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風俗業界(デリバリー)のSEO事情 -担当ライターが語る現場 –

2014.02.26

風俗業界(デリバリー)のSEO事情 -担当ライターが語る現場 – はコメントを受け付けていません

私はSEOのライティングを、複数の企業さんからお受けしています。

その中に風俗関係の会社さんがあるのですが、そのお仕事で学んだことを書かせていただきます。

ポイントをまとめると、

・とにかくいい文章を書く

・しかし、キーワードの配合もしっかり意識する

→いい文章でも、訪問者の属性がずれると直帰率が上がり、検索エンジンの評価が下がる。

・風俗業界はSEOが弱い

→他の業界でも企業のサイトは全体的にテキストが少ない。

・個別のお店が、ランキングサイトを超えることは可能

→ランキングサイトが最上位に来るより、超優良店のサイトがトップに来る方が、ユーザーにとっても実はありがたいから。

(他と比べるまでもない、というレベルの優良店の場合に限る)

ということです。以下、詳しく書いていきます。

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風俗業界のSEO事情

クライアントさんのジャンルはいわゆるデリバリーで、サイトを見る限りかなりの優良店です。

そのお店(というよりグループ)は、お客さんは十分いて、どちらかというと供給(女性の人数)が追いついていない状況だそうです。

なので、女性の求人を増やしたいということで、求人ページのライティングをお任せいただいています。


■中身のあるテキストを増やす

やっていることはとてもシンプルで「中身のあるテキストを増やす」ということです。

具体的な内容は、クライアントさんとの約束があるため書きませんが、多くの人が想像するような、

・働いている女性の体験談
・風俗のお仕事を始めた理由
・性病を防ぐためにどうするか
・指名を増やすためにどうすればいいか

などです。女性のための求人サイトなので、女性が読みたいと思ってくださるような記事を書く、というわけですね。

ルールとしてはとてもシンプルなのですが、それだけに難しいこともあります。

何しろこちらは男性なので、女性の気持ちになりきるというのがまず難しいですし、病気の予防など勉強も必要です。

ただ、やっぱりそういう記事は書いた後が気持ちいいですし、書いていて知識とか世の中に対する正しい見解とか、いいものが蓄積されていくので、ライターにとってもこういう正統派のSEOの方がいいのだと、あらためて感じました。

いい記事を書きながらも、キーワードの配合はやはり重要

「いい記事さえ書いていれば、キーワードの配分などどうでもいい」というのは間違いのようです。

確かにいい記事だとアクセスは増えるし、熟読率も上がるようですが「ターゲットがずれてしまう」ことがあるのです。

私が最初に書いた記事は、そのお店がある県内の、各エリアの地域情報でした。

(本当は「各エリア」という大雑把なものではなく、もっと細かいのですが、それは伏せさせていただきます)

担当者の方の狙い通りアクセスは増えたのですが、「男性のアクセス」が予想より多かったそうです。

(男性か女性かは、検索のキーワードでわかります)

「別に、男のアクセスだって増えてもいいじゃん」と思われるかも知れませんが、デメリットもあるのです。

というのは、男性用のページではないので、訪問してくれた男性が「あ、このページは違うや」と思って、すぐに別のページに行ってしまうんですね。

これはサイトのクオリティが悪かったというわけではないのですが、検索エンジンからしたら「つまらなかったから、すぐ離れた」と判断されてしまいます。

(これを「直帰率が高い」といいます。直帰率をできるだけ下げるのが大事なんですね)

なので、良いサイトであっても狙い通り女性を呼び込まなければ意味がない。

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でも、それが最初できなかった。それはなぜか?と考えた時、「女性向けのキーワードが不足していた」という結論に達したわけです。

つまり、「良い文章を書くこと優先で、キーワードは意識しなくていい」というスタイルで書いた結果、

「良い文章ではあるけど、キーワードが不足している」という状態になったわけです。

もちろん、最初から100%の成功などないですし、「良い文章」という一番重要な部分は満たせたので、それはそれでいいことです。

(いい文章といっても、上には上がいくらでもいるのですが)

何にしても、「正しいことをしつつも、基本的なテクニックも織り交ぜる必要がある」ということを、この時痛感しました。(SEO以外でも言えそうですね)

風俗業界はSEOが弱い

これは担当者の方(WEB制作会社の方)が言われていたことで、本当かどうかはわかりません。

(そもそも、強いか弱いかは、見る人の主観で変わってきますし)

ただ、その方いわく「弱い」そうです。

具体的には「テキストが全然ないサイトばかり」ということです。

(他のジャンルでも、企業のサイトは全体的にテキストが少ないそうです)


■上位は確かに、ランキングサイトばかり

この系統のサイトを検索したことがある男性はわかるかと思いますが、上位に出るのはお店の個別ページではなく、軒並み「ランキングサイト」です。

もちろん、その地域のお店が一斉に見られるというのは、利用者にとってもいいことでしょう。

なので、ここまでは「割と便利な検索結果」だといえます。

しかし、ランキングサイトから「一番いいお店」を探すのは意外と面倒だったりしますよね。

「絶対にここが最強」というお店がトップで出てきてくれたら、それが一番楽なわけです。

(そのお店のサイトを見た瞬間、「もう他と比べるまでもない」と感じるくらいのレベルですね)

そういうお店のサイトだったら、確かにランキングサイトを上回る価値があるわけです。

(検索するユーザーにとって、利益があるわけですから)

要は「ランキングサイトに勝てるのか?」ではなく「うちのサイトが上に行った方が、利用者にとってメリットがある」というようなお店、サイトを作るということが大事なのです。

SEOは最終的に「そのサイトが上位に行くことの意味」に突き当たります。

なので、最後は「SEO、SEOにあらず」というか「SEO=経営そのもの」とか「SEOは愛である」という結論に達します。

(キレイ事ではなく、最も利益を追求した結果として)

風俗のような世間的には不まじめに思われがちな分野でも、少なくともSEOに関しては、こういう真面目な競争が行われています。

(SEO以外でもそうだと思いますが、私が現場を知っているのはSEOだけなので)

参考にしていただけたら幸いです。

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