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インドで子供と鬼ごっこ~「バクシーン」と叫ぶ変な外国人は私です

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実際に行くかはわからないけれど、誰しもが「何か」興味を抱く、そんな国「インド」。そんなインドにある大きな問題、それは貧困です。

街に出れば「バクシーシ!(施しを!)」と、多くのインド人が外国人観光客を囲む姿は、インド中どこに行っても見ることができます。でも実はこの行為、大体「お小遣い稼ぎ」なんです!

本当に施しの必要な人もいますが、多くの場合「苦労せずにお金稼げりゃOK!!」という、とても欲望に忠実な思考でバクシーシをねだります。それが一般的インド人です。

施しをあげたインド人が、目の前でタクシーに乗って、どこかに行ってしまったこともありました。タクシーっておいおい。

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バクシーシを求められたので、バクシーシ返ししてみた

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ある時、インド人の少年に「1ルピー・・・バクシーシ(施しを)」と悲しげな表情で、お金をねだられたことがありました。

1ルピーなんて日本円でたった「2円」ですから、あげてもいいのですが、この子供の後ろに、何人もの子供が待ち構えているのが見えていました。これは明らかに、インドではよくある「組織的小遣い稼ぎ」の手口です。

一人にお金をあげたら次から次へと「バクシーシ」と求められるでしょう。ここで僕が彼らにお金を与えるのは簡単です。ですが、それは僕にとっても彼らにとっても良い時間、いい経験になるとは思えませんでした。

そこで僕はなんとか彼らにお金を与える代わりに、普段はありえない時間を共有したいと考えました。そうすれば、彼らにとっても、僕にとっても面白い経験になると感じたのです。

そうして考えついたのが「バクシーシ返し」でした。

普段、少年たちは「バクシーシ(施しを)」と人に求めるのには慣れていますが、リッチなはずの日本人に「バクシーシ」を求められる経験はきっとないはずです。もちろん、僕も「バクシーシ」を人に言った経験はありません。
お互いの初体験がぶつかり合う瞬間を今から作り上げるのです。

いよいよ「バクシーシ返し」を実践

ターゲットは言うまでもなく目の前にいる子供たちです。

少年が「1ルピー。バクシーシ」と手を伸ばした瞬間に、「1ルピー。バクシーシ」と僕もまったく同じように手を伸ばしてみました。一瞬、呆気に取られた少年でしたが、たちまち笑顔になりました。「楽しいもの見つけた!」とでも言わんばかりの全開の笑顔でした。

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「ワンルピー!!」少年はもっと大きい声で叫びながら、僕に手を伸ばしました。すかさず、僕ももっと大きな声で「ワンルピー!!」と彼のものまねをしました。

すると今まで後ろに控えていた子供たちが、僕を取り囲みながら「ワンルピー!!」の大合唱を始めたのです。もうこの時点で、彼らの目的は「お小遣い稼ぎ」から「変な外国人と遊ぶ」に変わっています。

いつの間にか大人まで巻き込んだ鬼ごっこに

それから、街全体を使った「バクシーシ鬼ごっこ」が始まりました。子供たちが「ワンルピー」を叫びながら逃げる。僕が「ワンルピー」を叫びながら追いかける。ルールはただそれだけです。汗だくになって子供たちを追いかけました。
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子供たちの住む街は、貧しい漁師だけが住む小さな街です。小さい街ながらも「子供だけが知っている裏道」があるのは全世界共通なようです。僕は少年たちをいつのまにか見失ってしまいます。しかし、少年たちはまた、いつのまにか目の前に現れるのです。

「これがインドの神秘か!!」と思ってしまうほど、見事な鬼ごっこテクニックでした。

その後1時間以上、彼らとの鬼ごっこを楽しみました。いつの間にか大人も参加していて、結局計20人近くのインド人と鬼ごっこすることになったのでした。しかし、別れの時間はどうしてもやってくるのです。

少し悲しいお別れの時間…

鬼ごっこ開始から約一時間後、疲れきった僕を笑うインド人たちに、「もうホテルに帰る時間だ。」と言いました。すると、「何故もう帰るんだ?悲しいぞ!」と、僕の帰りを止めようとするのです。

僕の予定など一切聞きません。本当にわがまま、ほとんど怒号をあげて口々に「帰るな!」「まだ早い!」と叫ぶのです。

彼らはもう僕にバクシーシを求めませんでした。それでも僕の滞在時間を少しでも長くしてくれとお願いしてきたのです。悲しいから、寂しいからと。少し「うるっ」ときました。

僕は、特別な経験ができたと嬉しく感じる反面、この愉快なインド人と別れるのをいつのまにか、寂しく感じるようになっていました。

それでも、お別れの時間はやってきます。最後にみんなで写真をとってお別れをすることを提案しました。その瞬間「カメラで撮影してくれるの!!」とインド人はみんな思いっきり興奮。カメラに夢中でみんなお別れの寂しさなんて、どこかに行ってしまったようでした。こっちは少し寂しかったですけどね(笑)
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インド人はとにかく「欲望」に忠実です。お金が欲しい時には、形はどうあれお金を楽に得る方法を考えます。そこには罪悪感も世間体もありません。しかし、楽しい時は「楽しさ」を体、声、表情で精一杯表現し、悲しいときは同じように「全て」でその悲しさを伝えます。

まっすぐでパワフルすぎる思考を多くのインド人が持っています。日本では「わがまま」と言われるその思考は、時にトラブルの原因にもなります。

しかし、楽しいときに全力で笑い、悲しい時に全力で泣き、金が欲しいときは手段を選ばないインド人の姿勢には、現代日本人が学ぶべきポイントは多いかもしれません。

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