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超個人的な心と言葉、現代詩が描く魅惑の世界

白紙の本

芸術分野において「コンテンポラリー」や「現代」と名のつくものは、複雑で分かり難いというイメージのものが多く、現代詩も例に漏れません。

有名な詩人のものでさえ、気軽に読もうにも理解できないものがあり、共感するどころか「詩って高尚なものなんだな」と敬遠してしまうことも多いでしょう。

ですので、これから手に取る方が少しでも楽しめるように、現代詩がどのようにして書かれているか、どう解釈すれば味わい深いものになるかを述べます。

形式的なのはもう飽きた!?目指すのは自由

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詩の内容について触れる前に、まずどうして現代詩が誕生したかについて知る必要があります。

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ダンス、美術、演劇など多くの芸術は進歩するため、今までに確立されたものとは違った表現、違った形を常に模索しています。もっと斬新で、今までに見たことのないものを、と考えて作り続ける訳です。

結果、踊りであればバレエのような、いかにも踊りらしい動きから、日常の仕草や演劇的要素をより強めた動きに変わりました。美術も分かり易さよりも作家の世界観を優先したものになり、現代詩も同じく、よりプライベートな詩的メッセージを強調したものになりました。

要するに、今まであった枠組みを超えた、自由な表現を求めただけなのですが、追求し過ぎたせいで奇妙で複雑なものになった訳です。

一人一人で考えは違う!読み解くのは人の心をイメージすること

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ですので、現代詩は昔からある詩と違い文章の形式が型にはまっていません。また、作家ごとに書き方はもちろん、詩に込められた意味も異なり、良くも悪くも癖が強いのが特徴です。有名な詩人としては谷川俊太郎、若手では最果タヒや文月悠光などが挙げられます。

谷川俊太郎はテレビCMで使われたものや、学校の教材で取り上げられているものが多く、分かり易い、シンプルな詩というイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。しかし、彼の詩集を幾つか読むと現代詩らしい複雑さや面白さを感じとることが出来ます。

分からないなら分からないままで。直感を信じて詩に浸かる

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上に記したように、とにかく個人個人の思想や心情が色濃く表れており、詩が好きという人でも、作家によって好き嫌いが激しく分かれるそうです。ですから、現代詩に接する時は「共感したい」という気持ちや理屈を頭から捨てて、ただ感覚で読むと良いでしょう。

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何が書いてあるか今いち分からない、それでも好きと感じたのなら、自分にとって合っていると言えます。とりあえず数を読み、幾つか自分の感性に合った物を見つけるのが楽しむための秘訣です。

真面目な考察も楽しみ!!資料を集めて味わって

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ですが、なにも感覚的に理解できなければ合わないという訳でもありません。一つ一つの文章を見つめ、何度を繰り返し読み、言葉が持つ本来の意味だけでなく、秘められたメタファー(隠喩)を読み解き、作家の経歴や雑誌に掲載されたインタビューなどから、何を思って書いたのか考察するのも醍醐味の一つです。

友だちとの共有で、許容範囲も広がる?

もし周りに詩を読む方がいるのなら、互いに好きな詩を教え合うのも良いかもしれません。議論を交わせば、嫌いだった詩人の作品に、良い所を見出せる可能性もあります。合わせて近代詩など一昔前のものも読めば、現代詩のオリジナリティがより際立ち、今までとは違った新しい見方が出来るようになるでしょう。

リアルタイムで詩を聞こう!ポエトリーリーディングのすすめ

また、読むのに慣れて来たら、実際に詩人が朗読しているのを聞きにいくのも良いでしょう。ギャラリーで行われているパフォーマンスの一つとして行われていることもありますし、昨今はポエトリーリーディング(詩人が自作の詩を朗読するという芸術表現)を行う方も比較的増えてきました。

声に出して読まれるポエムは、紙面で読むのとはまた別の味わい深さがあります。その場限りのライブ感は、作者がいてこそのものですから。

抑えられない創作欲?自身で書けば、より親しみが湧くかも!?

何冊もの詩集を読み、朗読を聞きに行き、現代詩が身近なものと感じられるようになったなら、自分で書いてみるのも一つの楽しみ方です。『現代詩手帖』や『ユリイカ』など現代詩人の発掘に注力している雑誌もあり、経験に関係なく応募出来るので、試しに送ってみるの良いかもしれません。

掲載された詩人たちの作品に対するコメントを見ることで、現代詩人がどのような考えのもと文を作っているのかも、より分かるようになるでしょう。

作家との心の距離をどれだけ縮められるかが楽しみ

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つまり現代詩を理解するには、どれほど書き手たちの心情に近づけるかということが重要だということです。人の気持ちをイメージするという、誰もがしていることを、さらに深く行って見てください。きっと言葉の一つ一つに潜む美しさや意味の深さを理解し、味わえるようになります。

現代詩は、書き手のプライベートな感情や思想が言葉に込められているため、完全に理解するのは不可能でしょう。しかし、楽しむために必要なのは理屈で分かることではなく、断片的にでも自身の感覚が反応する文章を見つけること、自分なりの考察をしてみることです。

一目で分かることを期待するのではなく、何度も読み返し言葉を味わって、面白さを探してみて下さい。分かり難い独自の世界観の楽しさや味わいを探すこと、それこそが現代詩の楽しみですから。

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