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新興国通貨危機が起きた理由&なぜ株式市場は安定しているのか

Business man in suit looking at cloud with falling money

今、新興国通貨の価値が急落しています。

この数年間「どんどん価値が上昇する」と謳われて大人気だった新興国通貨ですが、なぜこのような事態になっているのでしょうか。

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新興国の通貨価値が下がった理由

まず、通貨価値が下がるということは「別の国の通貨にお金が流れた」ということです。

それまで新興国の通貨を持っていた投資家たちが、別の国の通貨に切り替えたということですね。

では、どこの国の通貨に切り替えたのかというと「アメリカ」です。
米ドルに切り替えたわけです。

■なぜ米ドルに切り替えたのか?

これは米ドルが安定してきたからです。この5年間の米ドルに対する信用は、かなり落ちていたんですね。

理由はもちろんリーマン・ショックです。世界の投資家はあの事件でアメリカの金融市場を警戒するようになり、この5年間、お金が別の所に流れていたのです。

その対象が「たまたま」新興国だったのです。なので、この5年間で新興国の通貨価値は上がり続けていたんですね。

しかし、リーマンショックから5年経ってアメリカ経済も安定してきた。そろそろ上げ相場になるから、今のうちにドルを大量に買おう。

と投資家が判断したことで、今度はドルにお金が流れ始めたわけです。

投資の世界では、一度流れが起きると一気にその方向に傾いてしまうので、好調だった新興国通貨が、あっという間に価値を落としているのです。

しかし、新興国の株式市場は安定している

このように通貨価値が下落すると、株式市場も混乱すると思われがちです。しかし、必ずしもそうとは限らないんですね。

混乱する時もありますが、逆によくなることもあります。今回も安定しています。なぜ通貨価値が下落したのに、株式市場は安定しているのでしょうか?

■その国の輸出企業が有利になるから

自分の国の通貨価値が下がると、その国から輸出をする企業は有利になります。

なぜなら「相手の国が金持ちになるから」です。

自分は今までと同じ商品を売っていても、相手(外国)が突然金持ちになるので、今までより断然よく売れるわけです。

だから、輸出企業は好調になります。そして、それらの企業の株価も当然上がります。

その国の企業を単純に「輸出企業」「輸入企業」に分類したとすると「半分の企業は株価が上がる」という状態になるわけです。

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株価が上がっている以上、それに目をつけた投資家がガンガン投資します。

なので株式市場も活性化し、むしろ通貨価値が落ちた方がよくなることがあるんですね。典型が、日本のアベノミクスでした。

■アベノミクスも「円安」で起きた

円安というのは、文字通り「円の価値が落ちる」ということです。

こう書くとマイナスなようですが、実際にはこの1年、日本の株式市場が元気だったのは誰もが知っている通りです。

この10年の日本株全体のリターン率は5%でした。

(10年ずっと投資していたら、5%の利益が生まれていた、ということです)

それに対してアベノミクスの半年では155%という、驚異的な年率を記録していました。

投資に興味がない人の間では「なんか株価が上がってるらしい」程度のものだったでしょうが、実際は10年に一度以上の急騰相場だったのです。

「通貨価値が落ちる」ことで、これほど株式市場が活性化するケースもあるんですね。

もちろん日本円の信用が世界的に高いということもありますが、とにかく「通貨価値ダウン=株式市場もダウン」ではないのです。

新興国投資の理想は長期投資

新興国の通貨にしても企業の株にしても、新興国ということで変化が大きいです。

ギャンブラー体質の投資家の方の場合、こういう「変化が大きいもの」を見ると「その利ざやで稼ごう」と思ってしまいます。

これはこれでもちろんいいのですが、本来の新興国投資というのはそういう「せせこましい」ものではありません。

文字通り「新興している国」なのですから、「長期的な大化け」に賭けるのが本来のやり方なのです。

国の歴史すら変わるくらいの成長局面に投資する。実際に時間をかけて成長した後、莫大なリターンを受け取る。

というのが新興国投資の本来のあるべき姿です。(少なくともウォーレン・バフェットならそう言うでしょう)

もちろん、利益が出るほどの大金をそんなに長期間眠らせておける資産家はほとんどいません。

なので、上に書いたようなことは理想論的な部分もあるかも知れません。

しかし、投資の本質は本来そういうものなのです。

「投資によってお金持ちになる」のではなく「お金持ちになった後投資をして、さらにお金持ちになる」というのが正しい手順なんですね。

ネット取引が解禁されてから、FXやデイトレードなどで一攫千金に成功する人が出てきました。

(本当は恐ろしいほど低い確率なのですが)

そういう人たちを見ていると「投資でお金持ちになる」という選択肢はアリのように見えますが、実際には「お金持ちになってから投資をする」というのが常識なのです。

お金やビジネスの本質、世界のあるべき姿を知っている人が、世界がよくなる方向にお金をつぎ込む。

そうして世界に貢献したことのリターンとして、利益を受け取る。

これが投資の本質であり、理想なのです。今回の新興国通貨危機でも、それを意識することが大事です。

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