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「副鼻腔炎」ってどんな病気?~鼻かぜがしつこいと思ったら一度受診を

2014.03.08

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「風邪は治ったのに、鼻かぜだけが続いている」「花粉症の季節は終わったのに、鼻の通りが悪い」「原因不明の頭痛や顔面痛に悩まされている」…これらの症状は、もしかしたら副鼻腔炎によるものかもしれません。

放置すると慢性化し、治療も難しくなる一方ですので「鼻かぜがしつこいな」と思った時点で、一度受診することをおすすめします。

顔面に4か所ある「副鼻腔」が炎症を起こした病気

副鼻腔炎とは、その名の通り副鼻腔に炎症が起こるもので、「蓄膿症」と呼ばれることもあります。

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副鼻腔といっても、どこにあるものだかピンとこない人も多いと思いますが、顔の中に4か所、存在します。

目と目の間の「篩骨洞(しこつどう)」、ひたいの「前頭洞」、鼻の奥の「蝶形骨洞」、そして頬骨あたりの「上顎洞」です。

私たちの鼻の内部は複雑な構造をしていますが、空洞部分としてはおもに「鼻腔」が2部屋、そして副鼻腔が4部屋という構図です。

鼻から吸い込んだ空気は鼻腔を通って気道(喉)へと向かいますが、副鼻腔はこの鼻腔を取り囲むように配置されています。

そしてそれぞれの空洞に小さな穴が開いていて、鼻腔とつながっているのです。

副鼻腔の内側は粘膜で覆われており、異物が入ってくると粘膜がキャッチして外へと排出します。

しかし副鼻腔の役割についてはまだ分かっていない点も多く、さまざまな説が存在します。

たとえば「顔面に衝撃を受けた時に、副鼻腔がクッションのような働きをしている」という説もあれば、「頭の重量を軽くしている」という説もあります。

この副鼻腔に細菌が入り、炎症を起こした状態が副鼻腔炎です。すると粘膜が腫れるため、鼻腔との交通路がふさがれてしまいます。

そして粘液や、炎症と戦った白血球の死骸などが混ざって膿となり、外へ出られなくなって内部に溜まっていきます。

また副鼻腔は鼻腔と異なり、最初から形が完成されておらず、成長とともに発達します。

小さい子どもではまだ鼻腔との交通路が広く、簡単に細菌が入り込んでしまう一方、膿が出やすいため「かかりやすく治りやすい」のが特徴です。

風邪や花粉症がきっかけで発症する「急性副鼻腔炎」とは?

副鼻腔炎には「急性」と「慢性」があります。

急性副鼻腔炎は、風邪や花粉症などをきっかけに、比較的簡単にかかるものです。

ブドウ球菌や肺炎球菌といった細菌が入り込んで感染して炎症を起こします。

症状としては濃い色の鼻水や鼻づまり、発熱、また鼻水が喉に落ちていく「後鼻漏」などが代表的です。

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特に後鼻漏になると、落ちてきた鼻水を吐きだそうと頑固な咳が出ることもあります。

また副鼻腔炎では、顔面痛や頭痛もよく起こります。どの副鼻腔が炎症を起こしているかによって、痛みを感じる部位はさまざまです。
たとえば「篩骨洞」の場合は目のあたりが痛みますし、「前頭洞」の場合はひたいが痛みやすくなります。

急性副鼻腔炎でもっとも気をつけたいのは、炎症が目や脳にまで広がった場合です。

激しい頭痛や視力の急激な低下などが見られた場合は、すぐに受診する必要があります。最悪の場合、失明や意識障害などにつながる恐れもあるため要注意です。

治療としては、抗生物質や消炎鎮痛剤の投与が基本となります。また「ネブライザー」という器具を使って、霧状の薬を吸入する方法もあります。

急性副鼻腔炎の段階で受診すれば、特に重症化しない限り、薬物療法を続けることで完治させることが可能です。

慢性副鼻腔炎に移行すると、手術になることも!

一方、急性副鼻腔炎が長引くと、慢性副鼻腔炎に発展することがあります。一般的に副鼻腔炎の症状が3ヶ月以上続いた場合、慢性と診断されることが多いでしょう。
またもともと副鼻腔に膿がたまりやすいなど、体質的な要素もあるとされています。

慢性副鼻腔炎では、鼻腔との交通路が完全にふさがれ、膿がますます溜まっていきます。また頭が重たい感じや、嗅覚・味覚の低下、鼻からの悪臭などもよくある症状です。

ついには粘膜の腫れがキノコのように大きくなった「鼻茸(はなたけ)」というポリープができることもあり、鼻茸のある人の大半が慢性副鼻腔炎をわずらっているともいわれます。

治療としては、副鼻腔に溜まった膿を吸引するとともに、クラリスロマイシンという抗生物質を少しずつ長期間、服用します。

それでも改善が見られない場合は、手術で鼻茸を取り除くなどして、ふさがった交通路を拡大することも検討されます。

治療が大がかりにならないためにも、鼻の調子が悪い時には、念のため早めに耳鼻科を受診したほうが安心です。

アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎との違いに気をつけよう

花粉症やハウスダストなどによる「アレルギー性鼻炎」になっている人の場合、いつもの鼻炎だと思って副鼻腔炎を放置してしまうことがあります。

しかしアレルギー性鼻炎から始まる副鼻腔炎もあるほか、両方を合併する人もいるため油断はできません。

症状におけるもっとも大きな違いは、副鼻腔炎では基本的にくしゃみが出ないことです。

また鼻水も、鼻炎の場合は無色透明でサラサラしていることが多いのですが、副鼻腔炎では膿状のためドロドロしており、色も黄色や緑に近くなります。

またアレルギー性鼻炎の場合、「下鼻甲介」という場所でもっともアレルギー反応が強く起こるため、ここの粘膜が腫れます。

一方、副鼻腔炎では副鼻腔に膿がたまっているため、内視鏡で簡単に診断がつけられます。

花粉症が治まっても鼻の調子が良くない場合は、ぜひ耳鼻科を受診するようにしましょう。

By叶恵美

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