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世界に22種類のドルがある理由は?~イギリス領だった香港がなぜ?

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外貨預金やFXの世界に足を踏み入れると、あらためて「○○ドル」の種類の多さを実感します。

「バハマ・ドル」などのマイナーなものも含めて世界に22種類ありますが、その中の主だったものを紹介します。

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香港ドル

まず一番メジャーなのが香港ドルでしょう。「香港はイギリス領だったのに、何でドル?」と思う人も多いでしょう。

イギリスだったらポンドになるはずだからです。実は、この「香港ドル」という名前は外国人が呼んでいるだけなのです。

現地に香港ドルという通貨はないんですね。現地の人々は「港幣」(香港の貨幣、の意味)などの呼び名を使います。

通貨の計算はドルやセントの仕組みと同じです。「100セント=1ドル」という仕組みですね。

ただ、この時も呼び名が違います。ドルは「圓」と呼び、セントは「毫」と呼びます。

(正確には毫は10セントからです。1セントは存在しません)

というように、仕組みがドルの計算と同じということで外国人が「香港ドル」と呼んでいるだけで、実際には「香港ドル」は存在しないのです。

オーストラリア・ドル

外貨関連の投資で、オーストラリアは今特に人気がある国の一つです。

詳しくはこちらの過去記事も読んでいただけたらと思います。↓
利回り日本の4倍、格付け最高レベル、オーストラリア国債の魅力

オーストラリアも知っての通り、元イギリス領です(国旗にもイギリス国旗が縮小サイズで残っていますね)。

オーストラリアの場合は、なぜポンドでなくドルなのでしょうか?

■ドルの語源は「ターラー」

ターラーというのは、大航海時代にヨーロッパ全域で使われていた通貨です。これがなまって「ドル」になり、現在まで続いています。

ターラーも通貨なので、「どこかの国で製造」します。

オーストラリアはその製造地の一つで、オーストラリア産のターラーは特に品質がよかったのです。

コインの品質がいい=信用できる=貨幣価値が高い、ということです。

現代では貨幣のクオリティが高いのは当たり前ですし、しかも電子化されているので実感が少ないでしょう。

しかし、昔は「丁寧に作られたコイン」というのが、そのまま貨幣価値になっていたんですね。

なので「オーストラリア・ターラー」がヨーロッパのブランドとなり、そのイメージを受け継いで、現代でも「ドル」を使っているわけです。

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香港とはだいぶ違う理由ですね。

カナダ&メキシコドル

カナダやメキシコも「ドル」です。

カナダはフランスの植民地だったので「フラン」を使うべきですし、メキシコはスペインの植民地だったので「レアル」になるはずです。

これらの国がドルを採用したのは「アメリカとの取引が楽になるから」です。

同じ北米大陸にある以上、当然アメリカ企業との取引がしょっちゅうあるので、「通貨の計算法も統一してしまえ」となったわけです。

たとえば日本人に「1ドルって何セント?」と聞いても、わからないですよね。

もちろん覚えればいいわけですが、それでも計算法が違うと、毎日の事務作業がとても面倒になります。

(日本の中で、関西の企業だけ別通貨を使っているようなものです)

こうした障害があると面倒なので、それを排除するために、計算法を統一したわけです。

(統一したのは計算法だけで、通貨自体はもちろん独立しています。違う国だから、当然価値も違うので)

ちなみに「貨幣を統一する」というのは、経済を活性化させるために古今東西採用されてきた方法です。

今ならユーロがそうですし、大昔なら秦の始皇帝の「貨幣・度量衡の統一」がありました。

中国が昔から発展していたのは、早い時代に一度統一されて、貨幣などの計算法が共有されて、国内のやり取りが活発になったからなのです。

悪名高い?ジンバブエ・ドル

ここまで紹介してきたのは、すべて評判のいいドルです。

(オーストラリアが今、一時的に調子が悪いと言われていますが)

これらとは一転して「評判が最悪」なドルが「ジンバブエ・ドル」です。

あまりにも物価が上がりすぎ、ジンバブエドルの価値がなくなってしまったため、2009年に発行が停止されてしまいました。

ジンバブエのハイパーインフレの凄さを物語る画像は、ネット上にたくさんあります。

笑うに笑えないものすごい画像ですが、「インフレとはどういうものか」を知る上ではとてもいい教材だといえます。
こちらにたくさんあるのでぜひ見て見てください。↓

NAVERまとめ「画像で見る「コレがハイパーインフレだ!」

ちなみに、ジンバブエも昔はイギリスの植民地でした。(これでもかというほど、イギリスの植民地が多いですね)

ジンバブエの場合は、最初はポンドを使っていました。

ジンバブエがまだ独立しておらず「ローデシア」と呼ばれていた頃ですが、その頃は「ローデシア・ポンド」を使っていました。

その後独立して「イギリス統治の名残を消したい」ということで「ドル」にしたわけです。

(別にオリジナルの名前にしてもよかったのですが、それだと知名度がゼロなので、ドルの知名度に頼った方がいいし、計算もわかりやすいだろう、ということです)


このように、世界には「○○ドル」がたくさんありますが、これらの特徴や背景を抑えておくと、FXでも外貨預金でもより芯のしっかりした投資をすることができます。

稼ぐためのテクニックも大事ですが、それをさらに補強するため、外貨そのものの知識も仕入れていきましょう。

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