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卒業ソングのベスト3は全て1985年にリリースされていた!

2014.03.24

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3月は、いよいよ学校を出て社会にでていく方も多いと思います。2次会などのカラオケで歌いたいのが「卒業ソング」。数限りなくある曲はありますが、実は日本のベスト・ソング3曲が全て1985年にリリースされているんです。知ってました!?

尾崎豊の代表作は本人の葛藤を生むことにもなったようです。

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▲学校からの旅立ちは社会との戦いの始まりでもあります。

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30代後半から40代の人間にとって、真っ先に思い浮かぶの歌はやはり尾崎豊の「卒業」ではないでしょうか!?3枚目のシングルとして1985年1月21日に発表された同作品は、尾崎の代名詞のひとつとして知られています。

この曲は歌われているように「支配からの卒業」という社会と自分との軋轢をテーマとして歌われています。学校という意味では尾崎は名門・青山学院高等部へ進学していましたが、さまざまな問題を起こして高校3年の時に無期停学を言い渡されてしまいます。

結果、彼は自主退学するわけですが、その後デビューに繋がるわけですから特に学校に行く理由もなかったと言えます。

ちなみに彼は生前自らが「十代の教祖」「カリスマ」と呼ばれることに抵抗があったようです。人気アーティストとしてずっと葛藤を抱えながら生きていたんでしょう。

彼はこの曲の歌詞に影響を受けて窓ガラスを割るなど、あまりにも短絡的な行動に走る若者に対して「窓ガラスを割ることでしか自分の思いを表現できない人たちに責任を感じる」
と発言しており、自らのイメージから逃れたいという気持ちを伺わせます。

まったくの余談ですが、当時僕の姉は彼のファンクラブに入っておりまして、17歳の誕生日には大音量で「17歳の地図」をかけて親に怒られていました。10代にそれくらい影響力があったんです。でも家の窓を割られなくて良かったです(笑)。

コンサート会場についたところ、入り口に「本日の公演は中止になりました」との張り紙がしてあったと帰ってきたこともありましたし、麻薬問題で逮捕された際はファンクラブから電話で報告を受けており、相当ショックを受けていました。

そんな尾崎と一緒にいるところを報じられてスキャンダルになってしまったのが斉藤由貴です。なんの因果か、彼女も同じテーマで大ヒットさせています。

斉藤由貴はデビュー曲から別れを歌うという珍しタイプでした。

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▲いざという時に泣かないと冷たい人と言われそう。確かに!

デビュー曲として発売されたのが1985年2月21日ですから、尾崎とほぼ同時期というのも面白いです。今でも「桜ソング」が春になると続出しますが、当時から日本の歌謡界は変わっていませんね。

この曲を斉藤由貴のベストとして挙げる人も多く、カラオケでも良く歌われているようです。確かに凄く良い曲ですよね。「卒業式で泣かないと冷たい人と言われそう」という歌詞が印象的です。

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作詞・作曲には80年代の歌謡曲ヒット曲請負いコンビ、松本隆と筒美京平によるものです。この曲は松本の歌詞を先に作り、後からメロディをつけたそうです。こんな名曲に仕上げるとは2人ともさすがですよね。

まだ高校生だった斉藤自身の卒業式の際に、クラスメイトが同曲を合唱してくれたとのこと。「涙はとっておきたいの」という歌詞の通り泣かなかったんでしょうか?絶対泣いちゃいますよね(笑)

菊池桃子はアイドル時代から全く変わらない美貌を今もキープしています。

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▲桃子という位ですから、春に縁があるんでしょうねえ。

そしてもう一曲同時期1985年2月27日に発売された歌がありました。「卒業-GRADUATION-」というタイトルで歌ったのは菊池桃子。アイドル全盛期の1984年のデビュー以来、ブロマイドの売り上げNo1になったりと、大ブレイクしていた彼女。

あのスイートボイスから歌われる同曲は、別れのシーズンの甘酸っぱい想いを感じさせる青春ソングの定番です。なんだか彼女の歌は儚さや切なさを感じさせるものが多い気がします。

今年デビュー30周年を迎え、記念アルバムや久しぶりのコンサートを開催する予定の菊池桃子ですが、今年46歳となるとは到底信じられないような美貌を保っています。本当にアイドル時代の印象と全く変わらないのですから不思議なほどです。

このように、1985年には卒業ソングの名曲が3曲も生まれています。若い人でもこの中の1曲くらいは知っているはずですよね?

数ある同じテーマの中でなぜこの年の曲が最も美しいのか!?

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▲人生には何度も旅立ちが訪れるはず。ガンバレ新社会人!

その他定番といえば、松田聖子の「制服」、荒井由実の「卒業写真」なんかも有名です。さらに洋楽ではサイモン&ガーファンクル「サウンド・オブ・サイレンス」も映画『卒業』の主題歌として世界的に有名ですね。

しかし1985年に生まれた3曲こそがベスト・ソングであると、筆者は位置付けます。1986年以降、バブル景気へと突入していく日本における音楽シーンでの歌謡曲とロックという線引きの形骸化の中で、このような心ある曲たちは生まれていません。

かつて日本の音楽シーンにあった、庶民的な感情を喚起するワビサビが1985年の日本で生まれた3曲の卒業ソングの中に見つけることができるのです。是非、この春カラオケで歌ってみて下さい。

文・岡本貴之

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