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看護師として体験した亡くなられた方の臓器摘出手術

Kidneys symbol

私自身、これまで腎移植の手術に関わることが多かった記憶があります。

もちろん、ドナーとレシピエントを同時に手術することもありますし、亡くなられた方の臓器のみ摘出させていただくこともあります。

そこで今回は、亡くなられた方の臓器を摘出する事例について、ご紹介してみたいと思います。

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死体といえども患者さんです

私が器械出し看護師として体験した亡くなられた方の臓器を摘出する手術は、死体腎摘出術でした。亡くなられた患者さんは、病棟で死亡が確認された後、直ちに手術室に入室となります。

はじめは、亡くなられた方の手術に違和感を覚えましたが、亡くなられても、やはり患者さんです。なぜなら、これから摘出される腎臓は、他者の人生で生きるからです。

電気メスの音と手術器具がぶつかる金属音だけの手術室

もちろん、手術を開始する際は、腎臓を摘出させて頂けることに感謝し、黙祷して開腹に至ります。死体腎摘出は、基本的に心電図モニターも呼吸器も、それから麻酔器も装着しません。

亡くなられているため、心電図の波形は平坦なのはわかっていることですし、呼吸もしていないからです。

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一般的に呼吸器や麻酔器を装着していれば、機械音やアラームが聞こえたりするのですが、今回の手術はほとんど音がありません。あるとすれば、電気メスの音であったり、手術器具がぶつかる金属音であったりです。

手の震えがとまりませんでした

亡くなられた方に対する手術の目的は、すみやかに腎臓を直ちに摘出することです。死亡した人間は、細胞が活動しませんので、徐々に腐敗していきます。死体腎摘出で注意しなければならないのは、体を冷やすということです。

手術室の環境温を低く設定するのは当然のこととして、開腹した後に氷水のようなものをお腹の中に入れます。氷水のようなものは、輸液を凍らせたもので、器械出し看護師がハンマーで砕きながら、術野へ出します。

死体腎摘出術で、器械出し看護師として私が一番辛かったのはこの手技で、手のふるえが止まりませんでした。しかしながら、患者さんのことを考えると、気合でどうにかなってしまうものです。

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