドリアには、世界中の書物を集められたとされる「アレクサンドリア図書館」があり、数学や天文学の研究が飛躍的に成長していました。

しかし今では、このアレクサンドリア図書館は失われ、書物や建物はもちろん、その場所すらわからなくなっています。

どれほどの知識をたくわえ、そして失われたのでしょう。

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ヘロンの発明品

紀元前には、すでに聖水の自動販売機があり、しかも実際に使われていたようです。

てこの原理を利用した聖水の販売機▲ヘロンの聖水自動販売機

その作りは非常に簡単で、これを思いつくかどうかはさておき、しくみを簡単に理解し、実際に作ることも可能でしょう。

コインを投入口にいれると、受け皿の上に一時的におかれます。この受け皿は、コインの重みにより、聖水の出口をふさいでいたおもりをひっぱりあげます。

コインの重さでもおもりを上げるために、てこの原理が応用されています。

おもりをひっぱりあげた受け皿は、しばらくするとコインを支えきれず、すべりおとしてしまいます。

この、すべりおとすまでの時間に出てきた聖水が、コイン一枚分の販売量となるのです。

蒸気の力で扉を回転▲ヘロンの自動ドア

自動販売機では、てこの原理が利用されていましたが、こちらは蒸気の力が利用されています。

蒸気が水をおしあげ、バケツに水をためます。この水の量が増えることで、床上の扉の軸を回転させます。

この自動ドアは、しかけが大がかりになることもあって、神殿などの特別な場所にのみ設置されていたようです。

ヘロンはこのほかにも数学の分野で、測量法を大幅に改良してみせた実績もあります。

しかし、くわしい記録が残っていないために、これらの発明が本人考案のものなのかは、はっきりと分かっていません。

紀元前に蒸気機関、産業革命は二千年も早まっていたかもしれない

驚くことに、ヘロンは蒸気機関をも思いつき、実際に制作していたようです。

水蒸気で球がまわる仕組み

球の中には水が入っており、これを火であたためることで水蒸気へと変化し、球にあけられた穴からふきだすことで勢いがつき、球がまわりだします。

残念なことに、ヘロンはこれを、ただの「見せ物」としてしまったことです。

自然にまわりだすような物が、神聖な場所におかれていれば、当時の人ならば神さまの存在を確信したでしょう。

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当時としては、信仰をあつめるのに充分な役に立ったかもしれませんが、もしも動力源としての重要性に気づくことができれば、このエンジンを原動力とする、大規模な産業や交通機関をつくることができたかもしれません。

燃料の面でも問題はなく、石炭は古代より発見されていました。金属加工には木炭の方が都合よかったようで、ほとんど使われていなかったのです。

燃料とエンジンがあれば、当時の優秀な人々の手により、産業革命は大幅に早まったかもしれません。

産業革命以後の成長は驚く程の早さなので、今ごろは自由に宇宙旅行ができていたかもしれないのです。

アレクサンドリア図書館の謎

アレクサンドリアは、学問の発達に大きく力を注いでいたようです。アレクサンドリア図書館は、当時の知識という知識を集めるためにつくられました。

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当時の本とは、上質な紙も印刷の技術もなかったため、「パピルス」とよばれる植物を利用した紙の巻物でした。

つまり、当時は印刷ができず、すべてを手書きで写本するしかなかったにもかかわらず、その蔵書は70万冊もあったとされています。これは、現在の図書館にもならぶほどの蔵書数です。

それら本の集め方は、文字通り「手段を問わず」「金に糸目を付けず」に、手当たりしだいでした。

近くを通る商人や港へ停泊した船は、一時的に本をあずけなければならなかったのです。

写本をしたあと、持ち主へ返されるのは「写本」の方でした。強引とも思えるやりかたで、つぎつぎと蔵書数をふやしていきました。

そのほかにも、あまりに貴重なため、持ち出し禁止となっているような、当時あったほかの大図書館の蔵書ですら、大枚をはたいて手にいれたといいます。

これらの貴重な本が集まった図書館は、世界の知識の中心として、何人もの「知の巨人」をうみだすことになります。

ヘロンもその一人ですが、もっとも偉大で有名なのは「アルキメデス」でしょう。

そのあと、ローマ帝国の侵略により、支配権が移ることになりますが、アレクサンドリア図書館の重要性には気づいていたようで、しばらくは厳重な管理下にあったようです。

しかし、そのあとの混乱により、放火や略奪などに何度も遭遇し、いまでは建物自体がなくなり、もともとあった場所すらはっきりとわからなくなりました。

当時の本という本があつまっていただけに、それらがすべて消えたことは残念でなりません。

アレクサンドリア図書館があったと思われる場所には、2001年に「新アレクサンドリア図書館」があらたに作られ、かつてのアレクサンドリア図書館の栄光をとりもどしつつあります。

また、「無差別な知識のあつまり」といえば、現代ではインターネットがその役割をもっています。

当時の巨大図書館をはるかにこえた、より膨大な知識のかたまりが目の前にあり、いつでも見ることができる環境が整っているのは、すこし贅沢かもしれません。

byヒビタカ

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