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統合失調症治療における医師との信頼関係とセカンドオピニオン

2014.01.06

統合失調症治療における医師との信頼関係とセカンドオピニオン はコメントを受け付けていません

統合失調症の治療では医師との信頼関係がとても大切になります。

場合によってはセカンドオピニオンの利用を考えてみることも必要になるかもしれません。

治療を行っていく際には、医師の判断・選択に対して疑問を感じることも少なくはないでしょう。

たとえば、最初のうちはしっかりとした診断が下らなかったのに、半年近くした時点で初めて統合失調症と診断された。

このような場合、もう少し早く治療開始してくれれば・・・とうらめしく思ってしまうことでしょう。

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しかし、統合失調症は長年精神科として働いているベテラン医師であっても診断が難しい病気だと言われています。

判断のためのガイドラインというものも設定されていますので、それに従った判断を下さなければならないのです。

取り返しのつかなくなる被害をもたらす誤診

逆のことを考えてみましょう。もしも統合失調症でないのにそうであると誤診が下って強制入院させられた場合。

本当は病気ではないのに病院に半監禁状態となってしまうわけです。考えてみるだけでゾッとしますね。

周囲からの偏見などもいまだに強いので、誤診は取り返しのつかない大きな被害を生じさせてしまいます。

このように考えますと、やはりある程度慎重に判断せざるを得ない部分はあるのでしょう。ちなみに診断基準によると、症状が一か月以上・半年以上継続することが指標となっている場合もあります。

すぐに診断を下すことができないため、ある程度の期間を設けて観察をしていく必要があるのです。

医師の側には、上記のような深刻な事情も存在しているのだ、ということをしっかりと理解しておくようにしましょう。そうすると信頼関係を築きやすくなることでしょう。

医師との巡り合いは偶然のもの

統合失調症は、医師・本人そして家族の3者が密接に連携しながら治療を続けていかなければなりません。

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お互いの間に信頼関係を築くことができなければ、治療の中断に繋がってしまいかねませんし、継続したとしても十分な効果が上がらない可能性もあるでしょう。

しかし、患者・家族にとって医師との巡り合いはほんの偶然のもの。自分で選んだわけではないことが多いでしょうから、いきなり信用するのも難しいかもしれません。ではどうやって互いを信じあっていけばいいのでしょうか?

治療方針・方法などを家族自身もしっかりと理解する

ご家族の中には、統合失調症との診断がショックだったあまりに、医師の話を十分に聞いていないようなケースがよくあるそうです。それなのに「聞いていない」と反応してしまう。

闘病生活は家族に対しても大きな負担をかけるので、しょうがない面もあるかもしれません。

しかし、適切な治療を続けていくためには、治療方針・方法などを家族自身もしっかりと理解していかねばなりません。

本人は妄想や幻覚などの影響で冷静に判断できないことも多いので、家族が常にサポートをしていかねばならないのです。

参考記事:統合失調症患者をどのようにサポートしていくべきか?

医師の説明を十分に聞くというだけではなく、自ら積極的にたずねていくようにするといいでしょう。

どのような計画で治療をしていくのか、どんな症状・状態なのか。これを聞いて、医師の側はこれを説明していく。このような地道な作業を繰り返していく中で、三者の結束が高まっていくわけです。

転院の決断は慎重に

統合失調症の治療は非常に長期間にわたります。ですから、家族と医師との信頼関係(ラポール)がなければ、十分に対応していくことができない可能性が高くなってしまいます。

医師の中にも「レベル」というものが存在していますので、より腕の良い医師に任せたいと思うこともあるかもしれません。

このような場合には、家族の決断の元、治療の場を変えることを検討していくこととなります。

しかし、少しの疑念・不安だけでスパッと転院を決断してしまうのは良策ではありません。病院を変えればその分だけ治療が遅れてしまうこともあります。

もしかすると、医師なりの言い分があるかもしれません。他の病院に移っても、何ら対応が変わらないということすらありうるのです。

統合失調症の治療方法はある程度決まっているのですから、当然と言えば当然かもしれません。

迷わずにセカンドオピニオンを

医師・病院に対して不満・不安を感じる場合には、迷わずにセカンドオピニオンを受けるようにしましょう。必要に応じて3か所以上の施設を巡るのもいいかもしれません。

その上で、今治療を受けているところが良いのか悪いのかということを確認していくようにしましょう。

医師の側に遠慮してしまう方も少なくはないようですが、今やセカンドオピニオンは当たり前となっていますので、気兼ねする必要はありません。

家族の納得という要素も重要ですが、基本となるのは本人の納得。医師と本人との相性なども含めて比較検討をしていくようにしたらうまくいくかもしれません。

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