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投資信託の「基準価額」の意味 -「価格」だとなぜ間違いなのか

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投資信託には「基準価額」という言葉があります。

基礎的な用語ですが、しっかり理解されていないというのが現実です。

ここでは基準価額とは何か、わかりやすく説明します。

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投資信託の「基準価額」とは何か?

これは、会社でいうなら「時価総額」です。「この投資信託には、これだけの価値がありますよ」ということですね。

それだけの価値があるということで、実際に売買される時もこの金額になることがほとんどです。

なので、しばしば「基準価額」ではなく「基準価格」と混同されることもあります。

しかし、本当は「価格」では間違いなのです。その理由を説明します。

■価格と違い、販売者が自由に操作できない

たとえばお弁当の価格であれば、販売者が自由に決めることができます。しかし、投資信託の「値段」は、販売者が自由に決めることができません。

なぜかというと、投資信託の価値は「外部まかせ」だからです。

つまり、世界の経済情勢や、その投資信託が投資している株などの価値と一緒に変動するということです。

■そもそも、投資信託とは何か

投資信託というのは「一つの株券」のようなものではありません。「いくつもの株や債券の集合体」です。

いわば「福袋」のようなものなのですね。

プロの投資家が「A社とB社とC社に投資すれば間違いないです。これらの株を私がうまく運用して増やすので、私にお金を預けてくれませんか?」というのが投資信託なのです。

(実際にはこれに外国の債券や不動産などあらゆるものが混ざって、もっと複雑になっています)

このように「たくさん詰めあわせている」一つ一つの銘柄を見て、それぞれの価値を計算します。

それを合計して「このセット(投資信託)の価値はこれだけ」としてはじき出すのが「基準価額」なのです。

投資対象の価値を、投資信託の販売者は自分で決めることができないので、投資信託の「価格」は存在しないのです。

ただ世間が決めた「価値」だけが存在しているわけですね。

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「配当すると基準価額が下がる」のはなぜ?

よく「ファンドが配当金を出すと基準価額が下がる」と言われます。この理由を説明しましょう。

基準価額は「投資信託の総資産÷口数」で出します。たとえば、その投資信託に合計1億円が集まっていたとしましょう。

そして、これは100人の投資家から集めたものだったとします。
そうすると、

「1億円÷100口=100万円」となります。この投資信託の基準価額=100万円ということです。

■この投資信託が分配金を出したら?

ここで、この投資信託が100人の投資家たちに分配金を出したとします。「1人10万円」だったとしましょう。

そうすると「合計1000万円」を放出するので、総資産は「9000万円」になります。それを1億円の時と同様に人数で割るので、

「9000万円÷100口=90万円」となります。

分配金を出したことで、この投資信託の基準価額は10万円下がってしまったわけです。

■分配金を出しても基準価額を下げない方法は?

これは簡単で、「1億円を運用して、もっと稼げばいい」のです。

上の場合問題なのは、「増やせないまま分配金を出した」ということなんですね。

本来投資信託というのは、「増えた時だけ分配金を出す」ものです。

なので、たとえば1億円を「1億1000万円」まで増やした後で分配すれば、1人100万円を払ったとしても、基準価額は最初の「100万円」のままでキープできるんですね。

増やしもしないで分配をすると、基準価額が下がってしまうわけです。では、なぜ基準価額を下げてでも分配をする投資信託があるのでしょうか?

■分配をしないと、儲かっていないのがバレてしまう

投資信託は、投資家に利益を分配してなんぼです。それができないとなると「この投資信託はダメだ」という噂が立ってしまいます。

なので、そういうイメージの悪化を防ぐために、投資信託は利益が出ていない時でも「とりあえず分配」をするんですね。

この、利益が出ていない時に出す分配金を「特別分配金」といいます。

投資家にとってはボーナスがもらえたようで嬉しい気がしますが、何のことはない、自分が払ったお金の一部が戻ってきただけなんですね。

むしろいろいろ手数料や人件費が引かれているので、マイナスなのです。(その後、その投資信託が挽回して利益を出してくれない限りは)

分配金のこういう裏側を知らずに投資信託に手を出すと損するだけなので、事前にしっかり勉強をしておく必要があります。

「そんなこと誰でもわかるだろ」と思うかも知れませんが、実は意外とわかっていない人が多いのです。

■分配金を出している投資信託は、とりあえず人が集まる
上のような「意味のない配当」はタコが自分の足を食べるようなものなので「タコ配(タコ足配当)」と呼ばれています。

にも関わらず、このタコ配をやった投資信託に新規の投資家が集まるということがよくあるのです。

「よくわからないけど、とりあえず分配金が出ているらしい」といって、初心者の投資家の方々が手を出すんですね。

そうして手を出してもらえれば急場はしのげるので、ファンド側としてはありがたいわけです。

少し勉強すればわかるような分配金の裏側すら、このくらい知られないまま投資の世界は動いているわけです。

投資で稼げない人が多いのも当然かもしれませんね。

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