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おみくじの原価はたったの1円!~おみくじの歴史とその経済効果

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初詣といえば、おみくじ。

日頃信仰心などまったく持たない人も、この日ばかりはおみくじの言葉を信じて一喜一憂しているかも知れません(笑)。

実はこのおみくじ、原価はたったの1円です。

1回100円としたら、実に粗利99%の「超高収益事業」です。

現在のような「おみくじ」を生み出した会社の名は「女子道社」。

今も日本のおみくじの6~7割は、この女子道社さんが製造されています。

なぜ名前に「女子」がついているのか、疑問に思う方もいるかも知れません。

実は、このおみくじの開発には「男尊女卑との戦い」という、意外な歴史がありました。

ここではその歴史と、おみくじの「経済効果」について語ります。

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おみくじの年間の粗利はなんと34億円!

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前述の通り、おみくじの原価は「1円」です。

これで、1つの神社あたり1回の初詣で、どれだけの「売上」になるのでしょうか。

例えば、全国のお稲荷さんの総本山である、伏見稲荷神社。

ここを例にとったリンク先の試算を、箇条書きにします。

【参考記事】
Biz.誠「おみくじの原価はいくら? 粗利益34億263万円の“ビジネス”」

【伏見稲荷神社のデータ】
・参拝者…250万人(正月三が日)
・おみくじ購入率…35%
・おみくじ購入者…85万5000人
・おみくじ総売上…8750万円(1回100円として)
・粗利益…8662万5000円
・利益率…99%

ということです。

これがこの一社だけでなく、全国に拡大するとこうなります。

・参拝者…9820万人
・おみくじ購入者…3437万人(上と同じく35%)
・おみくじ総売上…34億3700万円
・粗利益…34億263万円

この「34億」というのは、TSUTAYAの年間利益に匹敵します。

正確にいうと、TSUTAYAなどを経営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」という会社の2007年度の経常利益ですが、この企業の1年間の利益を、全国の神社は3日間で叩き出すわけです。

(お賽銭やその他のおみやげの売上は抜きで、おみくじだけで、です)

しかし、神社の維持費は毎年億単位

上の数字だけ見ると、神社はものすごいボロ儲けをしているように見えます。

しかし、神社は維持費がものすごくかかるんですね。

たとえば靖国神社の場合、年間維持費が20億と言われています。

大規模改修をする場合は500億円ということなので、何もしない年の年間維持費が20億円ということです。

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伏見稲荷神社の維持費はわかりませんが、面積だけ比較すると、ここは靖国神社の約9倍あります。

面積の大部分は山が占めているため、単純比較はできないのですが、それでも山にも維持費はかかりますし、靖国神社を大幅に下回ることはないでしょう。

(上回る可能性も十分あります)

ということは、三が日におみくじだけで約8600万円の「利益」を出したとしても、この分は確実に維持費に消えてしまうわけです。

あとはその他の時期にどれだけ参拝客を呼び込めるかですが、いずれにしても「決してボロ儲けをしているわけではない」ということがこれらの数字からわかるかと思います。

「おみくじ」誕生の歴史

おみくじを引く女性
おみくじの歴史はとても古く、最古の記録は飛鳥時代にまでさかのぼります。

しかし、現在のような形のおみくじが誕生したのは明治時代です。

明治時代は、知っての通り「男尊女卑」の時代でした。

そのため、神社でも女性神主はいなかったのですが、これに異議を唱えたのが、女子道社の創始者・宮本重胤(しげたね)氏でした。

宮本氏の見方では、神道では元々、女性を「汚れ」と見なす思想はなかったそうです。

そのため、彼は女性神主の登用を提案し、女性参政権の拡大なども訴えていました。

そのような「女性の自立」を訴えるため、明治39年に、機関誌の「女子道」を発刊します。

その資金源として現在のような「おみくじ」を考え、それを「製造・販売」する会社として「女子道社」を立ち上げたのです。

つまり、おみくじは「女性の自立の活動のための資金源」として生み出されたのですね。

もちろん、それが各地の神社に受け入れられたのは、それぞれの神社が「神社の財政を支えるため」に採用したからです。

しかし、大元となったアイディアは、「神社のため」というよりも「女性のため」に生まれたものだったんですね。

【参考記事】
しゅうなん探訪「女子道社」

それ以前の歴史

それより前のおみくじの歴史を見てみると、下記のようになります。

・飛鳥時代…謀反の成功をくじで占う(有間皇子)。
 →記録が残っている最古の例。

・平安時代…「くじ」という言葉が初めて登場する。
 →「歌占」も登場する。現在の「和歌おみくじ」の原型。

・鎌倉時代…「くじ」「みくじ」の呼び分けがされる。
 →天皇や将軍が後継者をくじで選ぶ例も出てくる。

・江戸時代…「みくじ本」が出版される。

・明治時代…神仏分離令によって、神社が独自のおみくじを作るようになる。
 →「おみくじ業者」(女子道社)が登場する。

【参考記事】
おみくじの歴史


以上、おみくじの「経済効果」と、その誕生の歴史について語りました。

もし来年、凶を引いてしまった時にでも、気を紛らわすために思い出していただけたら幸いです。(笑)

                        

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