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外注ライターの費用対効果を上げるある会社のチャットワーク活用術

2014.02.25

外注ライターの費用対効果を上げるある会社のチャットワーク活用術 はコメントを受け付けていません

SEOでは外注ライターさんの活用が必要不可欠です。

お金があればいくらでもいいライターさんを雇えますが、現実にはコストパフォーマンスも考える必要があります。

つまり「安いお金でいかに働いてもらうか」ということです。

ここでは、私がライターの側として見た、ある会社さんのテクニックを紹介します。

(特に企業秘密のようなものではなく、一般の企業でもやられている人材マネジメントなので、問題はありません)

*なお、最後まで読んでいただくとわかりますが「ライターを道具として使おう」という文章ではありません。むしろ真逆です。

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ライター同士を競争させる

人間は競争が大好きです。これは動物としての本能なので抑えることはできません。

これを刺激すると、同じ報酬でもよりいい仕事を、ライターにしてもらうことができます。

実際に私が雇われた中で見た実例を紹介します。

チャットワークで、全員の仕事状況を見せる

チャットワークは、「LINE」のようなものです。

(あれがもっと仕事向けになったもの、と思ってください)

その会社さんはチャットワークを使い、下のようなやり方をしていました。

・記事のタイトル一覧を見せる
・「書きたい記事がある人は、早いもの勝ちでお任せします」と言う
・手を上げてくれた人を、まず褒める
・そして、実際に書いてくれたらさらに褒める
・週間、月間のランキングを出す

というやり方です。


「早い者勝ち」が効果的な理由

個別に連絡して「この記事を書いてくれますか?」だと、ライターはえてして返事が遅くなります。

人間は基本的に怠け者なので、急ぎの用事でなければ「書こうかな、どうしようかな」と迷っている間に遅れることはよくあるのです。

これが「早い者勝ち」だと反応はまったく違います。

明らかにやりたくない仕事なら手は挙げないでしょうが、「迷うレベル」だったら、「とりあえず挙げる(お金にもなるし)」ということは多いのです。


褒めることによって、競争心を刺激する

学校時代からそうだったと思いますが、人間は「自分以外の人が褒められている」というのが嫌いです(笑)。

逆に、みんなが見ている場所で自分が褒められると、とても気持ちがいいものです。

なので、その会社さんは「常にみんなの前で褒める」ということをしていたわけです。

それを狙っていたのかどうかはわかりませんが、少なくとも現象としてはそうなっていたので、「学校みたいでやだな」と思い、私は離れてしまいましたが(笑)。

一人だけが突出している場合はどうするか?

このやり方で問題があるのは「一人だけが突出していた場合」です。

その人がどんどん仕事を持っていき、どんどん褒められて、ランキングも毎回1位となると、他の人のモチベーションが下がってしまうんですね。

この場合の対処は簡単で、「その人だけ個別のやり取りに切り替える」だけでOKです。

「○○さんは実力もスピードも圧倒的なので…」といえば、○○さんも喜んで個別のやり取りに応じてくれます。

その他の人は、チャットワーク上で「○○さんはどこ行ったんですか?」などと聞いたりしません。

(普通の職場と違い、あくまでクラウド上の付き合いなので)

そのため、何も問題なくあっさり解決します。

(実際にその会社さんがそうしていたかはわかりませんが、このやり方で問題ないはずです)

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褒める時は、具体的に褒めよう

これはライターの使い方に限ったことではないですが、「具体的に褒める」というのは大切です。

毎回毎回「早いですね」「いい記事ですね」では、聴いている方も飽きるからです。

そして「誰に対しても言ってるじゃん」と思い、やがては「単語登録で、すぐに出るようにしてあるんじゃないの?」と思ってしまいます。

(実際「ありがとうございます」などは、誰でも登録していると思いますが)

なので、下のような感じで具体的に褒めるのが効果的です。

「さすが、嵐の記事を書かせたら、Aさんが一番ですね」
「冒頭にまとめがあるのが、わかりやすくていいですね」

というような感じです。

ぶっちゃけ「全文はしっかり読んでいない」という状態でもかまいません。

「どこか一部分だけ」しっかりと読んで、そこを具体的に褒めるだけでも「あ、全部細かく読んでくれたんだ」と相手は思います。

さらに言うと、「序盤」よりも「中盤」「終盤」の文章を褒めるとより効果的です。

序盤だと「最初の方を読んだだけかも」と思うかも知れませんが、中盤や終盤の場合「全部読んでくれた」と思われやすいからです。


そういうテクニックを知っている人もいるが…

こういうテクニックは、毎日何かを考えながら生きていれば、自然と身につくものです。

なので、相手も当然知っていることがあります。

ただ、それはそれでいいのです。

相手も「ははーん。やっているな」と思うだけですし、報酬さえしっかり払えているのであれば問題ありません。

そして、そういうテクニックを使っているということは、少なくとも「良好な関係を保ちたがっている」ということなので「私を軽視してはいない」と感じてもらえるのです。

少なくともテクニックすら使わない人よりは、断然好印象です。

しかし、やはりお世辞でなく本音で褒められるなら、それが一番いいです。

ここから「人間の使い方」の理想の話になります。

理想的なライターの使い方は?

ここまで書いてきたテクニックの根本にあるのは、「人間は、他人から認められたい生き物である」ということです。

それがせせこましい競争に発揮されることもありますが、逆に「認められたら、どんな大変な仕事でもやり遂げる」ということも言えるのです。

(人間の尊厳、みたいな感じですね)

つまる所、理想的なライターの使い方というのは、「ライターを安く雇って利益を上げよう」ではないのです。

「今はこれしか払えない。しかし、このお金で最大限、ライターさんと世の中と、自社がよくなるようにしよう」と考えることなんですね。

そのために「スマイル=ゼロ円」を活用するわけです。

これはもちろん、ライターを雇うことに限らず、すべてのビジネスにおいて言えます。

資本主義のシステム上、雇われる側は「自分が達成した売上の一部」しかもらえないのですが、その物理的な現実は、「人間の心」によって超えることもできるのです。

(というより、それ以外では超えられないんですね)

「ライターの使い方」一つをとっても、最後はそういう真理に行き着くものです。

参考にしていただけたら幸いです。
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