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中国の夜行バスはブルートレイン式 – 2012年・雲南省旅行での体験談

2013.11.20

中国の夜行バスはブルートレイン式 – 2012年・雲南省旅行での体験談 はコメントを受け付けていません

中国にも夜行バスはあります。

ここでは筆者が雲南省(内陸部・タイとの国境付近)で利用した経験を書きます。

座席ではなく、二段ベッドで寝るスタイル

まず衝撃を受けたのが「座席ではない」ということです。

ブルートレイン(寝台特急)のように二段ベッドが並んでいて、そこで完全に体を伸ばして眠るスタイルなんですね。
(おそらく日本にもそういうスタイルの夜行バスはゼロではないと思います。ただ、それはブルートレインのように「観光用」としての要素が強いでしょうし、これが普通であるというのが中国の夜行バスの特徴と言えます)

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乗った瞬間は、わくわくすると同時に「誰かが使った形跡のあるベッドや毛布は嫌だな」と思いました。

しかし、ベッドも毛布も「普通に清潔」であり、そんな所でも「中国も完全に経済大国になっているんだな」とあらためて感じました。
(この時2012年でしたが、08年から中国に行っていた自分は、この変化をかなり痛切に感じていました。もちろん嬉しいことです)

料金は1500円程度

料金は100元でした。13年11月のレートで換算すると「1600円」ですが、当時は円高のおかげで「1200円」でした。なので、間をとって「1500円」ということでいいかと思います。

日本の夜行バスは安いもので3000円程度からありますが、ベッドで足を伸ばして眠れる、というものが仮にあったとしたら、間違いなく1万円近くするので、そう考えると「日本の6分の1の値段」ということができるでしょう。

このように、安くて快適な「二段ベッドバス」でしたが、唯一難点だったのは「足の臭い人も乗っている」ということです。

中国人は基本的に、日本人ほど臭いに敏感ではありません。
口の臭いでも体臭でもそうですが、足の臭いも同じです。

日本人でも「オジサン」なら臭い足のまま平気でこうしたバスに乗るでしょうが、男性でも20代、30代くらいであれば、おそらく出発前にどこかで足を洗ったり、靴下を変えたりして、極力足の臭いがしないようにすると思います。

しかし、中国の場合は若い世代でも割りと平気で日本の「オジサン」のようなことをするので、車内はかなり「足の臭い」がしました。

それが唯一の難点でしたが、人間、臭いには割りとすぐ慣れるもので、30分ほどしたらもう気にならなくなっていました。

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中国特有の暴走運転は…多分なし

中国でタクシーやバスに乗った経験のある人は、「あの暴走運転で夜行バスを動かされたら怖い」と思うでしょう。筆者は天津に留学していた頃、大学の社会見学のようなもので長距離バスに乗りましたが、ものすごい運転でした。

「外国の学生を50人預かっている」というプレッシャーをまったく感じさせない運転で、まるでカーレースのように猛スピードで車線変更をしたりしながら、クラクションも連打しているのです。

これは誇張ではなく、本当にハリウッド映画などの「荒っぽい運転のシーン」にそっくりでした。

筆者を含めて乗り合わせた学生全員楽しんでいましたが、「これを夜行バスでやられたら少し怖いかも知れない」と思っていました。
(特に2012年の当時は、日本で大きな夜行バスの事故があったばかりだったので)

ただ、乗ってみると熟睡している間にいつの間にかついていました。
なので、運転が安全だったか危険だったかわからないのですが、揺れに敏感な筆者が一度も起きなかったということは、おそらく安全運転だったのだと思われます。

(これは、天津と雲南という違いもあるかも知れません。都会で車両の多い天津と比較して、雲南は車両が少なかったのだと思われます。また、時間帯の違いもあるでしょう。*天津は昼でした)

こうした経験から、運転の安全面についてもひとまず保証できるかと思います。

乗り遅れても次の便に乗せてくれる優しさ

「中国人は反日的」というのは完全な思い込みで、旅行や生活をしてみるとわかりますが、ほとんどの中国人は親日的です。
(日本人だけでなく、誰に対しても基本フレンドリーです)

自分は昆明(クンミン *雲南省の首都)のバスターミナルを出発する時に、バスに乗り遅れてしまったのですが、事情をカタコトの中国語で話したら、次の便で乗せてもらうことができました。

初めての夜行バスで、初めての雲南省だったので、乗り遅れた時は真っ青になりましたが、あっさり解決してホッとしたのを覚えています。

中国旅行では、何かトラブルがあっても筆談である程度通じますし、大抵おおらかに対応してもらえるので、あまり焦らないでいいかなと思いました。

最後に余談ですが、この夜行バスは女の子も一緒に乗ります。自分の時は、自分の下段と、頭をつき合わせる一つ前方のベッドがかわいい女子大生風の女の子だったので、何となくラッキーと思いながら、車に揺られていました。

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