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低血圧は意外につらいものです~高血圧だけが問題ではありません

血圧を測定する女性

血圧の病気といえば、「高血圧」が生活習慣病として有名ですが、実は低血圧も人によってはかなりつらい症状を感じます。めまいや立ちくらみ、全身倦怠感のほか、一時的に失神してしまう人もいるほどです。

低血圧の場合、薬による治療よりも「体質改善」が大きなカギとなります。全身の血のめぐりを良くする生活を心がけ、つらい低血圧の症状を改善していきましょう。

「上の数値が100以下」が低血圧の目安

高血圧と違い、そもそも低血圧には厳密なボーダーラインがほとんど存在しません。

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WHOによれば、収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下の場合を「低血圧症」の基準としていますが、日本の厚生労働省は男性が105mmHg以下、女性が100mmHg以下(ともに収縮期血圧)を低血圧と定義しているようです。

実際は血圧が低くても、特に問題なく過ごせている人もたくさんいます。しかし人によってはめまいやふらつき、一時的な失神や倦怠感などに襲われ、毎日つらい思いをすることも少なくありません。

ちなみに低血圧といえば昔から「朝の目覚めが悪い」というイメージがありますが、確かにそれも1つの症状です。もともと低血圧の人は血の循環量が少なく、特に心臓より上にある頭部に血液が行きにくい傾向が見られます。

そのため横になって寝ている時はまだいいのですが、起き上がると脳に血が行き渡るまでに時間がかかり、ぼーっとしやすくなるのです。

あなたはどのタイプ?低血圧には種類がある!

低血圧で起きられない女性
低血圧は、「いつ血圧が下がるか」によっていくつかの種類に分かれます。

1.本態性低血圧症

特に病気などの原因がなく、安静時の血圧が100mmHg以下の場合です。いわば慢性的な低血圧で、自覚症状のない人が8割を占めるといわれます。

原因として考えられるのは、心臓から送り出される血液が少ない、もしくは末梢神経が十分に収縮せず心臓に戻る血液が少ないために、全身をめぐる血の量が不足していることです。また自律神経の乱れも深く関わるとされています。

私たちの体は、緊張時に優位になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」の2つが交互にバランスをとることで生命活動をおこなっています。しかし低血圧の人の場合、血管を拡張させる「副交感神経」が常に優位になりやすいため、正常血圧を維持しにくいと考えられるのです。

2.症候性低血圧症

血圧の下がる原因となる病気がある場合は「症候性低血圧症」と呼ばれます。たとえば心筋梗塞や狭心症などの心疾患や、不整脈、低ナトリウム血症や貧血、甲状腺機能の低下などです。
また降圧剤や利尿剤、抗うつ薬などによる副作用も考えられます。

中でも重要なのは、心疾患による心臓のポンプ機能の低下と不整脈です。低血圧の症状がひどい場合は、心電図などで異常がないかを調べ、本態性低血圧との区別をつける必要があります。

3.起立性低血圧症

寝た状態や座った状態から立ち上がった時に、急激に血圧が下がるタイプです。目の前が真っ暗になる、いわゆる立ちくらみが代表的な症状ですが、人によっては失神することもあります。

もともと私たちの体は、立ち上がると重力によって500~800mlほどの血液が下半身に溜まります。そのため心臓に戻る血液が少なくなり血圧が下がってしまうのですが、通常はすぐに交感神経が働いて血管を収縮させ、正常血圧を維持してくれます。

しかしこの調節がうまくいかない人では、心臓が十分な血液を送り出せず、上半身の血が不足して立ちくらみなどの症状が出てしまうのです。

正確な診断のためには、座った状態と起立時の血圧をそれぞれ測定し、その差が大きいかどうかを確認します。

他にも、食後に血圧が低くなる「食後低血圧症」などもあります。これは消化のために、胃腸に血液が集中してしまうことで起こる低血圧で、特に普段寝たきりの高齢者に多く見られます。

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低血圧を改善するために、日常生活でできること

おいしそうな朝食
低血圧では、よほど強い症状に苦しめられていない限り、まずは「体質の改善」を指導されることが一般的です。
自律神経を整え、全身の血液量を増やすような生活をすることが第一となります。

1.朝食をしっかり食べる

まずは早寝早起きを習慣にし、体のリズムを正常にします。そして朝は朝食を食べることも、低血圧の改善には重要です。
胃に何かを入れることで自律神経が刺激され、体温や血圧が上昇します。特に低血圧の人は朝のエンジンがかかりにくく朝食を抜きがちですので、ぜひ意識して食べるようにしましょう。

2.たっぷりの水分と塩分をとる

血液量を増やすために、水分と塩分は必須です。高血圧ぎみの人には減塩が勧められますが、低血圧の人はむしろ塩分を積極的にとってください。塩分を摂取すると、体内のナトリウム濃度を下げるために自然と水分を欲するようになり、血液量が増えます。

その意味でも、低血圧の人には「お味噌汁」がおすすめです。朝は何も食べたくないという人も、ぜひお味噌汁だけは飲む習慣をつけてみてください。

3.適度な運動をする

低血圧の症状が出やすい人は、どちらかというと運動不足の場合が多いようです。体を動かさないと血が下半身に溜まりやすくなりますし、ちょっとした動作でも体がついていけず、血圧が下がりやすくなってしまいます。
どんな運動でもかまいませんので、続けられるものを選んでみましょう。

4.弾性ストッキングを履く

下半身のむくみをとるために、多くの女性が使っている弾性ストッキングは、実は低血圧に悩む人すべてにおすすめです。脚に溜まった血液が心臓に戻りやすくなりますので、起床後の立ちくらみが起きにくくなります。

5.熱いお風呂や長湯は避ける

温度差は血圧に影響を及ぼします。よくお風呂から上がった途端に、目の前が暗くなる人がいますが、これは体が温められたことによって血管が拡張し、血圧が下がったためです。
ですから低血圧の人はぬるめのお風呂のほうが望ましいでしょう。そして長湯は避け、早めに上がるようにしてください。

6.ひとつひとつの動作をゆっくりと

急な体の動きは血圧を下げる可能性があるため、低血圧の人はゆっくりとした動きをモットーにしましょう。起き上がる時は、なるべく寝たままの状態で足を動かしてから少しずつ上体を起こします。

以上のようなことに気をつけ、少しずつ「血圧が下がりにくい体」を作っていきましょう。それでも改善しない場合は、病院で昇圧剤などの薬物治療について相談してください。

By 叶恵美

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