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ヘッドハンターは超エリート?~いえ平凡なサラリーマンでもなれます

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ヘッドハンターと聞くと、カッコいいイメージを持つ人が少なくないのではないでしょうか? 企業のトップエリートと隠密裏に会い、高額な年俸で引き抜きを提案する。相手のことを探偵顔負けにとことん調べ上げて、殺し文句で転職を決意させる。

スパイのようにこそこそと動き回り、ときにはかなり危ない橋も渡らなければならないこともある。私はそんなイメージを持っていました。自分がやってみるまでは。

実際には普通の仕事です。ごく平凡なサラリーマンからヘッドハンターに転身した経験を持つ私が覗いた、業界の裏側を少しだけ暴露します。

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すごい学歴や経歴は不要?

私がヘッドハンターになったのは、ほんの偶然からです。転職をしようと思っていたときに、たまたま友人から「ヘッドハンターをしている知人」を紹介されたのがきっかけでした。

「眼光鋭いスゴイ人」を想像していましたが、お会いしてみると意外と普通の人。どんな転職先があるのかと相談しているときに、彼から「私のような仕事をしてみませんか?」と誘われたのです。

まったく考えもしていなかった仕事ですし、自分にできるとも思えませんでした。当時の私は、「ヘッドハンター」というのはハーバード大学とかケンブリッジ大学でMBA(経営学修士号)を取った人がなるものだと思っていました。

私はそんなカッコいい学歴も経歴もありませんし、英語もできません。特別な資格といえば、せいぜい「珠算2級」くらいでたいしたものは持っていないのです。

「私には無理でしょう?」と答えましたら、軽く「いや、できるんじゃないですかー」との返事。「人を探しているハンティング会社があるので、よければ紹介しますよ」と言われ、面接を受けてみることになりました。

なるのは意外と簡単でした!

本音では自分がそんな仕事に向いているとも思えませんでしたし、受かるはずもないとも思っていました。ただ、「ヘッドハンター」という響きの良さに、「なれるものなら、やってみたい」と感じてもいたのです。私は単にあこがれだけでチャレンジしました。

そして、3回ほど面接を受けると合格してしまったのです。年俸もこちらの希望額通りに提示されました。受かった時には、「本当に私みたいのでいいのですか?」と聞き返してしまったほどです。

意外と普通の経歴の人たちばかり!?

私が入社したのは、コンサルタント(ヘッドハンター)が30人ほどの会社でした。さぞやそうそうたるキャリアの人たちばかりなのだろうと想像していましたが、周囲の人たちの経歴を尋ねてみると意外なほどに普通です。

正直なところ、「東大卒が半分くらいいたらどうしよう?」と心配していたのですが、ひとりもいませんでした。これまでに70~80人ほどのコンサルタントにお会いしましたが、東大卒にはお目にかかったことはありません。

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ハーバードやケンブリッジもいません。MBAを持っている人には数人お会いしましたが、海外の名門大学というわけではありませんでした。中には高卒という人もいました。

私の在籍した会社でも、旧帝大の国立大学出身者はひとり。いわゆる一流私大の出身も3人だけと、特に「高学歴」というわけでもありません。少し英語ができるという人は何人かいましたが、流暢に使える人はひとりだけでした。

人材系の会社出身者が多いです

経歴も「日本を代表する一流企業」出身という人はとても少なかったです。大手総合商社やシンクタンクなどの出身者もいましたが、一番多かったのは人材紹介・派遣系でした。人材系の会社で働いた経験のある人たちが、ある程度自由のきくハンティング会社に流れ込んでくるという感じです。意外と中堅企業の出身者が多いのには驚きました。

ヘッドハンティングといっても、普通の人材紹介の延長線

ヘッドハンターが扱うポジションは、「企業の社長や役員クラス」というイメージをお持ちの人も少なくないでしょうけれど、実際にはそんな案件はめったにありません。年収3千万円とか1億円などというものを扱える人はごくマレです。そんな求人は日本中探してもたまにしかないのです。

ハンティング会社が扱っている案件の平均がどれほどなのかは、統計がないのでわかりませんが、私の印象では、年収で800万円~1000万円程度が標準だと思います。メインのターゲットは30代のマネージャークラス。40代以上ということもありますが、それほど多くはありません。

一般の人材紹介会社の主なターゲットは20代~30代前半の一般社員クラスなのに対し、ハンティング会社が扱うのはそれより少し上という程度です。ハイスペックなポジションばかり、というわけではありません。

1人紹介すれば、数百万円の実入りがあります!

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高額な人材を扱わなくても、ビジネスとしてなんとかやっていけるのは、利益率が高いからです。1人の人材を紹介すれば30%前後の手数料がクライアントから支払われます。年俸1000万円の人材なら300万円程度の収益が上がります。年に10人紹介できれば3000万円入るわけです。

クライアントがベンチャー企業の場合などには、リテーナーと呼ばれる前渡金を200万円~300万円ほどいただくこともあります。これは、たとえ人材を紹介できなくても返しません。オフィス経費以外には大したコストはかからないため、かりにコンサルタントに半分を給与として支払っても、会社にはかなりの粗利が残ります。

一般の人材紹介業の場合、求職者との面談用にスペースが必要なため、都心の一等地に大きなオフィスを構えなければなりません。登録者数を増やすために、宣伝広告費も使います。そのコストは膨大なものです。

それに比べてハンティング会社では、コンサルタントは外に出て候補者と面談するため小さなオフィスで十分。宣伝もしません。利益率が高いため、そこそこ稼げるビジネスになるのです。

ハンティング会社もさまざまですので、中には超エリート集団が高給な人材だけを扱っているところもあるのかも知れませんが、数は多くはないでしょう。ヘッドハンターの仕事は、意外と普通です。

By 水の

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