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ガンズのアクセル・ローズ、ライブで観た全盛期と15年後の姿

2014.01.20

ガンズのアクセル・ローズ、ライブで観た全盛期と15年後の姿 はコメントを受け付けていません

ハードロック、LAメタル全盛期に登場したガンズ・アンド・ローゼズ(以下ガンズ)。イメージ通りの悪ガキが天下をとって、やがて分裂。

私は大絶頂期とそれから15年後のライブの両方に足を運びました。旬なガンズ、もしくは15年後の復活のどちらのライブが良かったのか?ガンズをリアルタイムで感じてきた私にぜひ語らせてくださいまし。

単なる悪ガキではないガンズ、本物のカリスマと感じた瞬間

87年にファーストアルバム「アペタイト・フォー・ディストラクション」で鮮烈なデビューを果たしたガンズ。当時高校生だった私は洋楽デビューしたばかりで新しいものに飢えていましたのでいち早く飛びつきました。

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酒、女、ドラッグのトラブルの多い、危険な奴らという触れ込みにも心躍らされました。

しかし、曲調も今までとは聴き馴染みのない構成で、ナザレスのボーカル、ダン・マッカファーティーを真似たとされるアクセル・ローズ(以下アクセル)のハイトーンヴォイスに違和感を覚え、洋楽初心者の高校生の私には何が良いのかさっぱり分からずにすぐにほったらかしになってしまいました。

それでもソニーMTVやピュア・ロックという番組をVHS(古い……)に録画しては熱心に何度も観ていた私でしたので、ガンズの楽曲は私の頭のなかに嫌でも刷り込まれていったのでした。

すると、聴けば聴くほど、ギター、ベース、ドラムの一つ一つを体で感じるようになっていきました。出会ったことのない本物のカリスマだと思った瞬間でした。

当時のハードロック界は、売れ筋路線の楽曲がはびこり、「産業ロック」とも言われていました。そんななか、売れることを考えずに骨太なロックアルバムを世に送るなんて凄い奴らです。

しかも捨て曲なし! このファーストアルバムを次世代にも是非聴いてもらいたいですね。

88年当時の番組「PURE ROCK」で伊藤政則と和田キャプテン誠とマスター山本隆士がデビュー当時のガンズをベタ褒めしています。
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最強のラインナップで迎えた92年の東京ドーム公演は勢いで乗りまくる!

アペタイト・フォー・ディストラクションに続くセカンドアルバムの二枚組のユーズ・ユア・イリュージョン 1&2を91年に発表し、全盛期を迎えたガンズは満を持してワールドツアーにでます。

私は当然ながらファーストシングルの「YOU COULD BE MINE」を聴きまくり、そして主題歌となった「ターミネーター2」も堪能しました。そしてアクセルのハイトーンヴォイスを真似しながらチケットを握りしめて友達と東京ドームへ向かったのです。

全ての曲を把握しているし、ライブに向けての心の準備は万端でしたので、何が起きても楽しむことは間違いない状態でした。ほぼ時間通りにライブが始まったとたんに私もエンジン全開、勢いでノリまくりました!

とにかく走りまくりのアクセル・ローズは

しかし東京ドームは広いので、アクセルやスラッシュそしてベーシストのダフ・マケイガンその他メンバーが米粒くらいにしか見えません。

おまけに音がハウリングを起こしまくるので、何の曲が始まったのさえすぐには分からない状況でした。しかし、準備万端だった私は、「備え付けのオーロラヴィジョンで観て自分で吠えるしかない!」とばかりに走りまくるアクセルを観ながらシャウトしまくりましたが……。

東京ドーム公演のアクセル。二階席にいた私には当然こんな風には見えてません。アクセル若い!
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お決まりの短パンで縦横無尽に走り回るアクセル。よく体力が持つなというほどのタフに動いていたので、照明さんも疲れたのでは?
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正直ライブとしては「二度と行かねぇぞ!」という部類なのですが、楽しませてもらったというよりも楽しみにいったという感じで、自分なりにライブを堪能しました。終わったときには汗びっしょりで声枯れてましたから。

しかし音響悪い、米粒にしか見えないこのライブを楽しめた人は少ないと思います。周りを見渡してもピクリともせず棒立ちの人も多かったですから。

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15年前の想いが蘇ってきた2007年来日公演!アクセルをもう一度!

ユーズ・ユア・イリュージョン 1&2発表以降は1枚カバーアルバムを出すものの、スタジオアルバムを発表しないままバンドは分裂状態になってしまい、そのうち私のガンズ熱も冷めていきました。

私はニルヴァーナやパール・ジャムなどのシアトル勢を経由して、オアシスやブラーを筆頭とするブリット・ポップ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやライドなどのシューゲイザーなどに傾倒してしまいました。アクセルごめん!

もちろんたまにガンズを聴くことはありましたが、徐々に懐メロ感覚になっていったのは否めません。

そんななか92年から15年後の2007年、ニューアルバム「チャイニーズ・デモクラシー」を引っさげて来日するとの話が!

でも全盛期はとっくに過ぎているし、当時のラインナップではないし、じゃっかん躊躇したのですが、やはりもう一度アクセルを観たくてチケットを取りました。

ライブ当日は、ガンズを懐かしむおじさんどもがたくさんいるだろうと思っていましたが、思っていたよりも客層は低かったのを覚えています。会場の幕張メッセに到着したあたりから、15年前の興奮を思い出してきた私のテンションは始まる前からどんどん上がっていきました。

すでに懐メロ化していたガンズなのに、なぜそんなにテンションが上がっていくのか?まさか15年前のライブを不完全燃焼と感じていたのか?と思わせるくらいにアドレナリンが溢れ出るようでした。
もう一度アクセルを観れると思ったらもう気持ちは止められません。

2007年ライブは全盛期と変わらないほどの大熱狂

前座のムック(日本のバンド)では申し訳ないが役不足。曲を知らないうえに1時間も演奏してくれるとは……。おまけに前座が終わってもガンズが出てくる気配は一向にありません。16時開演から約3時間も経ち、雰囲気は殺気だってきたのを覚えています。

19時に突然「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」のイントロが!その瞬間オーディエンスは一気にステージに向かいました。もう暴徒化するのではないかというほどの大熱狂でみんな狂いまくってましたね。

なかでもファーストアルバム3曲目の「ナイトトレイン」はもうぐちゃぐちゃでした。みんな今までの何かを吐き出すかのような暴れっぷり。

しかし、ステージ上のアクセルは全盛期をとっくに過ぎています。太ってますし、全く動けません。おまけに違和感のあるヅラ(植毛?)のような髪型。おまけにオリジナルメンバーはアクセル以外残っていません。

ライブが終わったときは完全燃焼でした。もう今までに感じたことのないほどの爽快感でしたね。皆引き上げるときには上半身裸でぶっ倒れているお兄ちゃんを何人か見ました。同じように完全燃焼したのでしょうね。

画像は2007年のライブでのアクセルです。全盛期とはほど遠い容姿となってますが、オーディエンスは最高でした。

動けないアクセル。
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すっかりデブになったアクセル。
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ヅラ疑惑のあるアクセル。いや植毛かな?
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メンバーもアクセルの容姿もすっかり変わっていましたが、私にとって過去最高のライブでした。

今度はオリジナルメンバーでツアーしてくれたらな……なんて思ってしまいませ。考えただけでも身震いしてきますね!

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